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たらいまわしの勇者様(笑)  作者: PKT
第四世界 前編
16/36

4-4 新人勇者たち

 少将との約束の30分前。

 コーヒーに似た飲み物をちびちびやりながら時間を潰していると、入口に女性が二人やってきた。

 一瞬だけ視線を送ると、丁度両方と目があった。会釈をしておくと、向こうはキョトンとした表情をした後、顔を見合わせていた。

「あ!ミノリさん、ツバサさん、お疲れ様です!」

 ずっと隣に居座っていたミキヤが、声をかけて出迎えに走っていく。

 どうやら、彼女たちがミキヤの言っていた、残りの勇者なのだろう。

「こんばんは、ミキヤ君。そっちの人はもしかして?」

「ええ、四人目の勇者、ツボミさんです」

 どうやら、自己紹介をする流れにされたらしい。

「勇者やらせてもらってます、ツボミです。戦力としてはあまり当てにしないでください」

 変に期待されるのも嫌なので、先制して断りを入れておく。

 女性二人は、面食らった表情を一瞬見せた後、自己紹介を返してきた。

「ツバサです。救世主になってこいと言われて、ここに来ました」

 ポニーテールの女性が、きびきびとした動きで一礼する。

 つい釣られて会釈を返してしまうくらい、緊張感を放っている。

「ミノリです。同じような感じで、ここに来ました。正直、今も実感わかないですけど」

 ツーテールの女性が、敬礼の真似事をしながらそう言った。

 さて、二人の自己紹介を聞いていて、気になった点はないだろうか?

 俺にはあったので、訊ねてみることにした。


「もしかしなくても、二人ともここが勇者としての初舞台?」

 答えは分かっていたものの、返事を聞いて頭を抱えたくなった。

「私は、こ、この世界が初めての転移先です!」

「あ、うちもおんなじでーす」

 ですよねー。

「オレも、はじめてっす」

 お前には訊いていないし、なんならもう知ってる。


「ツボミさんは、どのくらいなんですか?」

 ああ、うん、この後の展開が予測できる。でも、隠しても仕方ない。

「一応、この世界でちょうど十かな」

 三人ともが目を丸くし、続いて救世主発見とばかりに瞳を輝かせてきた。おいおい・・・。

「じゃあじゃあ、うちらに勇者としてのコツとか教えてくださいよ!」

「よろしければ、戦い方なんかをご教授頂けると」

「オレも、魔術ってやつ教えてほしいです!」

 両手を額に当てて、ただ嘆く。よりによって面倒なシチュエーションの世界に呼ばれちまったなあと。

 ていうか、勇者についての教習なんてしてもらえるんなら、俺はあんなに苦労してなかったというに。

 これがジュデンだったら、うまくあしらうなりできるんだろうが・・・。


 当の女性二人は、俺が魔術を使えると知ると、さらにテンションを上げていた。

 ワーキャーと騒いでいる三人を止めるのは、俺の手には余る。

 とりあえず、逃げ道を探してみる。

「魔術については、一朝一夕で見につくもんじゃないんだ」

 ちなみに、俺は初球魔術を安定させるのまでには五日かかっている。一朝一夕ではないから、嘘は言っていない。それでも、彼女たちは引かなかった。

「それでも・・・知識だけでも教えて頂ければ」

「そうそう!ついでにコツとか感覚とかあったら聞いてみたいな」

「オレは、威力の高め方とか聞きたいっす」


 どうにか三人を押さえようと四苦八苦していたところで、ようやく少将が到着したのだった。

お疲れ様です、作者です。

続きが待ち遠しいと思ってくださっている皆様へ朗報です。

今日は、時間に余裕がある(はずな)ため、複数回更新する予定です。

よって、大きく物語が進むと思われます。


混迷の暗雲立ち込める(作中でクローズアップした順で言うなら)第四世界。

ツボミが何を知り、何を感じ、どういった行動をとるのか。

ちょっとだけご期待くださいまし。

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