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夏の夜の花火は騒がしい!

翌日、俺たちはまた海で遊んでいた。

「おーい、相田っち!」

「なんだよ、来んなよ。」


「安藤くん達が一緒に遊ぼうって!」


「やだよ。」

「良いではないか!」

「雫先輩!?」

「生徒会長!?」


「他のグループとも遊び交流を深める。これもこの部には必要な事かもしれんからな!」




こうして、ボランティ部は安藤グループと合流する事になった。


「やぁ相田君!来てるなんて思ってなかったよ!」

「ちょっと部活でな。」


「ゲロまぢ来たのかよー!」


竹田は相変わらずねちっこい奴だ。


「ゲロと遊ぶとかまぢムリ!海で吐かれでもしたら泳げねーしな!」


こんの野郎!ギタギタのズタズタにしてやろうか!


「うちの部員にそのような事を吐かれては、こちらも気分が悪い。そちらから誘って来たのでは無かったのか?」


「あーすみません!竹田も謝れ!」

「ふん」

「でもなぜ生徒会長が?」


「この部の部長だからだ!」


そーだったの?部長だったんだ。知らなかった。


「何部だよ!」

「ボランティ部!!」

きゃー部長。その名前は出さないでー恥ずかてぃー!!


「なんだそれ!?ダッサ!ひゃははは」


「お前竹田とか言ったな。うちを馬鹿にしたな?えーいもういい貴様ら勝負だ‼︎」


えー。なんでそうなるの?

雫先輩に火がつき安藤グループと対決することになってしまった

ビーチフラッグで競うらしい。


「雫先輩あいつら運動神経バツグンっすから勝ち目ないですって!」


「馬鹿者!!お前はあいつに言われて悔しくないのか?私は悔しいかわいいうちの部員を馬鹿にされ。」

「先輩…」

「マスター…」


「どんな手を使っても良い!勝ってこい!

メガネ任せたぞ!」


「イエスマム」



フラッグ立ってる場所からおよそ30メートルくらいの所で、俺、メガネ、竹田、安藤が並んだ。


「頑張ってー安藤くーん!」

「竹田くーん負けないでー!」


あちらはさすが黄色い声援が飛び交っている。


「メガネ大丈夫か?」

「ふふふ。我に秘策あり!安心しろアインダ!俺が必ずお前を勝利へ導いてくれる!」


アインダって何!?俺の事!?

「メガネーファイトだよー!!」

「任せておけジュリエット。君の為なら俺は死ねる!」


お前らもうバレてるからね?!

絶対こんど嫌味言ってやるからな!



「準備は良いかー?始めるぞ!いちについてーよーい…」


バンっ!!



皆がスタートを決めたと同時にメガネが竹田にタックルを食らわせた。

秘策ってそれかよー!


「いってーこの眼鏡野郎!」

「ルールに邪魔をしてはいけないなんて無かったからな。ふっふっふ。これで1つ希望の光が差し込んできたぞ!さぁ行けアインダ!未来は君の手で掴むんだ!!」


「何言ってんだよこいつ!安藤ー行けー!」



残り15メートルほぼ互角の勝負だった。

「うおー!」

うわっちょっと離されてきた!まぁ無理だよな俺が安藤なんかに…


「相田!飛ばせ!!」

飛ばしてるよ!見りゃ分かんだろ!


残り8メートル僅差で安藤が優勢。


「くっ…」


「相田っち!!!」


森崎がめちゃくちゃ応援しているのが見えた。


「うらぁーー!!」

同時にフラッグに飛びついた。

手にしたのは相田だった。


「相田君負けたよ!足速いんだな!」

握手を交わした。


「よっしゃー!!よくやったぞ相田!!では、貴様ら罰ゲームだ!今日の夕飯を作って貰う!」


「クッソ!こんな奴らに負けるなんて!」



「相田っち!カッコよかったよ!」

「…ありがとな…」

「ん?」

「なんでもねーよ!早く晩飯の用意しやがれ!」



「相田すごいじゃん!メガネのタックル最高だったよ。」

コクリ

真里ちゃん顔を赤らめるんじゃないよ全く。


「私らはシャワーを浴びて夕飯が出来るのを待とうじゃないか!はっはっはっ!」


この方飯作るのが本当は面倒なだけなんじゃなかろうか?



俺たちはシャワーを浴び、勝利の余韻に浸っていた。すると重そうに荷物を運ぶ森崎が見えた。


「おい、持ってやるよ。」

「相田っちいいよーこっちは負けたんだし!」

俺は無理矢理荷物を奪った。


「あ、ありがと…」

「別に良いよ」


「竹田くん超悔しそうにしてたよ!」

「ふん!ザマァ見ろ!」


「私もそう思った!」

「なんでだよ。」

「なんでかなぁー?あ、着いた!」


「相田君!もうすぐ出来るよ!会長たちに伝えてくれよ!」


「お、おう。」


俺は皆を呼びに行き安藤グループ達の所へむかった。


「ほう。カレーか!なかなか旨いではないか!」


「良かったです。会長達の口にあって!」


「安藤とか言ったな。うちの相田はああ見えて意外と明るい男だ!喋れば割と喋るし気を遣える奴だ。難しい所はあるがよろしく頼むぞ。」


「仲良くはしたいんですけど少し壁があるかなって感じですけどいつかは友達になりたいですね!」


雫先輩と安藤がなにやら会話をしている。怪しいな。

「おい、相田。」

「竹田かよ。なんだよ。」


「その、あれだ、少し言い過ぎて悪かったな。」

「お、おぉ。別に良いよ。」


竹田は根っからの嫌な奴ってわけじゃなさそうだった。


「相田っち!食べた?」

「こ、こんばんは…。」


「こっちはねりっちゃん!」

「ど、どーも。」

「ビ、ビーチフラッグなんか感動しました!」

「え、いや、ありがと…」


「かわいいでしょりっちゃん!」


彼女は栗原理沙。ちょっと大人しめな感じの子だった。


「ねぇ皆で花火するから一緒にしよーよ!真里さんとメガネさんはもうやってるよ!」


ロケット花火を打ちまくってる真里ちゃんを保護者のように見守るメガネが居た。



「なにしてんのあいつら。」

「ほら行こう!相田っち!りっちゃんも!」

「おい、ちょっ!」

森崎は明るい女の子だ。なにを考えているかは未だに分からん。


その夜は安藤グループ達と花火をしこたま打ち上げた。


友達ってこんな感じなのかなと少し戸惑いを見せる相田だった。

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