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星野雫という生徒会長

体育の時間俺は見学をしていた。

決まって教師は2人1組にしたがるのは何故だろう。

友達の居ない奴の気持ちなんてさぞどうでも良いんだろう。

団結力だとか仲間がとかそんなのこっちからしてみればそっちの方がどうでも良い事だ。


「クックック働け働けアリ共よ!」


「なんで蟻と喋ってるの?」


「な、なんだよ!見んなよ!なんで居るんだよ。」


こいつ森崎はいつもいきなり現れやがる。


「相田っち今日一緒帰ろうよ!」

「嫌だ。」

「待ってるね!またね〜」


面倒ださっさと帰ろう。

俺は俺の時間を大切にする。


昼休憩。俺はいつものように拠点に向かっていた。

「君、相田君だね?」

「え、はぁ〜」

「ちょっと顔を貸してくれ。」


もうなーに。やーだ。


声を掛けてきたのは生徒会長の星野雫だった。

生徒会が俺に何用?

生徒会室まで連れて来られてしまった。


「なんですか会長が俺に」


「会長などと呼ぶな。雫先輩と呼べ。」

「じゃあ、なんすか雫先輩。俺忙しいんですよー」

「忙しそうには見え無かったのだけれど。どうせいつものようにトイレで食事をとるのだろう?」

「な、なに!?」


この雫先輩は生徒会総出で俺の行動を毎日チェックしていたらしい。

あの時感じた視線は森崎ではなくこいつら生徒会…


「入学初日に吐いて欠席したらしいな」

「やめてー消したい過去!触れないで!」


「その汚物を処理したのは誰だと思う?そう

、清掃のおばさんに扮したこの私だ。」


「そ、それはありがとうございます。でも何故清掃のおばさんなんかに…」


学校の経費削減の為に仕方なくらしい。

要するに学校の見栄という事だ。


「流石に私もあれは貰いゲロするとこだったわ…それと以前、お年寄りに親切にしていたわね。あれは素晴らしかったわ!電話があってな、素敵な生徒さんがおられると。

我が校のイメージアップになった。」


「あのおばあちゃん…で、結論なんなんすか?」

「君には部活に入ってもらう。」

「は?」

いやいや冗談でしょ。部活ってなによ?


「お前中二病発症してたんだろ?」


それから中学時代の黒歴史をあることないこと全て知られていた。どこでそのような情報を…


「もうやめてくれ…このままでは肉体が滅びてしまう…」


「まぁ私も以前はそのような病に侵されていた時期もあった。そのよしみだ!放課後またここに来てくれたまえ。あなたには拒否権なんて存在しないから。」


えらいこっちゃやでー変な事に巻き込まれた。

あー詰んだ。最初から詰んでたけどもっと詰んだ。

俺はトボトボ教室へ戻った。



一体なんだって言うんだ。俺は何か悪いものにでも取り憑かれているんではなかろうか。

授業も全く頭に入ってこない。


「失礼しまーす」

「待っていたわ、行きましょ!もう貴方の同士達も集まっているから。」


今は使われていない教室へ案内された。

そして雫先輩は扉を開いた

「ザ。ワールド!」


な、んだ、と…。教室に2人居るが時が止まっている!?

ピクリとも動かない!?


「先輩!もうこれやめません?」

「うん」


「なぜだ?楽しくないのか?」


何この人達。雫先輩に合わせてただけ?

あんたが1番中二なんじゃないのかい雫さんよ


「紹介するよ。こいつは相田くんだ。」

「う、うす。」

「そっちの女の子が真里ちゃん、こっちの眼鏡がメガネ仲良くしたまえ。」


メガネ雑じゃね?良いの?おいメガネー!


「皆んな元々病に侵されていた連中よ!」

「で、何するんすか?」


みんなを席に着かせた。

「これから、会議を始める。では書記の真里ちゃん黒板に書いて行ってね。メガネ。ちゃんと資料まとめておいて。」


「イエス、マム」


「私達、生徒会にはありとあらゆる問題が発生している。学校問題友人関係はたまた色恋沙汰他。何故だか生徒会に関係の無い事まで私達が引き受けている今に至る。

そこでだ、君達には与えられた任務を遂行してもらうことになる。えー生徒会から色々な依頼が届くのでそれを卒なくこなして欲しい。

時には難しい依頼もあるかもしれない。辛いかもしれないが、頑張ってくれ。」


それって生徒会が面倒くさいものをここに回してくるってだけじゃない?


「この部活の名は…ボランティ部!」


ダッサ!驚いた。こんな真面目に会議っぽい事までしてダッサ!


「要するに何でも屋ですよね。」

「うん、そうだけれど。ボランティアよ。文句ある?」

「いや…」

「なら決まり!3人とも明日からがんばるのよ!」

「イエス、マム」


この日はこれで解散となった。

俺はは確実に呪いをかけられている

なぜあんなよく分からない2人と部活動なんか…

なぜ俺なんだよ



「もー遅いし。」

「森崎!?」


森崎は1時間以上も待っていたらしい。

てか、何。いつまでつきまとってくるんですか?

さすがにここまでしつこいと一周して可愛く思えるよ。

もしかして好きなの?意識しちゃうじゃん!

いかんいかん。

昔の俺が蘇る所だった。


「待たなくて良いんだよ。」

「相田っち面白いから!蟻さんと喋ってたり?」


「ぐっ…うるせー。」

「いつもすぐ帰るのに何してたの?」


「関係無いだろ。帰るから」

「えー待ってよー!」


いちいち詮索してくるんじゃ無いよ。


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