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シンプルに自然に。

俺は久しぶりに部室へ寄ってみた。


「うす。」


真里ちゃんとメガネはやはり居た。

が、何かよそよそしい。

急に離れたし。


まさか、こいつら部室でキャッキャウフフな事してんじゃねーだろうな。


「今何かしてました?」


「え?何が?私?メガネと?何もするわけないじゃん?」


「はいはい。もう分かってるから。付き合ってんでしょ!」


「なぜそれを…お前何者だ!」


ようやく白状してくれた。

とりあえず部室では変な事はするなと注意。


俺はこの2人がどう付き合ったのか聞いてみた。


「アインダ。我らの馴れ初めを聞きたいと…?」


「あぁ…はい。」

急にスイッチ入るからビックリすんだよ。


「簡単に言えばジョセフィーヌ(真里)の一目惚れだ。」


「そうね。私は一瞬でシュヴァルツィン(メガネ)に一目惚れしたわ!」



シュヴァ…ごほん。メガネは当時今より全然喋っていたらしい。

症状の末期だったんだろう。


そのメガネがとてつもなくキザでかっこよったみたいだ。


「我と永遠に居ろ。この世界が破滅しようともこの私が命絶えようとも守ってやる!


って告られてさぁーもうそんなのイチコロだよね。もうすぐに、はい!着いて行きます!1発KOよ。」



「あの頃が懐かしいな。あれからもう百数年か…」


うわっ何これ!なっんにも参考になんねぇ!

ただ惚気聞いただけじゃん!



「まぁ好きになればその人しか見えないってこと恋愛なんてシンプルなものよ。」

コクリ



「爆発しやがれ!」

俺は走って部室を出た。

奴らの話を聞いたら余計に分からなくなってきた。

シンプルなもの…




「さっき相田が来てなかったか?」

「マスター!なんか急に走ってどっか行っちゃいました!」


「ちっ!今回は生徒会からの極秘任務があると言うのに。」

「極秘…任務…」

「あのだな…」


「な、なんですと!?」






そして竹田と栗原を呼んだ。

お前らは何故好きになったかを聞いてみた。


「何故って言われてもなー?やっぱ可愛いし、優しいし、意外とマヌケな所もあってまたそこが可愛い。もう全部だ!」


「ヒロくん…恥ずかしいよ…」


「栗原はこんな奴のどこが好きになったんだ?」


「え…私は…明るくて元気で、優しいし身体おっきいしいつも助けてくれて守ってくれてかっこよくて全部好きです。」


「栗原…」

「ヒロくん…」

ポッ。



ポッ。じゃねーよ!目合わせてポッとか赤くなってんじゃねーよ!お前らもか!結局付き合うとそうなっちまうんかい!!



「要するに好きになるって、もう自然に好きになってんだよ。自分の意識とは別の所で。こいつが好きって!」


「そうだね!気づいたら好きになってるよね。好きになろう好きになろうって思ってても全然好きにはならないし、やっぱり身体は本当に好きな人に勝手に向いちゃうよ!」



「ありがと。」


もう分からん分からん分からん分からん!

自然ってなんだよ。その自然が分かりゃ苦労しねーよ。

ん?自然に分かるんだろ?て事は別に森崎の事も雫先輩の事も別に好きでは無いって事なんじゃ…


なんだ簡単な事なんじゃないか。

待ってろよー未来に居るかわかんねーけど、俺の嫁!!

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