1: i m i w a k a r a n
意味わからん(訳)
「んん~…。おはよ…。」
「おはよう…というか、お前らマジで泊まったな!?」
「いいじゃん。どうせ、淫魔のくせに女襲えないんだから。」
「純潔なの!いいだろ!?」
「あー、臆病者の言葉ね。
…というか、妊娠させたんだから純潔も何もない気が…」
朝から言い合ってる二人を横目に、アンドレゴンに声をかける。
「アンドレゴン~…。今日もまたお願いね~…。」
モオォと鳴きながら私に頭をすり付けてきた。
あー、暖かい…。
「…だから!そういうのを、臆病って言うの!」
「はぁ!?俺には過去があるんですー。それにもう、俺は肉以外食わないの!」
「そういうの過去を引きずるっていうの!というか、肉しか食わないってのもムカつくんですけど!野菜食べろよ!」
「俺は、ずっと過去として扱えなかったからそれでいいの!というか、野菜は体が受け付けないからいいの!鶏が野菜!」
口喧嘩しながら洞穴から出てきた。
何言ってるんだ…。もう話が意味不明な方向へ進んでやがる…。
なんだよ、クソリア充が…。
「というか、どうやってそんな体になったの!?そもそも淫魔って、そういうことしてないと生きていけないやつなんじゃないの?」
「それは、魔王様のおかげ!!」
え…?
魔王様…?
「ど、どういうこと…?」
「俺は、ここに来る前は魔王様のところにいたの!それで魔王様が俺の精神状態を気遣って俺の体に魔法を施してくれたの!
そのあと、魔王様が他の魔物にいじめられないようここに住まわせてくれたの!」
…モブの私には、理解が進まない…。
魔王なんて単語をこの世界で、耳にするなんて思ってもなかった…。
だって勇者とかいるのここから星の反対側だとか、ブラジルと日本よりも離れてるとか噂で聞いたし。
魔王とか、地球の方が口にしてるからな。
というか、魔王様…たった一人の悪魔に魔法を施してやるなんて優しいな。
「え、マジ?」
「あったり前じゃん!魔王様は、本当にお優しい方で俺の転生の話とかも信じてくれて、そのあと俺が苦しいだろうからって女の人じゃなくて牛や馬を食べれば生きていけるようにしてくれたんだからな!
そして、俺が淫魔として他の魔物にいじめられないようこの山をくれたんだから!敬え!」
「何でだよ。何で、見ず知らずの魔王を敬わないとならないんだよ。」
なぜかドヤ 顔で、言ってくるトウマにツッコミをいれているハナ。
売れないお笑い芸人を見ている気分だ。
「…ところで、君たちこれからどうすんの?」
『……。』
ハナと一緒にそっぽを向く。
じっーとその顔を見られる。
さらに、そっぽを向く。
肩に手を置かれた。
「…まさかなにも決めてないの…?」
『……。』
「その無言は、肯定って意味だよね…?」
ちょっと時間を置いてハナがため息をついた。
「…とりあえず、荷物をイージョさんっていうおじいさんのところに置いてきてあるからそれを取りに戻るよ。」
「あ、そうだった。」
「忘れんなよ。」
ぽんっと手を打つ振りをしたらぺしっとチョップをいれられた。
…パワハラで訴えよ。
「え…?イージョ……?」
そのとき、トウマが少しよろめいて言った。顔面蒼白だ。
「ん?どうしたの?」
「い、いや…。な、何でも……。」
どういうことだ?
昔、イージョさんに叱られたとか…?
そのときだった。
「おーい!お二人さん!大丈夫かー!!」
「えっ!イージョさん!?」
「え………」
イージョさんが遠くの方から馬に乗ってきているのが見える。
トウマがガタガタと震えている。
「お昼になっても帰って来ないから心配して……………。」
「……………。」
イージョさんがゆっくりと馬から降りる。トウマが後退りをしながら羽根をパタパタとしている。飛ぶ準備をしているようだ。
すると、
イージョさんが__
自分の腰にある剣を抜き__
「死ねぇぇぇぇぇぇえっ!!」
「わああああああぁっ!!」
え?
ぱーどぅん?
読んでいただきありがとうございます。
大変長らくお待たせ致しました…
…と言いたいところなのですが、そもそも待っていた人がいたのでしょうか…?
もしいるのでしたら本当に感謝しています…。




