17.意見こーかん
「今の話、聞いて…気持ち変わった。次、私が話す。」
ハナが姿勢を正してそう言った。
かなりの重い話を聞いたあとの衝撃的な告白に私の口は開けっぱなしなんですが…。すると、
「あ、本当に?でも、ちょっと待って。さっきの話について君たちがどんな風に思ってるのか聞きたい。
ちょっとくらい厳しくても__いいよね?」
紙が宙をふわふわと浮きながらトウマの方向を向く。
「まあ…それなりの覚悟、というか…。…それに、今の俺はある人に救われてるから何言われても大丈夫だと思うよ。」
そして、ふぁ…とあくびをした。ハナもそれにつられてか首を回している。
え、あ、あれ…?さっきまでの緊張感どこいったの…!?
「じゃあ大丈夫だね。右回りで言っていこうか。あ、ちなみに本人にも今の気持ちを話してもらうよ。」
「あー、分かりましたー。」
右回り……って、私じゃん…!!な、何話す…?え、えと…わかる…?それな…?あ、ぁあ、あ…
「わ……わ私は…大人だけを毛嫌いしてる感じだ、と思うから…?子供が悪い…とか、そういうの言われると嫌なんだけど……。でも、人間が、他人を気にしてばっかで…自分を大切に…思ってるな…っていうのは分かる…かな…?」
コ、コミュ障…!コミュ障…!
無理…!人に、気持ちを伝えるのとかマジで無理…!勝手に分かってくれ…!!
あとは、ハナにまかせた…!と思ってそっちを見ると少し考えて、話し出した。
「私は…。トウマと同じ、似たような感じだと思う。私も最後は、人のことあんまり信じられなかった気がする。…でも誰かに助けてもらおうっていう考えは、私には分からない…。
トウマの話を聞いた限り、トウマは自分自身さえ信じてないのに…他人がどうにかしてくれるっていうことを願ってた、から…。そういう感じ…。」
そういう考え方もあるのかと思った。
改めて、今の状況なんかおかしくね?なんて思ってたのが一瞬で吹き飛んだ。
「んー、そうかー。確かに、そうだね。まあ今の俺は、あの頃の自分じゃないからなんとも言えないけど…。」
へらっと笑うトウマは、もうこれでくっきりと片がついた__そんな感じだった。
すると、神様が
「ほうほう…。そんなことを思っているのか…。確かに、人間は嘘とか憎しみとか裏切りなんて日常茶飯事だもんね。でも…まだよくわからないなぁ…。
ハナさんとトウマさんの話の限りじゃ死んだ方が良かったのか死ななくても良かったのかとか分かんないなー。」
さん付けなんだ…。
インパクトが強すぎてそれくらいしか思い付かなかった…。
「…じゃあ、次はハナさんと行こうか。トウマさんの話を聞いて、何で急に気持ちが変わったのか気になるけど…。」
「あぁ、それは…。」
苦笑いをしながら座り直して、話始めた。
「トウマ、よりは……私の話なんて辛いものじゃないって…思えたから……かな…?」
首を少し傾げながら、眉を下げて笑う様子は__呆れてる風だった。
読んでいただきありがとうございます。
今回と前回の差が激しいので、今日中にもう一回投稿します。たぶん。




