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才能のない私は転生して…何をしようか。  作者: 暁 シグ
本編(?)
14/29

13.かみ

「わっ…!」

「あ、紙が…」


紙は、宙を浮いて洞穴から出ていった。

え、これ追いかけないとダメ?

えぇ…めんどくさ…。

立ち上がり洞穴の外に出ると


「あ、あった…」


紙は、宙に浮いたまま止まっていた。まだ光っている。


「な、何……」

「あ、ちょっと待って…!待って…!今、忙しいから…!ちょっとそこで待ってて…!」


え……?誰…?

ハナとトウマを振り替えって、指差す。


_君たち?


_違う違う


手をぶんぶん振られた。どうやら違うらしい…。

なんとなく、話してはいけないと思ってたけど…別に話してもよかったな…、そう思っていると何かガサゴソという音が聞こえた。…そのあとによいしょ…という声も。


「ごめんねー。ちょっと、ペットがうるさくて…。まあ、とにかく自己紹介だね。はい、こんばんは。神様です。」

『……』


完全に紙から声が聞こえる。

陽気な青年みたいな声だ。神様…?


「…え?あれ、信じていいの?」

「…新米のユーチューバーとかじゃない?」

「…でも、私が転生前に聞いた声と同じかも…。」

「ちょっとちょっと。神様!神様だから!信じて?」


えぇ…、すごい焦ってる様子だけどこれ本当に大丈夫…?新しい詐欺とか…?かみかみ詐欺…?

私達が集まってこそこそと話していると


「いや、だって紙から普通、声しないでしょ!?というか、手紙の時点で分かってるよね!?」

「…紙だから…紙様なの…?」


トウマのその一言に、私とハナは紙の方を向いて


「え、ダサァ……。」

「何で!?そんなこと一言も言ってないよね!?神だから!紙じゃないから!紙で話してるけど!」


すごい忙しなく光っている。

とにかく、話してみなければ進展しないので座って聞くことにした。

…きっとユーチューバーの成れの果てだろう。


「と、とにかく…。紙に書いてあった通り話し合ってもらいたい!そして僕はそれを聞いて分かりたいんだ。」

「何をですか…?」


不信そうにハナが聞く。一番警戒心が強そう。


「ほら、書いただろう?思春期の少年少女の思いが分からないと。それを分かりたいんだ。」

「でも、何でそんなこと…。」

「まあ、それを話すと長くなるんだが…」

「あ、じゃあいいです。」

「え!?聞いてくれないの!?」

 

すごい残念そうな声を出した。

なんかこういう人って、いじりたくなるよね。ちょっと心理は分からないけど。

…まあ、そろそろ可哀想なので聞いてあげることにしよう。


「あ、聞いてくれるの?あ~、よかった~!これ、言わないとなんかむず痒くて…。」

「じゃあ、普通に話しなよ。」

「あ、ごめんねー。やっぱ、神様だしさ……って敬語使って!?これでも、神様だよ!?」


トウマが厳しく当たる。はやく洞穴に戻りたいようだ。

なんか近所に住む大学生のお兄さんに思えてきた。ユーチューバーから近所のお兄さんへ格下げだ。格下げ。


「えっとね…まず神様事情から話そう。」

「さっさとしてくださいね。」

「はやくしてー。」

「30文字に収めてください。」

「当たり方、直そうか!?」


ちょっとうざい親戚の叔父さんに格下げ。

読んでいただきありがとうございます。

3月までには、終えたい…です…。

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