進化
進化先 スケルトン E +
下級悪魔 D
レッサーヴァンパイア D−
人間
上級不死者D +
(現在) 不死者 F−
ふむ進化先か、やっとこれでさらに強くなれる。しかし、これは何を選べばいいのかよくわからんな。唯一言えることは絶対に上級不死者を選んではいけないということだけだ。なぜならそこで進化が終わるのだから。
どこかで上級不死者は進化をしないと聞いたことがある。
それならば何にしよう。
「これ、説明とか出てかないのか?」
解. 説明を開始します。
うぉ⁉︎ なんだ? なんなんだこの頭に直接入り込んでくるような声は。
解. スケルトン、最大まで進化するとリッチになりますが、その過程でほとんどの者が殺される。体が全て骨でできている。さらに魔法耐性が高い。
下級悪魔、進化すると上級悪魔になり、一般的に最終進化は悪魔王と言われている。物理耐性があり、魔法以外ではあまり死なない。空を飛ぶこともできる。あまり存在を見たものが少ないため絶滅したとされている。
レッサーヴァンパイア、人の血を糧にする。最終進化はヴァンパイアロードとされている。さらにどんな攻撃を受けても人の血をある程度飲むことで再生することができる。これは大昔の大戦で滅んだとされている。
人間、一般的に下等種族とされているがその繁殖能力は異常に高く、数にものをいわせた戦い方は侮れない。
上級不死者、最終進化はこれで終わりだが、体を無限に再生出来ることから最も厄介とされている。
ということらしい。
「うーん。まず人間と、スケルトンと、上級不死者はないな」
そうなるとあとは下級悪魔か、レッサーヴァンパイアになるんだが、下級悪魔にするか。だってレッサーヴァンパイアにすると、いちいち人間の血を吸わないといけなくなるからな。それが面倒くさい。
そう思い、下級悪魔の欄を選ぶと
解. 確認しました。下級悪魔への進化を開始します。
そんな機械的な声が聞こえたあと俺に抗いがたい睡魔がおそってきた。
ダメだ。こんなところで寝たら魔物に食われてしまう。
「せめて暗いところに.....スゥスゥ」
「ん? あぁ、結局寝てしまったのか。ま、死んでないからよしとするか。さてと、ステータスを確認しないとな。 ステータス開示」
下級悪魔 アルド 14歳 lv.1
攻撃 200
魔力 700
防御 600
俊敏 550
幸運 2020
スキル 魔物変換 千里眼 魔力制御 武器創造 飛翔
ユニークスキル 魔法の極意
固有スキル 復讐者 不死
称号 亡国の王子 復讐者 不死者 魔物 愚者 魔物の天敵 進化者
加護 邪神の加護
進化数 1
おぉ! すげぇ! 進化するとステータスは下がったけど初期値が最初と比べると優秀すぎる。しかも、ユニークスキルが増えて、魔法の心得は無くなったけど新しく上位互換っぽい魔法の極意ってものが増えている。
「すげぇな、何これ」
で、この飛翔ってスキルで飛ぶわけだな一回試してみるか。そして飛翔スキルを発動させると
メキッメキッ
「うおっ、なんだ?」
なんか背中に違和感がある。そして振り向くと新しいものが2種類あった。
「ん? なんだこれ? コウモリみたいな翼と髪の毛?」
そう、翼はなんとなく想像してたけど何故か長い銀色の髪の毛が生えていた。
それに気づいた俺は何か嫌な予感がして男として大事な部分に手を当てた
サワサワ
「...⁉︎....ない....だと?」
そんな!? アレがないと男としての機能を果たせないじゃないか!!
いや、嘘だよな! 誰か嘘っていってくれぇぇーー!!
そう、なかったのは○○こである。
「くそっ! とりあえず自分の顔を見てみたいところだが、あいにく鏡もないし水もない。.....うーん、どうするればいいんだ?」
うん? まてよ水がないなら自分で作ればいいじゃないか。
「ウォーターボール」
そうして、水たまりを作って俺は自分の顔を見た。
「こ、これは!」
そこにはなんと背中に翼を広げている絶世の美少女が写っていた。
はぁ、俺はこれからどうしていけばいいだ。今更女のふりをしろと言われても、出来る自信がまったくないぞ。
「あぁ、本当に外出れたらどうしようか」
絶対に面倒くさいことになるよな、そう思うともう溜息しか出てこなかった。
まさか悪魔に進化するとこんなデメリットがあったとは、先に言っていて欲しかった。