可愛いは正義だ！
短いです。
「ちょっと待って君！ 今痛いやつらだ、って思ったでしょ！？」
チッ、感のいいやつだ。そのままどっか行けばいいのに。
「いや、行かないからね！？ まだここに来た用事を終わらせていないんだから。」
用事？
「おい、用事ってなんだ？」
「ふぅ、やっと話してくれた。......で、用事のことなんだけど君を僕たち『災害』に....」
「断る」
「え！？ まだ言い切ってないよ？ ねぇ！？ せめて最後まで言わせてよ！」
なんなんだこいつは。俺が言うことなんて分かりきっているだろうに。めんどくさいやつだ。
「まぁ確かに俺が思っている話と違うかもしれないからな。聞くだけ聞いてやる。」
「まぁ、最後まで聞いてくれるだけマシかな。.....で、話なんだけど君を僕たち『災害』の仲間にスカウトしたい。」
「断る」
「はやっ！？ え！？ もう少し考えてくれてもいいよね！？ 即答は酷くないかい！？」
「考える価値もない話だったっていうことだ」
それぐらい気づけよ。
「......わかった。君の言うことを１つだけ聞こう。だから仲間になってくれないかな？」
なんでも一つだと？ それではいくらなんでも割りが合わない。こちらに得がありすぎる。なんだ？ なぜこいつは俺をそんなにも仲間にしようとする？
「おい、なぜお前はそこまでして俺を仲間にしたいんだ？なんの目的がある。」
「......目的？ そんなの１つしかないじゃないか」
なんだ？こいつ急に雰囲気が変わったぞ？
俺はそう思い身構えた。
「君が可愛いからさ！」
ズサササ！
「ちょっと待って！ そこまで引かなくてもいいじゃないか！？」
「いや、俺は男だし、お前......そっち系だったのか？」
俺は鳥肌が立っている自分の腕をさすりながら問う。
「いや、僕そっちじゃないからね！？ しかも君その見た目で男ってよく言うよ！」
「違う。これは髪を切っても切っても再生するんだ」
そう、生えてくるのではなく、すぐに再生する。こんな時まで不死性を発揮しなくてもいいじゃないかと俺は思う。
「いや、君、悪魔でしょ？.....悪魔って中性だからヤる時だけその性別を相手によって変えるんだ。便利と思わないかい？」
なん....だと？
悪魔の知られざる生態。
ってヤる時ってどう言う時だ！？
「........つまり、僕と君でも男女の営みをできるってことさ！」
「キモッ！？」
「ヒドッ！？」
こいつと俺が？ ......ないわー、それは本当に気持ち悪いな。
「それと僕が君を選んだ理由はそれだけじゃないんだよ？」
「確かにそれだけの理由だけだったらお前は紛うことなき変態だ。」
「なんだって！？ 可愛いは正義だ！」
「うん、悪かった。お前はもう変態だったな。」
「.......で、もう１つの理由なんだけど」
切り替えるの早いな。
「それは、悪魔がとても珍しくて強くなるのがとてつもなく早いからなんだ。...これが、君を選んだ理由だね！ どうだい？嫁？」
「今、なんか俺の名前の部分で寒気がしたんだが？」
「気のせいだよ！....で、どうするの？」
「.....確か、お願いを１つ聞いてくれるんだったな」
「ああ、なんでも１つだけ聞いてあげよう。」
俺がお願いすることは１つだけしかない。
「で、君のお願いはなんだい？」
「俺のお願いは.......」
用事があり、更新がとても遅くなる可能性があります。
誠に申し訳ありません。
