目覚め
そして俺たちは配置についていた。もちろん人間たちを迎え撃つために。
この時俺はまだあんなことになるなんて考えてもいなかった。
「おっと。もう時間切れかぁ。もう少し思い出してあげたかったんだけどなぁ。アハ!」
何もない空間にそんな声だけが響いていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ハッ」
ここはどこだ? それにさっきまで何か見ていたような気がするんだが、思い出せない....
「うっ!? くそ、頭が痛い。....それよりも本当にここはどこだ?」
「おお、やっと起きたんだね?」
なに!?
俺はすぐさまそいつから距離をとる。
「お前、いつからそこに居た。」
そう、俺はこいつの気配に気づかなかったのだ。俺はここで暮らしてきてだいたいはどこに居るかなどを気配だけでわかるようになってきていた。なのに、コイツからはそれを感じられない。
「うん? ついさっきだよ?」
なんだ?
俺はコイツに対してなにか違和感を感じている。コイツからは何かが感じられない。この世界で生きるものには必ずあるはずのものがない。
「お前、何故魔力がない?」
「やだなぁ。あんな下等なものを僕が持っているはずがないじゃないか。あんなものと僕のを一緒にしないでよ」
は? こいつは何を言っているんだ? それを言ってしまったらこの世界全てのものが下等な生物になってしまうぞ。
「僕が持っているのは魔力じゃなくて、魔神力、だよ?」
「魔神力?....なんだそれは。そんなもの聞いたことないぞ?」
「そもそも君はこんなところにいるんだから誰にも聞くことなんてできないじゃないか」
やかましい! そんな寂しいことを言うな!
「まぁ簡単に言うと、魔神力はね? 魔力の超上位互換だよ。この世界には有名な2つの力があることは知っているよね?」
「当たり前だ、気力と魔力だろ?」
「そう、気力は主に身体を強化することができる力だ。そして魔力が魔法を発動することができる力だ。この2つはだいたいの人が持っている。そしてその上の力があることは知っているかい?」
魔力と気力の上の力だと?
「そんなもの聞いたこともないぞ?」
「だから君は誰にも聞けないじゃないか。」
「やかましい! さっさと続きを言え」
「はぁ、現実から目を背けるのは良くないよ?......で、その上が神力、だよ。これはあらゆるものを創り出すことができる力だ。そして、さらにその上位互換が魔神力と気神力、だ。これはあまり誰にも知られていない。だって使えるのは僕だけだしね♪」
「お前みたいなちびっ子が、か?」
俺がそう言ったその瞬間、目の前にいる男から圧倒的な殺気が俺を襲った。
「君、次にそれを言ったら.......殺すよ?」
それに当てられた俺は内面、冷や汗をかきながら謝罪した。
「まぁ、謝ったから今回は許してあげるよ。
そして次は魔神力と気神力についてだけどこれはなってからのお楽しみだね♪」
「いや、言えよ。それに今更だけどお前誰?」
「ん? 僕かい? 僕は『災害』の内の一人『第一罪、暴食』のエル、だよ」
「『災害』? 『暴食』? なんだそれは。」
「あれぇ?聞いたことないかな。『災害』というのは組織名で11名からなる組織なんだ。これでも結構有名なんだよ?さらにその中でも上位7名は『七大罪(セブンスギルティ」』なんて呼ばれてるよ。その中でもなんと僕は序列一位なんだ!」
「へぇ、そりゃすごねー、パチパチ」
「なんで棒読みなんだい!?...まぁいいけどさ、で上から言っていくと
僕
『第ニ罪、怠惰』 ベルフェリト
『第三罪、傲慢』 ルシエル
『第四罪、強欲』 マリン
『第五罪、嫉妬』 レヴィウス
『第六罪、憤怒』 サタリタ
『第七罪、色欲』 アスモリス
これが『七大罪』でそれより下に位置するのが
『地獄』 サリス
『魔宮』 エイト
『終わり』 ゲイトス
『喜奇術師』 エミリー
これで全員だね。この11名が僕たち『災害』なんだ」
これを聞いた俺から言えることは1つだな、痛いやつらだ。




