闇の中で 6
ふぅ、やっとあの地獄が終わった.......。
何が終わったんだって?もちろんあのイリアによる拷問だよ....内容についてはちょっと割愛させていただこう。
ただ一言だけ言うとするならば、彼女ってもしかしてドS?いや、確実にドSだ。だって俺が痛がってるのを見て笑ってだぞ、イリア。
「失礼します。魔王様、会議の時間でございます」
アルムスがノックをして入ってきた。
「ああ、わかったすぐ行く」
「それと、昨日のことは気になされないよう」
「言わないでくれ!せっかく忘れかけてたのに!」
いや、忘れれないけどさ!人がせっかく思い出さないようにしてたのに。なんて失礼なやつなんだ。
「そもそもお前はあれを受けてないからそんなことを......」
「では」
パタン
.......あぁーー!逃げやがったな、あいつ!
クソ、あいつは俺の忠臣じゃないのかよ、今のに忠誠など微塵も感じなかったぞ。ふつう忠臣が主君を見捨てるか!?最近俺の周りの人が俺に冷たい。
......と、そんなことより会議に行かないとな。
そして俺は魔王城にある会議室に向かった。
そして俺がドアを開けるとそこには俺に対して跪いている部下たちの姿があった。
「やりにくいから、顔を上げろ」
ゆっくりと顔を上げる部下たち
「あ、でもアルムスだけそのままでいいぞ」
「え?何故ですか、魔王様!」
うん、あいつの焦る顔も見れたし今日はここら辺にしといてやるか。
「冗談だ........半分はな」
「え!?半分は本気だった、ってことですか!?」
ああもう、うるさい奴だ。いちいち、突っかかってこなくてもいいだろうに。
.......え?俺が悪い?いいんだよ。あいつが先に俺を裏切ったんだ。
「さて会議を始めるから席についてくれ」
「まさかのスルーですか!?」
「いいから早く席につけ」
「うぅ....なんか納得がいかないんですが......」
何かアルムスが文句を言っているが無視しておこう。
そんなとき外から.......
「大変です、魔王様!」
魔族の兵士がそう言いながら部屋に入ってきた。ここがどこかを知っているのにそれほど焦るとは何か重大なことが起きたな。
「どうした?言ってみろ」
「はい、人間の軍が急に魔族の大陸に現れました!」
「何!?前日までまだ向こうの大陸に居たのではないのか!?」
そう、俺が前聞いた時にはまだ人間の軍は向こうにいたはずだ。
海を船で渡ったにせよ、いくらなんでもこちらに着くのが早すぎる。
「情報はそれだけか?」
「いえ!人間の軍の足元には魔法陣があったとのことです!」
「足元に魔法陣?........まさか集団転移か!?」
俺は思わず叫んでいた。
何故なら集団転移とは現在では失われた古代魔法なのだ。単体の転移とはわけが違う。
ということは、あちらには少なくとも1人は古代魔法の使い手がいるということか。
「その情報は確かなんだろうな?」
「はい!この目で見ましたので確実です!」
「そうか.....みんな、気を抜くなよ。向こうにはどうやら古代魔法の使い手があるようだ」
「何ですって!?古代魔法はもう何千年も前から失われているはずです!ありえません!」
「では、この状況を何というんだ?あれは間違いなく集団転移だ。あまり低く見積もるのは危ういぞ」
「しかし......」
「気持ちは分かるが、今は認める時だ。そしてこれからどうするのかも決めなければならない」
そう、楽観視しすぎて負けましたじゃ笑い話にもならない。
ここはしっかり対策して向かえうつべきだ




