第一話 学活
俺の名前は「神谷 祐」小6。崇高なる「ボッチ」だ。…救急車を呼ぶのは待って欲しい。俺は、自ら望んで「ボッチ」になったのだから。え?何?…救急車お願いします、急いでください?いや待て落ち着け!いいか、よく聞け読者さん!聞いてください!「ボッチ」にだって得はあるのだ!まあ、時間がないからそれはまた今度話すとして、「ボッチ」だからと言って、哀れむものではない!俺は、全国の「ボッチ」に叫びたい!「ボッチ」よ、胸を張れ!と。
「さて、今日の学活では、グループで別れて活動してもらう!そうだな、好きな人同士で組んでいいぞ!」
まあ、得と同じくらい、災難もあるが。
…予知してやろう!先生の次の言葉は…「神谷、余ったのか?」だ。
「神谷、余ったのか…?」
…俺、予知の才能あるかも。
「おーい!どこか神谷を入れてやれ!」
「えー!うちはパース!」
「こっちも無料だよ!」
「あ!そこの班、人数少ないな!入れてやれ!」
「はー?神谷ぁー?やだよ。そいつ暗いし。何考えてるか分かんねーし」
俺、見事に不人気だな。まあ、鋼のハートを持つ俺は全然平気だが。
「おい!急げ!神谷が泣きそうになってる!」
「あー!分かった分かった!うちに入れてやるから泣くな!」
…確かに、俺は自ら望んで「ボッチ」になったが…
俺も人間。嫌われるのは辛いのだ。ガラスのハートの神谷さんとでも呼ぶがいい。
「はー…おい、神谷。邪魔だけはするなよ。お前は何もしなくていい。お前の役目は、先生にばれないように、本でも読んでサボることだ。いいな?」
おっと俺空気ですか。まあ、何もしなくていいならいいや。本読も。本は「ボッチ」の必需品だからな。いつもポッケに入れているのさ。俺が読む本は文庫本やライトノベル。まあ、ラノベが一番多いな。
「こいつ本読んでる、暗いなぁ…」
お前らが本読めって言ったんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
なんだこいつら!俺をいじめて楽しいのかこのやろう!お前らは彼女持ちをリア充と呼んでいるがなぁ!!!俺にとっては友達がいるだけのお前らがリア充なんだよ爆発しろ!!!!!!
おっと、俺としたことが、取り乱してしまったようだ…こういう時こそ、大人の対応を…
「おい、神谷こっち睨んでるよ!お前謝れ!今すぐ謝れ!怖いってマジで怖いって!」
「お前俺に一人で近づけって言うの!?無理だよ俺も怖えんだよ!さあ、お前らも共犯だ!一緒に死のうぜ!」
おっと酷い言われようですね。…あ、そういえば俺、目つき悪いんだった。その上、すこーしだけイラついだから、さらに目つき悪くなってたのか。なるほど納得。ここは、俺の笑顔で安心させてやるか。
「やばいやばい殺されるっ俺殺されるっ!」
「謝れ!お前が謝ってお前だけ死んでこい!」
「無理無理無理!くそ怖えし!お前ら全員道づれだぁ!!!!」
あ、俺、つくり笑い苦手だった。
どうもこんにちは、白神零鬼です!この作品は、僕の体験を小説にしています!さすがに年齢は変えていますが笑。とにかく、楽しんでいただけたら幸いです。では、また次話でお会いしましょう!