長坂橋の戦い。アホを抱えて突撃だ!
ここは、長坂橋。。。北から黒い服を身に纏った兵隊が黒い旋風の如く人々を殺していく。
血生臭い死体のにおいと怨嗟の声がこだまして
ここは、地獄と化していた。
「趙雲将軍が敵地に向かっています。若君を探している様です」
味方陣営に伝令が飛び交う中、
趙雲は必死で若君を探していた。
すると、戦場なのに地面に寝そべりお菓子を食べているアホがいた。髭をボサボサに生やしていて身形も粗末。。
趙雲はそれを観るなり一喝した。
「そこのアホ!死ぬぞ!早く逃げろ!」
趙雲が敵兵を槍で串刺しにしながら叫ぶ。。。
アホが地面からむくりと立ちあがり趙雲に叫んだ。
「てめえの心配しやがれ!」
趙雲は一瞬、怯んだ。俺に物を言うとは面白い。
「アホ、早く俺の馬に乗れ!」
アホは当たり前の様に趙雲の馬に乗った。。
すると、アホはみるみると小さくなっていき赤子になったのである。身に纏っていた服が絹になり印綬が垂れ座がっていた。
「おぉー、若君、ご無事でしたか!」これはどういう事だ。でもこれは天の助け。よし、行くぞ!!
趙雲は阿斗を抱き抱えると味方の方へと向かい敵陣を突破した!その時、槍が折れ危うくなった。マズイ。
趙雲はそこに居合わせた敵将を何とか討ち取った。
「俺はもう駄目か」趙雲が万策尽きたかと思いきや一振りの
剣が置かれていた。何か光りを帯びていた。。
敵兵が襲ってきた!
斬れるか⁉️鞘から趙雲は剣を抜いてそのまま敵兵を
斬りつけた。血しぶきが虹の様に輝いていた。
「斬れるぞ!!」
趙雲は虹の剣で赤子を守りながら味方の方へと突破していった。