第一章「特別」
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「ねぇ」
泉に囲まれた丘で剣を振っていると、どこからか声が聞こえる。耳をくすぐるような優しい声。
その声の主は小さな体をしていて、背中には小さな羽が日光に照らされて輝いている。今までに見たことのない生き物。
「君は?」
「僕は精霊さ。まぁ精霊の中でも五本指に入る精霊だけどね」
精霊。それは古くから魔法を使い世界の秩序を保っているといわれている幻の存在。 普通は精霊の姿を見ることはできない。ただし精霊の意思で姿を現したときにしか見れない。
「俺は魔法が使えないのになんで精霊がここにいるの?」
「それは君が特別な存在だからだよ」
そういいながら精霊が俺の額にゆっくり触れると俺の周りに精霊が何人もいた。精霊たちはさまざま輝きを放っている。「火」「水」「風「土」「闇」「光」それぞれの属性の輝きだ。
「この精霊たちは君に興味を持っている精霊たちだよ。」
「魔法が使えないのになんでこんなにもいるんだ?」
「魔法が使えないって試したのかい?魔法を使おうとしたかい?」
そういうと精霊はを魔法を使って泉の水で水龍を作って見せた。
「君も水の流れを感じて龍の形に変えてみな」
ゆっくりと眼をとじて聞こえる。泉の水の音が。わかる。水の流れが。感じる。龍の形になっていくのが。
「目を開けてごらん」
ゆっくりと目をひらくと大きな水龍が目の前にいた。水
「君が俺の主人か?」
全身に響くような重たい声が俺を現実にもどした。
水龍は精霊を見ると深く頭を下げた。精霊は魔族の天敵であり古くから龍などを使役してきたといわれている。
「よろしくね」
俺が言うと水龍は深々と頭を下げてから水に戻ってしまった。
「ね?君は剣と魔法を使える特殊な人間なんだよ」
精霊はそういうと消えてしまった。
そう、俺は剣と魔法を扱うことができる『特別』な存在なんだ。