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◆踏まれちゃった!


◆踏まれちゃった!


ほかほかと暖かく気持ちが良いのでミキは、またしばらくウトウトと眠り込んでしまった。

しばらくして気が付けば、体(ウ○コ)は、すっかり冷えて固まっていた。

『ぐわーっ、固まっちったよ。 情けねぇー。 どりゃ。 そろそろ復活するか。 なんたって、こっちは復活の神だもんね』

・・・

んっ?

・・・

『あれっ? おっかしいなぁ・・・復活できないぞ?』

・・・


実はホカホカしているうちなら簡単に復活できたのだが、ケルベロスの消化液などが含まれているものが固形化したため、体内と同じような作用が生まれてしまっていたのだ。

ミキは復活のタイミングを誤った。 復活の神なのに・・・

『参ったなぁ・・このまま一生ウ○コのままかよっ!』

そう思って途方に暮れていると、齧歯類げっしるいのような小動物が自分の周りをチョロチョロしているのに気付く。

『待てよ? そう言えば、こいつどっかで見たことが・・・』

ミキが目で追っていると「ボンッ」と言う音と共に小動物は目の前でキャサリンの姿に一瞬で変わった。

『おわっ、キャ、キャサリン!』

キャサリンは、しきりにケルベロスに何か聞いている。


と、突然あたりをキョロキョロ見回し何かを探し始めた。

あっちへウロウロ、こっちにウロウロ・・・

そして、後ろ向きに後ずさりして来て、ミキの傍まで来たと思ったら行き成り、ミキ(ウ○コ)を踏んでしまった。

「アイヤーーーッ、しまた。 フンを踏んでしまたアル!」

『うわっ、親爺ギャグかよ!』

ミキは人の事は言えないハズだが、思わず突っ込んでいる。


キャサリンは、踏んづけてしまったミキウ○コをジッと見ている。

「わかた。 これが復活の神ネ!」

キャサリンは、靴跡がついた大きなケロベロスの糞を抱えると再び竜宮城のような建物の中に入って行き、血の噴水の中にカチカチに固まったミキを投げ込んだ。

当然、糞は噴水の中で溶け始め、ミキは力が使えるようになる。

ボムッ

やっと実体化できたが、こんどは血の噴水の中で全身血だらけで大変なことになっている。

「もうヤダ! こんな所!」

ミキは、すぐさま懐かしの地上界に向けて瞬間移動したのであった。


次回、「南の神様(その1)」へ続く

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