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異世界転移『月夜の天使』  作者: 鞍月 凛
3/4

3話『修行①天使アリス』

なかなか投稿できない

アルファポリスのほうが話数結構進んでます。

翌朝、朝の日差しが大きな窓から入り込み俺を目覚めさせる。

上半身を起こすと、どうやらソファーの上で寝てしまったらしい。

手を上に挙げ身体を伸ばすとふと気付く。

何故か布団を被っている。


‥‥


嫌な予感がし、勢いよく布団を引っぺがす。


「やっぱりか‥。」


俺の股ぐらの中にうずくまりスヤスヤと寝息を立てるクソ変態な服を着たクソビッチ悪魔ニアだ。


俺は怒る衝動を抑えつつ問いかける。


「貴様、何故ここにいる?」


俺の声でニアは目覚め、虚ろな瞳で俺を見ると二へっと笑う


「おはよぉ」


「おはよぉ。じゃない!

何故ここにいる?!」


ニアは上半身を起こし伸びをした後人差し指を俺に向け威張りだす


「それはだな、夜這いをかけようと忍び込んだものの睡魔に負けてしまい、事を成す前に寝てしまったのだ。」


プチっ。


俺の中の何かが切れた。


「出てけぇー!!」


ニアを摘み上げ部屋の外に放りだし扉をダンっ!と勢いよく閉めた。

扉越しにニアが文句をいってくる。


「なによケチ!!童貞!!!」


「ど、童貞は関係ないだろが!!

そんな事より今日から修行なんだろ?

どうすんだよ?」


「あぁ、そうだったな。

取り敢えず晩餐室に来い、もう朝食が用意されているはずだ。

そこで話そう。」


そういってニアは部屋の前から居なくなった。


ったく、なんで部屋にいんだよ。

っつか昨日鍵閉めたはずなの‥‥に‥


鍵の辺りを見ると、その部分だけが何かで削り取ったように無くなっていた。


な、何でやればこうなるんだ?!!

っつかもはや怖いぞ!!


まったく。

今思えばだが、普通死んだら女神様とか天使が登場すんじゃねぇのかよ。

なんだって俺はビッチ悪魔なんだ?


と思いながらも部屋から出て、一階の晩餐室に向かった。



〇〇〇


晩餐室に入るとスミスとメイドが待ち構えていた。

そしてニアは、既に席についていて、その隣りにもう一人、まだ見た事のない女も座っていた。


見た目は、痛みのない金髪のロングに肌は透き通っているかのような色白。

そして目はサファイアのように青く光り輝き整い過ぎた顔をしている。

更に驚くのはニアの悪魔の羽根ではなく白く輝きを放つ天使の翼が生えていた。


おぉー!これぞ天使というやつか!!


と感激のあまりその女を見ていると、女は俺と目が合わせニッコリと笑いお辞儀してきた。


「お初にお目にかかります、鏡夜様。

私はアリスと申します。」


「あ、アリスさんね。

どうしてここに?」


俺は話しつつスミスの誘導でニアとアリスの前の席に着席した。


「アリスはな、これから私と一緒に君を鍛える訓練に参加して貰う事になった。」


「よろしくお願いします。」


挨拶を終え、取り敢えず朝食を取る事になった。

朝食はパンにサラダ、スクランブルエッグにソーセージ。

城の内装の中で食べるごく普通の洋風の朝食は特別に雰囲気がでてテンションが上がった。


朝食が終わると城の中庭の噴水広場に出る事になりアリスとニアと俺、3人で中庭に出た。

城の雰囲気は夜とはまた違う美しい姿だ。

そして庭の中央にある噴水広場の周りには花壇があり色とりどりの花が咲き誇っていた。


「よし、ここらでいいだろう。」


「そうですね。

では鏡夜様、まず修行について簡単に説明いたしますね。

これから私とニアミスで担当を分けます。」


「‥」



ふむふむ、なるほどね。

要するにニアが打撃系、攻撃魔法担当で、アリスが回復系魔法、強化系魔法担当で別れる訳か。

だけど俺の元いた世界には魔法というのは存在しなかった為、今の俺自身には魔力は備わっていないらしい。

なので先ず最初に魔力を得る所からスタートだ。

魔力を得る為には、この城を出た森の奥、30キロほど先に精霊の滝という場所があり、毎日2時間休みなく滝に打たれ続けなければならないらしい。



というわけで俺は今、ニアから授かった片手剣と精霊の滝だけを示す方位磁石的な物を携え大森林を激しく走っている。


手付かずの森は行く手を悉く拒んでくる為、その都度、片手剣を振り回しては道を切り開いていく。


「ぜぇ、はぁ、はぁ、た、確かになんでもすると言ったけどここまでとはな。」


呟きながらも必死に走りようやく滝が見えて来る。

滝は俺が思っていた以上にデカイ。

一体何メートルあるんだ?

っつかあんなのに打たれて俺、死なねぇのか?っていうぐらいのレベルだ。


そして滝壺につくと激しい音をたてながら霧状の飛沫を巻き上げている。

そしてその前で何故か涼しげにティータイムをしているニアとアリスがいた。


「な?!どうやって?」


俺はここまでなかなか激しい道のりを乗り越えてきたのに、涼しげにティータイムをしている此奴らの意味がわからなくて動揺を隠せなかった。


「ははは。

驚いているな。

だが簡単な事だぞ。

君とは違い私達は翼が生えているからな。

上からスーと、ひとっ飛びだ。」


「な?!マジかよ」


「これも修行です。

頑張ってくださいね。」


なははと、どうにも出来ない気持ちを苦笑いの表情で表現する。

そして休む暇もなく直ぐ様アリスから手渡された白い服に着替え、滝に打たれる修行だ。


滝壺の真ん中にポコッと顔を出している岩の上でやるらしく其処に歩いていく途中、滝から大きな大木が流れ落ち、ドカーン!!!とその岩に直撃し砕けた。


一瞬で血の気が引く。


「あのー、本気でここでするのかな?」


アリスはニッコリと笑う


「ええ。」


ウソん!!

この人メチャクチャ綺麗だけど多分、究極のドSだ!


そして俺は言われるがまま滝に打たれた。

初体験だ。

っつか痛い!いや‥、ウソン!

マジ痛い!!

痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイィ!!!


余りの痛さに思わず抜け出そうとすると、いつの間にかアリスが前に立ち、正に天使の微笑みを浮かべている。

だが一瞬にして気持ちは青ざめる。

アリスは手に持つ岩を俺の目前に向けバゴバキッ!!と、あり得ない音を立たせ砕いた後、俺のおデコに人差し指を当て滝に笑顔で押し戻す。


「悪魔ぁぁぁぁ!!!!!!」


















この頃10時すぎると眠たい

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