1話『悪魔との出会い』
誤字多いかもしれませんが、少しでも皆さまの暇つぶしになれればとおもいます。
唐突に言うが俺の家はスーパー金持ちだ。
だが殆ど親は海外に仕事に出かけ帰ってこない。
物心ついた頃からだ。
もはや慣れたもんだ。
始めは寂しかったりしたが今は何も思わないし親に何も望んでなどいない。
身の回りの事は、メイドや執事に何不自由なくしてもらい英才教育を受けるなどして育ったが、思ってもいない社交辞令が如く俺の事を褒め倒す講師供、出来たとしても親に褒めて貰えるわけでもない。
そんな事に飽き飽きし、何時もヤル気になれず全てが適当になっていった。
学校に通っても目立つ訳でもなく成績も運動もソコソコで維持している。
学校で友達はいるのか?って、言われると親しい友達はいない。
かといって別にコミュニケーションが取れない訳じゃない。
俺はどっちかっていうとこの環境に似合わず、楽天的な性格だと思うからな。
ただ、家での英才教育で、友達の遊びの誘いも受けれず夜まで教育続きの毎日、
学校でしか休める場所がなかったのだ。
だから基本学校では皆とのコミュニケーションより寝る事が優先になってしまっている。
そんな毎日を送っていた俺も今日から高校2年になるわけだ。
何時ものように屋敷を出て
徒歩10分の学校に向かうのだ。
「だるい!昨日も遅くまで勉強、勉強、勉強!
青少年の成長の妨げになるかな?って感じねぇのかって話だよなぁ!
チクショー!」
ボヤきながら住宅街を歩いていると目前の曲がり門から女子校生が悲鳴を上げながら飛び出してきて、腰が抜けたのか目前で倒れ込む。
そして俺と目があい助けを乞う。
「た、助けて」
咄嗟のことでどうしていいかわからなくて固まってしまったその瞬間、男が現れその女子校生の顔面にナイフを突き刺した。
ザシュ!!!
そして、そこから何回も何回もナイフを振り上げ刺し続ける。
ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!
余りのグロテスクさに俺は嗚咽がはしり嘔吐する。
そして刺し終わり気が済んだのか男が女を舐め回すかのように品定めし下劣な笑みを浮かびあがらせ白目を向き昇天する
「うぉぉ、お、さ、最高だぜ!
も、もぉ1人だけ、もぉ1人だけ」
と喋りだすと急に目を見開きまたニタニタとしだした。
その目線が気になり目線を追うと、近くでその衝撃的な現場に腰を抜かしヘタッている女子校生がいた。
「みいーつけた!」
男は次なるターゲットをその女子校生に決めたらしく走って女子校生に遅いかかり女子校生の悲鳴が響きわたる
キャーーーーー
ザシュ!!!!
あーあ、やっちまったよ俺、なんでこうなるの?
俺は自然に身体が動き女子校生を庇う為
間に入ってしまったのだ。
「だ、大丈夫?」
俺が女子校生に尋ねると
女子校生は俺の事を見て涙を流し震えている。無理もない。
左肩が心臓の鼓動と共に激痛が走り血がポタポタと溢れるが如く流れ落ちていく。
死ぬのか?
嫌だ、
嫌だ、
このままじゃ終われない!
こんなので死にたくない!
俺は握り拳を作り男を殴り飛ばした。
ドカッ!!
そして声を荒げさらに男に殴りかかる
「ふっざけんじゃねぇ!!!」
男は俺の必死の脅威にたじろぎ動けず、さらに俺の拳が男の顔に直撃する。
そのままマウンドを取り、何度も何度も男をど突き回した。
そして男は動かなくなった。
そして俺自身も意識が遠のいていき
やがて目が掠れていく。
女子校生が何かを訴えている、
「あ、、、、」
なんだ?
「あり‥‥」
聞こえねえよ
「‥」
なんだよ、泣いてんのか?
助かったんだから泣くなよ‥
「あり‥が‥
ありがとう‥ござ‥、ありがとうございます」
なんだ、そんな‥ことかよ。
けど、いいよ。
それが、今の俺にとって一番嬉しい言葉だよ。
ピーポーピーポー
警察か、
遅いんだよくんのがよ、
女子校生、精神的にイっちゃてると思うから何とかしてやってくれよな。
あぁコレ
痛みすら感じなくなってきたよ。
死ぬな。
俺。
と瞼を閉じた。
「‥」
なんだ?声がする
俺は生きてるのか?
「起きろよ!」
パチっと目を開け飛び起きると柔らかい感触が口に当たった。
そして更に驚く事に俺は起き上がった拍子に女の子とキスをしてしまっている。
「?!!!」
更に更に!驚く事に口の中に何かが入ってくる。
咄嗟に俺は後ろに下がりその状況を免れた。
「な、な、なな?!
何てことを!!はっ、恥ずかしくないのか?!!、」
と指差したのは、色気ムンムンで少し危ない雰囲気を持つ女性だった。
そして良く見ると頭に羊の様なツノが生えており、胸ははち切れんばかりの爆乳、背中にはコウモリのような翼、お尻からは黒い尻尾が生えていた。
「なんだ?君が求めて来たのだろ?
私はそれに答えただけだが、」
「そ、そそ、そんなことを言っているんじゃない!こういった行為はだな、好きな人と然るべき所で、」
「君、‥以外と硬いんだな、」
「な、‥あ、‥当たり前だろ!!
は、初めてだったん‥だからな」
すこし恥ずかしげに言うと女性は笑いあげる
「ははははは、
そうか、初めてか、それは良い。ついでに童貞も、」
咄嗟に俺は股間を隠した
「やっ、やめろぉ!!!」
と後ろを振り返ると自分の今居る場所に気付く、まんまるとした月の下に雲が広がっている。
下を向くとそう、俺は空の上にいた。
「なんじゃこりゃぁー!!」
「おっ、気が付いたかい。
君はね、さっき死んだんだよ。」
「そ、そうだ俺、刺されて、
?!!」
傷口がない、、
途端に肩の力が抜けた。
そうか、やっぱり俺、
死んだのか‥
短い人生だったな。
だけどまぁ、人助けして死んだわけだし、俺としては悔いはないな。
むしろこの世に未練はない、やりたい事も特になかったし、親にも俺はそんなに情は感じないしな。
「で、俺はどうなるんだ?
天国にでもいくのか?
っていうよりお前はどっちかってぇと悪魔だよな‥」
「お前ではない!私はニアミスという名前が‥」
話を切るように俺が話を被せる
「はいはい、わかったからニア。
で、俺はどうなんだ?」
「な、なんだその態度は?!
さっきまでパニクったお前は何処にいったんだ?」
「死んで今のこの状況だ。
もう何もビビることなんてねぇんだよ。
で、どうなんだ」
「‥‥ 」
「?!!」
俺は一瞬止まってしまった。
ニアの話によればこうだ。
ニアは悪魔で、悪魔は基本、魔界に存在する死の宣告版という物があるらしく、そこに浮かび上った者のみしか殺してはならないらしい。
やり方はこうだ、他の人に暗示を掛け実行する。
で、その悪魔の仕事中に死の宣告版からの宣告を受けていない人間、つまり俺を殺してしまったことにより、ニアが罪に問われ懲役5年の魔界追放の刑に称されてしまったそうだ。
「むやみやたらに殺している訳ではないのか?」
「当たり前だ、死の宣告がなければ人は殺せんからな。」
「っつか罪のない人に死の宣告が出たからって殺すのかよ!ヤッパリ極悪悪魔じゃねぇか!」
俺の言葉にニアは鼻で笑い返す
「はっ、これだから人間はバカなのだよ。」
「なにぃ?!」
ビシっと俺にニアが指差す
「いいか、よく聞け!
そもそも悪魔と天使は同じ神だ。
唯、与える側が天使で、奪う側が悪魔なだけで人間共は悪魔を悪者扱いするが、
世界を前に進めようとすればこういった役割が必ず必要なのだよ。
つまり天族も魔族も、世界の為に行動している同盟族ということだ。」
マジか?!俺の中でのイメージとまた違うのか
「って、事は天使と悪魔が仲が悪いってのは?」
「半々だな。
嫌いな奴もいれば、種族関係なく交流を深める奴もいる。
それでも上手くやれているのは我ら神をと人を作りし全能の神、ゼウス様の作った地球を守るということが一致しているからだ。」
ふむふむ、解ってきたぞ。
もともと魔界も天界も神ゼウスが作ったもの、更にゼウスは人間界を作り、それを維持する為に魔族と天族に管理させてる訳か。
そして更に話を聞くと死んだ人間は普通
魂となりグレートスピリッツという死者の渦に入り次に生まれ変わる時を待つのだそうだ。
「でだ、それなのに何で俺はここにいるんだ?」
「それはだな、死ぬべき人間でない者はグレートスピリッツに入ることはできぬのだ。つまり放浪する魂となる」
「なんだと?!え?俺どうすんのよコレ
責任とれよ!」
とニアに訴えるといつの間にか背後から俺に抱きついてきて甘い声を出す
「その責任を取る為にわたしがここに居るんだよ。」
「どうするんだ?」
「君を異世界に連れていく。」
「異世界って小説とかでよく出てくるアレか?」
「そう、話が早いじゃないか。
神々が遊びで作った世界なんだがな、
今その世界の秩序が乱れつつあるのだ。
それを正す役割を君に果たして欲しい」
「悪魔とは思えない発言だな。
と、いうよりも俺にそんな大それた事が出来るのか?」
「大丈夫だ。私が君を強くしてやる」
「おっ!なんだ?小説みたいにチート貰えたりすんのか?」
「バカをいえ、修行するのだよ!」
俺はガッカリした顔をする
「そんな顔をしてもダメだ。
わたしが手取り足とり教えて‥「わかったわかった。」
また俺は話を被せニアを突き放した。
「なっ、なんで私が喋ってる上に被せる!!」
「あんたの下で修行すんだろ?
こうなりゃなんでもやってやんよ。」
「随分となげやりだな」
「そうでもねぇよ、以外と楽しんでる。
けど追放中にそんなことしてていのかよ?」
「私は5年間、追放処分だがその間にもう1つ言い渡されたのが君を異世界に連れて行き、育てると言う命を受けているのだよ。」
「そうなのか?まぁいいや
この世界じゃ特に興味を持つものもなかったし、そっちの世界のほうが夢があるじゃん!
いいぜ!連れてってくれよ」
「なかなか威勢がいいな。
良いだろう、私の手を握れ」
俺がニアの手を握ると俺とニアが一瞬で光に包まれた。
何回か書いてますがめちゃくちゃ辞書開きまくってます。
それでも全然僕の知識じゃ追いつかない。
いやー奥が深い‥