諸君、諸君の文章は小説に非ず
諸君の文章は小説に非ず。ただの文章だ。私?小説を書いたことはない。私は文章書きだ。
そもそも小説とはなにか。説の文字がある通り、何らかの説明でなければならない。諸君は自分の世界観を他の作品の手を借りずにできるかね?『中世ヨーロッパ風の』?それは説明になっておらん。前提として他の作品の下敷きがある。私のは?勿論大抵何かにすがった世界観表記しかない。そもそも私の作品は、私の人生自体が誰か、私の知らぬ誰かの二次創作、三次創作的なものである以上、仕方あるまい。私が生きている生き方は既に誰かがやっている。やっていないことなど無い。これだけは確信している。
一方、諸君はその限りではない。ならば諸君、その脳を振り絞ってみたまえ。石炭の灰のような無価値なその脳で。そうだ。脳自体に価値はない。それを振り絞って、振り絞って、初めてその中身から価値を産み出して何かに付与する。諸君、何故諸君は自分の脳から産み出した価値でなく、他人の産み出したものを使うのかね。諸君は何故自分の作り出すべき価値を借用するのかね。
諸君、借用を続ける以上、諸君の文章は小説に非ず。