番外編 4つの秘宝
番外編です。
時は遡り、とある街の書斎。
国王からの直々の依頼で、ある男が何かを書き記していた。
男の名前はドナルド。
かなりの高齢だが、高名な神官であった。
魔族との戦争に終止符が打たれ、その際に使用された2つの剣と2つの魔道書の隠し場所、これを書物に残すよう言われていた。
1つ目は砂漠のピラミッドに隠された召喚魔法「イフリート」
屈強な岩の戦士、ゴーレムに守られている。
2つ目は王都に保管されている「光の剣」
死者の亡霊を切ることができる。
剣は城の武器庫に保管され、精鋭の兵士に守られることになる。
3つ目は恐竜の巣に隠された「氷の剣」
魔王の城までの道を作る。
荒野のどこかに穴があり、そこに住む恐竜に守られている。
4つ目は無人島に隠された時空魔法「異空間トンネル」
魔王の城までの果てしない道のりを別次元のトンネルを通って短縮できる。
無人島のドラゴンに守られることになるが、現在魔道書を船に乗せて搬送中とのこと。
そもそもなぜこれらのアイテムが隠されたか。
その理由は、これらの武器を使って人間同士で争いが起こらないようにするためである。
また、武器を破壊しなかったのは、魔王が復活した際の保険である。
ドナルドはこの書きかけの本を、神殿の書物庫に保管した。
後日、流行病で命を落とし、結局本は完成することは無かった。
そして現在、その本はハロワ神殿に厳重に保管されている。