番外編 建設計画
ぶっちゃけ、よまなくていいですw
街の西を開拓して工業地帯を作るという案が国から持ち上がった。
その根拠として、この世界にいる冒険者の数はおよそ1000。
武器や防具は消耗品であり、平均して、年間で1回は買い換えている。
街にある武器屋と防具屋は7軒ずつで、それぞれの店の生産能力は年間で50。
つまり、武器防具合わせて1300が年間で不足していることになる。
これを補うには、生産能力50の武具屋が、26軒は必要になる。
一件の武具屋には、武器部門、防具部門と分かれ、工程別に人が配置される為、一軒につき10人の人手が必要になる。
彼らをこの地帯に住まわせて働かせるとなると、260軒の住居が必要になる。
よって、工房と合わせて合計286軒の建物を作らねばならない。
この計画を一任されたのが、建築家のレオナルドであった。
3年で木の伐採から、整地、建物を建てるところまで行わなければならない。
レオナルドはまずレンガ造りの建築物を提案。
街の西は川から離れていて、木造では火が起こった時に対処できなくなると考えた為だ。
工房、住居の大きさは48㎡。
その建物を一つ作るのに必要なレンガの数はおよそ6000個。
これを建てるのに、職人2人がかりで20日はかかる。
また、雑用、現場監督の2人が必要で、合計4人。
木の伐採、整地が完了するのに2年半かかるため、半年で完成させなければならず、建築部隊は100人ほどの人手が常時必要となる。
必要なレンガの数は200万個。
これに、接合部に使うセメントも必要で、材料調達部隊を更に100人。
この材料に関しては、建設作業が始まる前から準備することになった。
現在、木の伐採、整地は完了。
残すは建築作業のみである。
レオナルドは、ハロワ神殿経由で、100人のレンガ職人を募集した。




