008:
〖創世暦1001年4月4日18:00→4月5日12:00〗
不要なアイテム、装備品を銀行に預けてから、回復用のポーション、強化用のアイテム類を除いた消費アイテムは保管した。
測量用のアイテム、罠解除用のアイテムも買い込み、回復系、強化系のアイテムも持つ、これらの重要はそれほど多くを占めるわけではないのだが、受け持つ役割が多すぎるのも悩みどころだ。
この他にも生産系を除いたリーダー役、壁役も加わる。
そんなレドは、女子三名の買い物が三時間もかかったことにげんなりした様子で、ゲーム内での夕食を取り、ノンアルコールの炭酸水を飲む。単なるビールテイスト飲料だ。レドの年齢では好まれないのが殆どの飲み物だ。
「(悪くはない連中だが、ウルカの奴も遠慮がないからなあ、全く交渉役を押し付けるとか、労りが欲しいぜ全くよう)」
そんな事を考えながら飲料水を飲む。
「疲れたあ」
一人愚痴るように言葉に出した。
「まあ、充実しているところが好い所だ」
これだけは本当と言えた。
少なくても出会ってから退屈させない奴らが仲間の為に、遠慮のなくなり始めたウルカも居れば、地が出始めたヒリュウも居る。
アリサは元々遠慮がなく、クールな容姿とはギャップが激しい明るい活発な性質だ。それでも少しは壁を感じる事も有る。
「ゲーム内では後10日、リアルではあと5日でオープンβは終わるか」
元々一週間のオープンβなのだ。
なんでも運営からの先行販売の特典らしい。
そんな仲間の三名は銀行側と熱心に話し込み、どうやら昨日マイオークション、共同バザーでの物が売れたらしく、昨日の銀行強盗の活躍で出品できる商品が一つ増え、二つになっていたのに、更に資金を提供し拡大、結果として一つ当たり三個まで増えていた。
製品が売れればうれしい事でもあるモノだ。
生産し、これを売却するだけでは得られない喜びがあるのもあるが、それを大きく加速させる要因は、そのオークションの記録、バザーでのコメントなども十分楽しみとなる物だ。
この後にログアウトし、翌日になる。
★〖創世暦1001年4月5日12:00〗
午前中の用事を終え、9時間後にログインした。
三名の遊び仲間は、少し遅れてログインするらしく、やはり男性に比べ、女性の方が忙しい事も有るのだと納得。
ちなみにウルカに行動が読まれていたらしく、臨時に参加するなと釘を刺されていた。その理由がアイテムの消費という奴らしい、特に【C】より禁止されている薬物を大量に持つ俺は、仲間以外からすれば少々欲しがることも頷ける。
「(甘いなウルカ。それでも俺は臨時を行うのだ)」
とも考えていた。
西側のマップに行き、臨時のプレイヤーを探す。
そこには見知ったプレイヤーがいた。
その人物と視線が合う。
「ようリート」
「レド?」
「他の三名が少し遅れるらしくしてな。臨時に参加しようと思った」
「なら加われ」
「悪いな。後リーダー役はしないぜ」
「構わんさ」
「後一人のソロプレイヤーを呼んだ方が良いか?テイマーの弓使いだ」
「性別は?」
「男だ。ただ非常に顔が整っている上に非常に義理堅い」
「ほう。紹介してくれ、義理堅い奴なら喜んで迎えたい」
「了解だ」
「『バッシュ』」
「どうしたリド」
「『紹介したい者がいる、一次成長させたエルダーを相棒に持つ召喚士だ』」
「是非紹介してくれ」
「『西側のマップ入り口に来てくれ』」
直ぐにバッシュが現れる。
一次成長している元エルダーのアロマ。召喚獣のドリアードの二体がいるので直ぐに分かる。
エルダーを連れる。長身の非常に顔が整った弓使いのバッシュは、目立つために直ぐには区別できる。
「レド、あいつか?」
「そうだ。ようバッシュここだ」
バッシュの相棒のエルダーが向かうのでバッシュも気づき、こちらに向かう。
「フードはあげたか?」
「いきなりだな。まあ今のところ必要ないのだ。とあるスキルを取得し、腹が減り難くなっているのだ」
「ほう。そんなスキルがあるとは驚きだ。もしかして」
「ああ。テイマーの強い味方のレドの開発品だ」
「お前は色々と作るな」
「実験の仮定で作られたのさ。まあそんな訳で挨拶だ。レド、回避メインの盾の戦士だ。防御力と回避力には自信がある。使う武器は片手剣、盾、ベーシッククロスボウだ」
「ではホストの私だ。テイマー&サモナー、1次成長したエルダーナイトのアロマ、召喚獣のドリアードを連れる。武器はライトクロスボウのみだ。召喚、使役の二つは強いが、自分の火力としての腕前には全く自身がない。こんな感じだ」
「名前を忘れているぞ」
「む。リートだ」
「最後に俺だ。俺はバッシュ見ての通りテイマーだ。相棒のエントを連れた、弓がメインの物理火力だが、小剣での近接戦も可能だ。投擲ナイフも心得がある、こんな所だ」
「さてと、自己紹介も済んだし、まずは実力検査と必要な素材を集める為にエルダー緊急ミッションに行くのが良いな。それがスポアの緊急ミッションの方も十分魅力があるな。だが白虎ダンジョンは辞めた方がいい、今の臨時PTでは厳しいだろう。リーダー役はリートだ」
「む。スポアは試したことがないな。だが必要な素材と言うのは先程は無しに上がったスキルの餌の事か?」
「そうだ。これは良いのか?」
「さすがに、餌だからな、いいんじゃねえか」
「これだ。かなりの品だぞ」
バッシュがアイテムを取り出し見せる。
リートも鑑定用アイテムを使い鑑定し、かなり驚くと思うが、変化はない。
「おいリード」
「む。これはいくらぐらいだ」
「お裾分けだ。どっかの調合師が許可を出せばすぐに作れるぞ」
「ぐ」
「どうしたアロマ」
「ぐ」
アロマが何かを伝えたいらしく、主のリードにボディランゲージで伝える。
「何でもそんなミッションよりもっと高度なミッションがあるそうだ」
「ふむ。悪くないのだが、戦力が整うだろうか」
「問題ない、リーダースキルにより能力は向上している、そっちのエントもリーダーエルダーだろ」
「ああ。1次成長の時には魔法系に活かす予定だ」
「なるほど」
「それらを考えれば、もうちっと餌を増やしたいな」
「む。これほどの餌を作ってまだ作る気か」
「いや、発展には欠かせない物だ」
「で、どうするよ。俺としては高難易度に行くのもいいぜ」
「俺も賛成だ。高難易度ならよい餌がとれそうだ」
「む。アロマ」
「ぐ」
「マスター、その貴重な食事を与えてはいかがです。今のアロマには必要な物か背全部そろっていますから」
「む。バッシュ有り難く貰うぞ」
「かまわない」
リードが餌を受け取り、これをアロマに出す。
人型のウッドゴーレムの様なアロマは、細目を向けて、口を開く、ユーモラスな外見に、餌を指で掴み、大事そうに口に運ぶ。
「ぐ!ぐ!ぐ!」
「そうかそうか、うむ。では行くぞ」
「ぐ!」
アロマがリードを掴み、肩に運ぶ。
「おいおい、PT組んでないぞ」
「忘れていた」
「む。失念していた」
「ゲームの基本だろうが、忘れんなよ」
ホストのリードがPTを作り高難易度のミッションを受ける為にPT名は召喚×1・使役×1・戦士×1の[召使戦一行]だ。
■
アロマの案内で到着した高難易度の緊急ミッションの場所。
片道30分もかかる、それもレドとバッシュの二人が、付加で全員に速度強化を掛けたとしてもかかったために、普通に計算すれば1・5倍はかかる。
「アロマ」
「ぐ!ぐ!」
アロマが熱心に指さす、そこに行きかける前に、バッシュが弓に矢を番え、後方に振り向く。
「そこの隠れている奴、答えがなければ射る、答えがあってもふざければ射る、動いても射るぞ」
「バッシュ様、どうも敵対する気はなさそうです。それに途中からついてきたようです」
「分かった。」
弓矢を下ろす。
草むらから一人の小さな女の子が現れる。
身の丈ほどもあるハンマーを担ぎ、革製、金属性の防具はなく、布製の防具を身に着ける、ショートパンツに、インナーの上にジャケットを着込む。
「あ~びっくりした~お兄さん、人に武器を向けるというのはどういう了見?こんな無害な女の子を脅すとか、どういう鬼畜なの?」
「すまん。てっきり噂のPK集団と思ったのだ」
「あ~。あの噂のバンデッドの連中?」
「重ねてすまない」
「いいよ~いいよ~。後お金の匂いがするね」
「お金?」
「うん~凄いお金の匂い、そっちの戦士の兄いさんかな」
「貧乏だぜ。手持ちの金が1万程度だ。弁当を100個買ったら破産さ」
「違う。手持ちの金じゃない。何か大きな匂いがする。大きなチャンスが匂う、という訳でPTへ入れて~」
「なるほど、知らないで付いてきたようだ」
「む。言えているか。私この臨時PTのリーダーだ。名前の方はリード、君の名前は?」
「チャイムと言う、元素・治癒の二つの魔法を使える商人です~です」
「PTに加えるが、スキル構成は明かせるか?」
「可能だよ~。わっちはPKじゃないしね~」
「両手武器、布鎧、元素、治癒、魔法才能、両手持ち、商売、鑑定、鍛冶と言った所かな。最後の一個を教えてもらえるか」
「お兄さん凄いねえ~ぴったりと大当たりだよ~こいつは驚きだぁ~」
何とも独特の間延びした口調で話す女の子のチャイム。
濃ゆい面々の中でも、一際異彩を放つ濃ゆさを持つプレイヤーだ。
PTに加え、それぞれが軽く自己紹介する。
「臨時PTのリーダーのリードだ。テイマー&サモナーだ。エルダーナイトのアロマ、召喚獣のドリアードだ」
「ぐ」
「よろしくお願いします」
「いえいえ。こちらこそよろしくお願いします」
「次に俺だ。先程の事は詫びる。テイマー&アーチャーのバッシュだ。こちらがエルダーのエント、俺の相棒だ」
「く」
「重ねてよろしくお願いします」
「最後に俺だな。回避メインの盾の戦士だ。魔法の方は付加も使うな。そんだけだ」
「よろしくお願いします」
「んじゃあ。壁役は俺が担当し、指揮官のリードは後方でアロマとドリアードの二人との支援、その近くにチャイムを配置、アロマから降りろよリード。貴重な壁役だろ。後衛を守るために役に立ってもらうぞ。んでバッシュはひたすらエルダーと二人で前衛、つまり俺と一緒に壁役だ。地面に書くぞ」
最前列の壁役:左側はエント、中央はバッシュ、右側がレド
中衛:アロマ、チャイム
最後衛:ドリアード、リード
予備:召喚獣のエルダー
「参謀~?」
「とあるPTでリーダー代行をしているのでな」
「お~経験者はやはり考えるのだね~」
「む。それでは高難易度の緊急ミッションをやるぞ」
「お宝~?」
「分からん。アロマがここだと」
「お~頼れるねアロマの兄貴」
「ぐ」
一度の訓練もなく行う。
■■■
緊急ミッション
内容:
エルダーナイトを20体倒せ。
成功報酬:
エルダーナイトの涙
エントの涙
エルダーナイトの花
エルダーナイトの枝
エルダーナイトの皮
エルダーナイトの雫
エルダーナイトの葉
エルダーナイトの弓
エルダーナイトの弩
エルダーナイトの槌
エルダーナイトの盾
失敗報酬:
なし
■■■
「各員始まるぞ。気合を入れろ。レド一時的に指揮権を貸し出す」
「ああ分かったよ。前衛展開、ノーダメージボーナスなど気にするな、これを攻略すればかなりの物が手に入る。ランクは恐らく☆+2が最低であるようだ。前衛前へ!」
「行くぞエント!」
「く」
「中衛、前衛が離れたとしても後衛の防衛に専念せよ」
「了解~」
「ぐ!」
「後衛は中衛の護衛がつくが、動くのはなるべく控えてくれ」
「心得ました」
「了解だ」
「じゃ使うぞ」
「【護りの剣】」
全員に剣の紋章の盾がつく、これによりエルダーエントは激高。
「【アンカー・シールド】」
全体のヘイトがレドに集中する。エネミーは更に激高、エネミーの攻撃力上昇、防御力低下、速力低下もかかる。
「【プロテクト】」
レドに防御力上昇かがかかる。
アーツの直後にスペルを使うと覚える法則から試す。
「【護りの盾】」
味方全体に防御力上昇の付加かかかる。
ミッション全域のエネミーヘイトが集まる。
「成功。防御行動のアーツ、スペルの使用を行え!」
「【世界樹】」
「【木香のコンツェルト】」
「【木香のコンツェルト】」
世界樹が現れ、二重のクールタイム短縮効果の重複から、高速速度でクールタイムが短縮される。
「アーツの後にスペルを使えば使えるのがアーツ・スペルだ。一つのスキルにつき一つ限定の為に切り札・必殺技になる、だがヘイトすべてが集まりかねない危険性もある。覚えるのなら気をつけろ!」
「「了解!」」
「前衛は前進して叩け、中衛・後衛は世界樹の治癒範囲に居つつしばらくは攻撃を控えよ!」
中衛・後衛が了解し、やや防衛ラインを下げる。
後衛を一つの陣地と考え、中衛はその陣地の守りを固める、前衛は打って出る打撃を担う。
この戦い方は、突出した前衛が、各個撃破される恐れがある。
エルダーナイトが接近する。
エルダーの上位互換のエルダーナイト、2mもある全長に、大型片手盾、大型片手剣を持つ。この事から前衛としては他の者戦闘力を持っていることが分かるが、敵対するものには恐ろしい戦闘能力があることが分かる。
一体に接近し終えたレドが、直ぐにアーツを使う。
「【ソード・ラッシュ】」
四連撃の斬撃を繰り出す、エルダーナイトは盾で防ぐが、レドは気にせずにつなぎのアーツを使う。
「【ツインスラッシュ】」
2連撃の攻撃を行う。
このアーツも盾によって防がれた。
「【速の連撃】」
決め技を使う、速力上昇の4連撃がエルダーナイトの盾を斬りつけ、合計回連続の攻撃にエルダーナイトの大型片手盾は砕かれた。
「【ツインスラッシュ】」
エルダーナイトのアーツを、片手のバックラーで受け流し、1・2倍の4回で1・8倍になったレドの太刀筋は非常に早く、低下した速力では対応できずにエルダーナイトはレドの連続したロングソードの斬撃が決まり、この強引な盾破壊と、上昇した速度での連続した斬撃と突きで、エルダーナイトの防戦にもならずにひたすら攻撃を受け撃破された。
「『エルダーナイト撃破』」
『1/20』
繋ぎ技の剣アーツもクールタイム完了、次に片手剣アーツも完了、片手剣のアーツ・スペルもクールタイムが完了する。
盾のアーツも、アーツ・スペルも完了したたび行う。
「【アンカー・シールド】」
ヘイト上昇、攻撃力上昇、防御力低下、速力低下。
「【護りの盾】」
味方全体に防御力上昇、敵全体のヘイト上昇。
MP、TPがきつくなれば回復用ポーションで回復。
次の敵に向け味方よりエルダーナイトを引き剥がす。
このレドの自らの囮に、バッシュも意味を考え、この集まり始めたエルダーナイトの何処を叩くべきか考える。
「(敵は真正面をレドに向けて歩く、俺の弓では一激必殺は無理だ)」
だから考える。
スペル・アーツの事も頭に過るが、レドの囮が崩れるのは喜ばしくない。
「(威力のあるアーツがない、有るのは弓アーツのデュアルアロー、小剣の急所撃、投擲ナイフのレインダガー)」
やはりと決断した。
「【デュアルアロー】」
目標のエントナイトの足元を狙い放つ。
2連射の攻撃ヒットする。
「【アタック】」
自らの攻撃力を高める。
「『攻勢の弓術』を取得」
アーツ・スペルを取得した。
「【攻勢の弓術】」
放たれた弓の一撃がゴーレムの太腿に当たる。
追加効果により攻撃力上昇、防御力大幅低下を引き起こす。
これだけの弓使いの狩り易い目標となる。
「(これでいい。後は防御力を低下させ続ければいい)」
このアーツ・スベルを使い、バッシュの支援を行う。
攻撃力の上昇は恐ろしいが、防御力の低下は遠距離攻撃を行う者にとってみれば狩り易いのだ。
そんなバッシュの動きに、相棒のエルダーのエントも木香のコンツェルトで支援し続ける。
レドが孤軍奮闘する中、アーツ・スペルのクールタイムが終わり、再び支援のために駆けだす。
■
孤軍奮闘するレドの囮が成功し、エントナイト全体が後衛・中衛が構える場所より離れた。
速度が上昇しているレドは直ぐに攻撃を中断し、跳躍しエルダーナイトの頭を足場に味方の陣地に戻る。
バッシュもこれを見ていたので戻る。
「作戦成功、これで鈍ったエントナイトたちが固まってこちらに来る。攻撃力は非常に高いが、非常に脆くなっているし、動きも鈍足状態だ。後は叩く飲み。」
「そこで、俺とリードの射撃、威力はわからないがチャイムの元素の打撃で殲滅わけか。いや恐らく無理だが、かなり叩ける計算だな」
「む。私のクロスボウはライトクロスボウだ。連射は出来るが弓ほどではない、火力も弓より高い程度だ。それほどの物はないぞ」
「は~い。リードはアロマの肩から攻撃すれば上方からの攻撃ですよ~」
「む。それだとどうなるのだ?」
「威力が上がるので~す」
「よい事を聞いて、他には」
「ドリアードは攻撃には向かない、と言うかスキルがない、そこでマスターで有るリードの支援も兼任するが、エルダーのエントの方にも援護を頼む」
「承りました」
「アロマはひたすらリードの世話を頼む」
「ぐ」
「エントも前衛としてバッシュの守りを頼む」
「く」
「おし、作戦開始」
敵方のエルダーナイト19体、団体になってやってくるが動きが非常に鈍い上に弓弩でも十分叩けるまで弱体化していた。
「【ファイアーボルト】」
レドの真正面のエルダーナイトの頭上から炎の柱が落ち、大爆発でエルダーナイトの装備を破壊も兼ねて大ダメージを与える。
「わっちの火力はいかが~」
「おう。ガンガンいけ」
弓・弩の攻撃で一体が崩れる
「『エントナイト撃破』」
『2/20』
チャイムの攻撃用の元素魔法スキルによって、弱点属性をピンポイントに攻撃し、この攻撃によって盾と剣が壊れる追加効果もある強力な魔法だ。
バッシュの弓も盾がなければ容易く射貫け、矢筒から弓を高速に射撃していた。
アロマの肩に乗ってライトクロスボウで射るリードは、弓よりは火力と言えるが、それ程強力でもないのだが、全体が見れる高さにいるのでタイミングよく攻撃してた。
「【アンカー・シールド】」
エルダーナイトのヘイトを集め、攻撃力上昇と引き換えに防御力、速力の低下を引き起こす。
「【護りの盾】」
味方全体の防御力上昇、ヘイト上昇。
打撃の三名による攻撃でエルダーナイトはどんどん叩かれる。
「『エルダーナイト撃破』」
■
『エルダーナイト撃破』
『19/20』
「レドに華を持たせます~」
「む。賛成だ」
「最後の一体を狩ってくれ」
「了解だ」
エルダーナイト、殆ど動きが鈍り過ぎて止まっているように見えるほどの超鈍足、同じく防御力に関しても脆すぎて困るほど低いのだ。
「『速さの連撃』」
一回の攻撃後、速度上昇、二回目の攻撃後速度上昇、三回目の攻撃後速度上昇、四回目の攻撃後速度上昇。
「『ツインスラッシュ』」
ツバメ返しの様な連続した2連撃。
「『ソード・ラッシュ』」
4連撃による攻撃でエルダーナイトにコンボが決まりボーナスも出る。
2倍近いダメージを与え、エルダーナイトが崩れ落ちる。
「『緊急ミッション完了』」