001:オープンβ
ステータスを見る。
プレイヤーネーム:レド
種族:ヒュム
性別:男性
スキル構成
武器スキル:剣、弩
防具スキル:布鎧。盾
魔法スキル:付加
補助スキル:眼力、索敵。魔法才能
生活スキル:採取。
生産スキル:調合。
初期アイテムを見る。
武器:ブロードソード、ベーシッククロスボウ
防具:厚手のクロース、サンダル。バックラー
◇◆◇◆◇
〖創世期1001年4月1日09:00〗
初めてのプレイだ。
絢爛世界オンライン、通称絢爛をプレイする。
このゲームは所謂スキル制のゲームで、ジョブ、クラスという枠組みはない。ただスキル構成から総称を呼ぶぐらいだとクローズβ時代の習慣らしい。
武器スキルは剣、弩の二つ。
防具スキルは布鎧、盾の二つ。
魔法スキルは付加の一つ。
これらから分かるようにオールラウンドで戦えるソロプレイヤーの構成。
よくあるお使いクエストの様な、町中でのクエストはあるかもしれないが、それは進めず。
現在の場所は当然のように町中ではあるらしく、人も多いらしい、そこそこの人混みようだ。
ひとまず町の外に向かう。
始まりの町の〖イーニャ〗の南側の平原〖イーニャ・南側平原〗と言うらしく、始まって即と言う事もあり人も少ない。
平原にいるエネミーはスライムのようなポリンと言うエネミー、イノシシの様なボアの二種類だ。
イノシシに決め、クロスボウを構える。
ボアに向け射撃を行う。射程距離外ないのか5mを超えたところで矢が消える。次の矢を装填し、ボアに接近してから射撃した。
レド:クロスボウでの射撃/ボアに命中、ダメージを受ける。
ボアがこちらを向く、それまでに俺はバックラー、ブロードソードに切り替える。
負傷で動き鈍るが、ボアが突撃してくる。
バックラーで顔面を横殴りの様にいなす、崩れたボアをブロードソードで追撃し、この二つだけの攻撃の連打で倒す。
クロスボウでの釣り、バックラー、ブロードソードでの仕留めを行うやり方でボアを狩る。
☆☆☆
ボアをひたすら狩っていた30分。
クロスボウの矢が尽きたこともあって、イノシシ狩りを辞めることになる。
調合の為の採取に切り替えてひたすら集めた。
人が混んで来た平原、この頃に町に戻り、素材などは売らずに共同生産場に向かった。
「一回100Gだ」
有り金を見る500Gだ。
払うと1時間の使用が許可される、個室の為に盗まれる心配もない。
部屋に入ると採取した薬草をひたすらゴリゴリとすり潰し、水道からの水を集めて蒸留し、この二つを組み合わせた。
◆
名称:ポーション
品質:☆+2
素材:薬草、蒸留水
効果:
HP回復+2
備考:
平凡なポーション。味わいが酷い
このポーションを大量生産する。
ひたすら手作業で作り続けた。
『1時間経ちました』
『追加で行いますか』
YES/NO
『追加料金をお支払いください』
100Gを払い、更に行う。
今度は☆+2ポーションに、魔法スキルの付加を掛ける、攻撃力上昇、防御力上昇、速度上昇の三つの上昇から速度上昇を選択しつける。
完成したものは
◆
名称:スピードポーション
品質:☆+2
素材:ポーション
効果:
スピード上昇+1、HP回復+1
備考:
強化ポーション、相応の品質だ。
これでポーションと、強化ポーションの作り方はわかる。これらから単純に品質を上げる方法を考えないといけない。
攻撃力上昇のアタックポーション、防御力上昇のプロテクトポーションの二つも作り、これらを混合する実験も行い。
『失敗』
どうやら混合は出来ない模様。
今度は一つのポーションを煮詰める。
これは成功し☆+3のポーションを作成したが、☆+2ポーション5つを必要とした。
これらから☆+2のノーマルポーション、強化ポーション、☆+3のノーマルポーション、強化ポーションを作れた。
レシピにも載り、これで☆+2、☆+3のノーマルポーション、強化ポーションの8個が載った。
開始より2時間が過ぎ、適当にポーションを作って時間を潰し、再び狩りに行くための、クロスボウの矢を補充するためにあちらこちら探した。
結果的には全くない。
クロスボウが使えないので、バックラーとブロードソードで狩る。
☆☆☆
イノシシのボアは人気ではないらしく、混雑する平原の中でもボアは不人気で狩られていない様子だ。
その理由はボアが一頭なら狩られたかもしれないが、集団で動いており迂闊に手が出せない。初めてのプレイヤーには厳しい物だ。
「そこの戦士職」
声をかけてきたのは鈴の音が鳴る様な清んだ響きと思うような声、この主の方を振り向くと、暗殺者、忍者の様な黒服、いかにもそれらの類の格好だが。
「なんだ」
「この集団のイノシシを狩るのであろう?」
「ああ。経験値も美味そうだ」
『ウルカよりPT/イノシシ狩り祭りへの所属要請が来ています』
YES/NO
「もちろんYESだ」
所属するとウルカのHP・MP・TPの三つか現る。
「前!」
イノシシの集団の前に歩み出し、バックラー、ブロードソードを向ける。
「盾スキル!」
盾スキルを選び、使用する。
『アンカー・シールド』
ヘイト急上昇、10体のボアの群れの真ん前で行うので、10体が突進する。
その先頭のボアの突撃を跳躍し、飛び移り、このボアにブロードソードの一撃を与え、暴れ始めるボアを離れ、近くのボアに飛び移り、またブロードソードで突きさす。
このような動きをするが、ウルカも戦闘のボアに向けて手裏剣を投擲して攻撃し、タゲが移らないように動き乍ら、忍者刀、手裏剣で攻撃していた。
飛び移ってはブロードソードで突き刺し、ウルカの攻撃も利き、一匹、一匹と次第にボアは狩られていった。
「あ~楽しかった。忍者少女」
レドが親指を立てる。
「グッジョブ!」
「貴様もな」
「そうだ。試作品を試してみないか、強化ポーションなのだが」
「強化ポーション?所謂ドーピングみたいな?」
「一時的な攻撃・防御・速度の三種類を上げられる」
「つまり。三種類があるのか?」
「そういう事、まず試してみなって」
速度上昇のポーションをウルカに一つ掛ける。
「おお!凄い効果だ」
この速度上昇のスピードポーションをウルカに譲る。
「やはり速度重視型には効果覿面だと思うので、切れたら教えてくれ、もう一つ上のランクの強化ポーションを試したい」
「なるほど試作的な実験か、これほどの物なら頷けるな」
「という分けでもう一つの集団でも狩るぞ」
『アンカー・シールド』
再び集団を狩る。
速度上昇からウルカの全ての速度上昇しており、軽快にボアの横を忍者刀で斬りつける。
◇◇◇
獲物を狩ってから、速度上昇が切れるのは1時間後、その後にハイスピードポーションを使っての狩は、ウルカの能力が底上げされており、単独で10体ものボアを狩るほどだ。
平原のボアの集団は多く、二人で狩りながらポーションの具合を確かめ、☆+2の強化ポーション、☆+3のハイ強化ポーションの二つを試し、これが欠航狩れたのだが、そんな光景を見てた他のプレイヤーが欲しそうにしていた。
恐らく自分たちも、このポーションがあればお前達より狩れるぞと言った顔だ。
そう言った方々とは関わらないことが何よりもよい。
「そこの二人組」
そんな方々の一人が声をかけてくる。
「どうする?」
「関わりたくないが、無下にするほど酷い奴らでもなさそうだし」
「なんだ?」
「そのポーションを売ってくれないか?」
「お値段の方は?」
「100Gだす」
「足りないな、素材費用だけど5000Gはかかる、課金アイテムも混ざっているしな」
「チッ」
「一つ当たり1万Gだ。気に食わないならこの話はなかったことだな」
「ぼったくりだ!」
「だからなんだ?」
レドの台詞に声をかけてきた男性プレイヤーは声を荒上げるが、最後の台詞を聞いて絶句していた。
「金か、それともこの薬か、好きな方を選べ」
この集団は舌打ちして去っていく。
この後もボアの集団を狩り。
「そんな貴重なモノだったのか」
「陽動って知っているか?」
「歴史系をやったこともあるので知っているぞ」
「間違った情報をねじ込むのには役立った」
「お主も悪やのう」
「御代官様も」
こうして狩りを終えてからフレンド交換してアイテムなどを山分けして別れる。
〖創世期1001年4月1日14:00〗
生産を行うのにもすでに昼方の時間帯だ。
ここは暖かい食事でもしたいものだ。
町中をほろほろと歩き、美味しそうな匂いがある店に立ち寄る。
(うな重か、いや、丼ものか)
中に入る。
客はプレイヤーが圧倒的に多く、10数名はいっている。
やはり男性が多いのだが、小さな器に子分けた丼セットもある。
「はい。何にいたします」
「うな重特盛で」
亭主が「へい」と短く返事し、茶を啜りながら、美味そうに食べる隣の少年を見た。特盛の天丼だ。直ぐに視線を戻し、メニューなどを眺めた。
完成したのかつくられた飯が出る。
「へい。お待ち」
「済まない。美味そうなのでお持ち帰りも出来るか?」
「できやすが」
「特盛もう二人前お持ち帰りで」
「へい毎度」
一口食べるうな重は、その甘さ、うま味、塩味、辛味が絶妙な混ざったたれの中口中で咬むと味わいが広がり舌を包む。
「信じられないほど美味い」
「天丼二つお持ち帰りで」
「へい毎度」
周りもお持ち帰りが可能と聞いてすぐに注文を出す。
店側も忙しく働き、特盛のうな重が非常に美味しく、これなら1万Gも惜しくはない。リアルではとても無理な値段の食べ物だ。
一食100G、お持ち帰りが一つ100Gととてもリーズナブルだ。
だがこれで有り金は尽きた。
近くの店を見る。
露天商だ。
その主は暇そうに喫煙道具のキセルを吸っていた。
「ちょっといいか?」
「うん?何だい御兄さん。」
「そのキセルは」
「ああ。大人用の喫煙道具だ。見たところタバコ嫌いという分けでもなさそうだね。もしかしてタバコが吸いたい口かい?」
「いや、まだ吸いたくはないが、そのキセルって奴はいくらぐらいだ」
「まあ暇だからよいけど」
「その煙で強化ガスとか作れないのか?」
女主は硬直し、レドの顔をまじまじと見る。
「変なことを言ったか?」
「いや、あんたはよほどの変わり種だね」
「そうか?」
「タバコに拒絶症状を持たないのもそうだし、それに好い考えだ。なるほど喫煙用具を使ったタバコの強化アイテム化、悪くないねえ。よし、フレンド登録するよ」
「了解だ」
フレンド登録後。
ヒラメと言う露天商の女プレイヤーに話す。
「ふーん。つまり今は文無しなのかい、それで買い取ってほしいと?」
「まずはこれを見てくれ」
☆+3のハイポーションだ。
ヒラメは信じられないといった顔で、このポーションを取る。
「こいつをどうやって作ったんだい?」
「これを俺もヒメギにも利益になる金額で販売したい」
「なるほど、あんたの信条は互いにパンを食べるかい」
「持ちつ持たれず」
「まずあんたとしての値段は?」
「ポーション一つが100G。この☆+3ポーションはその5倍位が最高金額だ」
「妥当だねえ」
「だが利益を考えれば最低でも100Gは欲しい、ヒラメの時間を考えその二倍、200Gとしても割に合うかは別個だ。そこで店の値段を上げ、これもおいてもらいたい」
各種の強化ポーションだ。
「凄い薬師だね。それで金の方が良いかい?」
「金が欲しいならNPCの店に売れば強化が一つ300Gだ。買値は1500Gだが、結論から言えば資金も欲しいが、その強化煙幕用の喫煙アイテムの素材が欲しい、恐らくすぐに実用化できる」
「分かった。あんたの腕前を信じてみよう」
喫煙用アイテムを提供され、有るだけのポーションを渡し、500Gの資金も手に入れた。
生産所に突入し、直ぐに個室を借りて籠る。
喫煙用道具のキセルに、刻みタバコを入れてマッチで火をつけるが、この煙を吸い込むことで鎮静効果がある。
これの刻みタバコに付加での三種類の強化ガスを発生させるタバコを作る。
三種類の効果か重なり、思わず絶叫しかけてた。
『ヒラメ』
『もうできたのかい?』
『実験成功、三種類の効果も同時添加だ』
『最近の若い子は、なんとも逞しいねえ』
『兎に角、強化ポーション、強化タバコの二つ?』
『そうさねえ。MPポーションはないのかい?』
『素材が分からないんだ』
『いずれ必要になるから、開発は考えていた方がいいよ』
『じゃあ今作ってから運ぶ』
『了解』
ポーション類、タバコ類が完成し、これを大量生産して生産所近くの通りにあるヒラメの店を訪れる。
「よくまあ、じゃあ。原価の二倍ってところだね」
「あ~」
「不都合かい?」
「採取して集めたものなので、原価はそれほどでもないのです。むしろほぼただ。」
「なるほどでねえ。確かにそれなら、ならそうだねえ。店売りの2/3、この利益はどんなことになっても山分けすることでよい?」
「それで了解です」
一種類ずつトレードし、金額でいえば数千の収入だ。
◇◇◇〖イーニャ・南側平原〗
資金的にも嬉しい事に今は5000G以上ある。
平原で採取できる薬草の当たりに対し、小石、枯れ草の外れ枠。
フィールドで採取を行い、そこそこ集まってから狩場変更した。
◇◇◇〖イーニャ・西側山林〗
「よし、殆どいない」
人がいないことをいいことに、こういうと悪いように聞こえるが、採取するだけなので特に問題はない。
ひたすら薬草を採取し、小石、枯れ草の他にも枯れ枝、良質な枝も手に入り、眼力で見た採掘ポイント、伐採ポイントもある。
エネミーなどはプリンの他に、キノコから手足とデフォルトされた顔が胴体にあるスポア、切り株の様なエネミーのエルダー、これらの二種類のエネミーがいたが、動きが鈍い事と攻撃しなければ襲ってこないバッシグ型エネミーだ。
パッシブは積極的に動かない、反対にアクティブもあって、こらはプレイヤーなどを積極的に襲う。
そんな採取を終えた。
◇◇◇〖イーニャ・生産所〗
共同生産所で生産しようとすると連絡が入る。
『レド君』
「おっ。ヒラメさん、今いいですよ」
『少し面倒なことになったわ』
「妙な集団に絡まれたとか?」
『近いわ。と言うのも、生産仲間から君を紹介してほしいと言われてね』
「面倒ですけど、そういうのが商売を広げる機会ですし」
『無理しなくてもよいのよ?』
「会って話してみて、嫌なら断りますし」
『一理あるねえ。分かったβではトップ生産プレイヤーだった連中よ』
「今からそちらに行きます」
直ぐに出かけ、ヒラメの露店に行くと、数名の男女がいた。
「来ましたよ。ヒラメさん」
「おっ来たか、こっちの三名がその連中さ」
「呼び出されたプレイヤーのレドです」
「裁縫師のマイ」
「木工師のアーリーだよ」
「細工師のユックだ」
「まず、話し合うとしての店に行く、何か問題は?」
「妥当なところです」
◇◇◇
個室のある喫茶店に入り、レド、ヒラメの二人も座り、マイ、アーリー、ユックの三名も対面に座る。
「まずは何から話します」
「そうだねえ。知りたいのはわかっていると思うけど、強化アイテムさ」
「やっぱりまずかったかな」
「いや。我々は生産に関する適正価格を決めたい、物には適正な価格があると判断しいる」
「つまり僕らは、相場に変動を与えるような生産アイテムに対し、適切な値段をつけてほしいと思う集団だ。安すぎてもダメ出し、高すぎてもダメと判断している」
「そこで私達は、適正価格にするためにゲームマネーを支払ってその価格帯の維持を行う、これにより誰にとても良い値段で有ってほしいと願いを込めてな」
「こういう連中なのさ」
「何やら共感することが多いです。理想としてはわかりますが、至難の業ですよ」
「無理は承知の上だ」
「無理でも僕らも頑張っちゃうしね」
「うむうむ。値段の安定こそが生産プレイヤーの益もあり、戦闘系プレイヤーにも益があると判断する」
「納得です。では本題に入ろうと思います。まずは独占的な供給の禁止でしょうか?」
「なるほど、我々が嫌う事を真っ先に持ってくるあたり、他のゲームの経験があるのかな?」
「そんなところです」
「確かに、独占的な販売は望むところではない、しかし生産プレイヤーが単独で有った場合、また共同生産であった場合、これは致し方ない物と判断している」
「なら素材ですか?」
「そりもあるのだが、まあ一番に未成年に強化ガスとは、要するに喫煙だしな。それは非常に困ると判断している」
「だから大人用っていっているじゃないか」
「子供が真似しないのはまずわかるが、しかしどうやって年齢を判断する」
「この手のアイテムは未成年には不可能なのです。実際に喫煙をしようにも何の意味もありません、匂いの再現は出来ても味わいの再現はないのです」
「まあ、空気を吸うようなものだよ。暇だからいいけどね」
「もしかしてレド君は喫煙者?」
「昔少しですが、ちなみにリアル年齢は禁止ですのであしからず」
「我々に喫煙者は居ないのだが、本物のタバコとは全く違うと言えるかい?」
「全く違います。あれは喫煙とは言えません。何せ作用が全くなく、強化ガスも吸い込むと発動するものですし。副作用は全くなく、また依存性もありません、下手なアルコールよりよいモノですよ。何せ空気ですし」
非喫煙者にはわかってもらえない事だが、それはアルコールを飲んだことの無い者に言うのと同じだ。その点でいえばアルコールの方が危険は高く、何より作用のあるアルコールに対し、作用の全くない無害の煙は、単なる空気だ。
「それにお香としても使えますし」
「それさあねえ。言い換えれば利用価値があり過ぎる危険な薬物に変わるんじゃないかとこいつらは考えてするのさ」
「危険物ですか?」
「薬物の悪用、そういえばわかるじゃないかい」
「確かに薬物に関しては何らかのルール作りが必要のようですね」
「製法も素材も我々には深く意味はない、だが、薬物には強い関心がある、それは分かるかな」
「簡単にいえば誰もが扱る危険な品に切り替わるから、つまり其処でしょう?」
「うん。その通り。何の条件も要らないしね」
「そんな品が簡単に手に入るのは問題あり、今のような値段設定を辞めてほしいと思っている。金額としてはNPCの販売価格の1割引き程度」
「あたしはいいけど、レド君は」
「構いません。ただNPCの価格と差がなくなると競争力が激減しますし、何らかの対応策がいると思いますが、店側の値上げに、これに対しての保証は誰が行うのです」
「つまり。損害の方かい?」
「いえ、その品質を誰が保証し、これらの値上げに対しての何らかの品質保証などの特典がなければ、何ら魅力がないかと」
「その点は、まあ確かに、代金を払うだけではないか」
「何らかの特典かあ、確かにね。そうだなあ。うん困った」
何度も話し合い、結果としてギルドはないので生産組合の会員保証を行う。
これによって出た損害等に、また悪辣なプレイヤーに対し、相応の措置を取る刑罰なども含めた生産組合のユーザー主導の民間組織、クラフト・クラフト・クラフト、略称はCだが責任を持つとした。
◇◆◇◆◇=装備・スキル
☆☆☆=場所移動
◆=アイテム