後編
読んでくれたら幸いです
高校の卒業から七年が経った。私は二十五歳になった。あれから彼氏は何人かできた。でも、何ヵ月も続かないからいまだに初体験も済ましていない。今日は親友と飲む日だ。
「一葉~~、ニュースだよニュース」
「どうしたの?」
「猟奇が東京の市役所からこっちの市役所にくるんだってさ」
「へーー………………」
「あんた、私が猟奇と会えるようにセッティングしてあげるから言いたいこと話しなさい。猟奇は今、誰とも付き合ってないわよ~」
「な、何言ってんの。でも、……セッティングはありがとう」
「一葉は猟奇に対する気持ちに気づくのに遅すぎたのよ」
親友には見透かさせられているらしい。私は猟奇と離れてわかったことがある。離れて分かったこと、私は猟奇のことが好きだったと。
今日はひさしぶりに猟奇と会う日だ。今度は私から告白しよう。うん。
「一葉~~、ひさしぶりだな」
「うん。猟奇ひさしぶりだね」
「もう、七年も会ってないからな」
それから、二人で食事をしながら会っていなかった事の話を色々と話した。猟奇は市役所の仕事が今とても楽しいらしい。食事も終わったのでレストランを出た。私たちは、猟奇を振ってしまった公園に来た。猟奇が連れてきたのだ。
「懐かしいな、ここ」
「うん……」
それから沈黙が続いた。私は意を決して猟奇に言うことにした。
「猟奇っっっっ」
「なっなに?」
「私はあなたが好き。あなたを振ってから分かった。私はあなた方のことが大好き。だから、付き合ってもらえませんか」
私は言いたいことは言った。猟奇の顔を見ると笑いながら涙を流していた。
「いや、本当は俺が言おうとしたことを一葉に言われて驚いて涙が出ちまった。一葉、俺もお前の娘とが大好きだ付き合おう」
私たちは七年前にしなかったことを七年後しにすることができた。
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