中編
読んでくれたら幸いです
私は今までずっと仲良しだった猟奇に告白された。でも、私は猟奇を異性として見れないと言って振った。猟奇は私から逃げるように走っていった。
「猟奇の誕生日プレゼントのために買ったCD渡したかったなぁ」
私はたぼたぼと家に帰った。私は猟奇に告白されてしまったことを親友に相談することにした。
「は~い、どったの一葉?」
「私猟奇に告白されちゃった」
「ついに猟奇も決心したんだねぇ。で、もちろん付き合うんでしょ?」
「振った」
「えっうそっ。何、猟奇が気に入らなかったの」
「私猟奇の事を異性として見たことなかったもん」
「つまり猟奇の二年半以上の片想いは一瞬にして終わったてことだな」
「猟奇が私の事を二年半以上も片想い?あるわけないよ」
「あのね~、猟奇はほとんどあんたに一目惚れだったんだよ。最初の頃はあんまり自覚はなかったけどある日を境に意識し始めたんだって」
「よく知ってるね」
「それは、いつも一葉を振り向かせるにはどうすればいいか相談にうちの所に来てたからね」
「そうだったんだ」
知らなかった。猟奇が私の事をずっと好きでいたなんて。
「まぁ、一葉が振っちゃったからもう猟奇とはいれないね」
「うん……」
「何っっっ、何でそんな返事が弱々しいの。何、振ったこと後悔でもしてんの?」
「わかんない、」
「でもまぁこれで、卒業後はバラバラだね。一葉はアパレル関係の仕事に就職するし、猟奇は東京の大学に行くもんね」
私と猟奇はそれから一言もしゃべらなかった。もう一度きちんと話したかったけど無理だった。
私たちは卒業しバラバラの道を進んでいく。
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