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裏技はこんなに人生を変えてしまうのか

作者: シュウ

暇なんで久しぶりの投稿です!

優也(ゆうや)! なんにもできない子ね、就職とか先の事考えてちゃんと……」


あぁ、自分は駄目な人間なんだな。

親は俺のためだって言うけど正直いいよ、もう。


世間は俺を自殺の原因を学校でのイジメとか騒ぐだろ? 違う


学校ではどちらかと言うと人気者だ、ちょっとグレてはいるけど家庭環境を考えれば真面目と言ってもいいくらいだと思う。


単純に人生に疲れた、俺まだ高1だけど。


自殺は飛び降りが1番いいと思う、個人の意見だけどね。

だって最高のスリルをあじわえるんだぜ?


優也はいま近くのマンションの屋上にいる。風が時折、彼を誘うように夜の空に吹く。


徐々に体を夜空に預ける。なんて心地がいいんだ。





翌日、県営のテレビ局が高校1年生の男性が飛び降りその後遺体はどこに?と報じた。


それを優雅な朝の時間をすごしながら観ている優也。


「おはよう、母さん」


母に何年ぶりかの朝の挨拶、母は驚き明るい表情になる。そしてなにかを思い出すようにして別の部屋に消えていった。


母親は悪徳商法にやられ金を吸い取られたうけにギャンブルに溺れた、駄目な親だな。


なぜ他人事かと言うと、中学のときに祖父の家に預かってもらっていたから直接俺には影響は少ない。


まぁ、祖父の家に預けられた時点でこちらも迷惑なのだがな。


そして、なぜ優也が生きているか?きっと昨日のは夢オチとかじゃないかとおもっているのだろ?

これも違う。




あれは、昨日の夜飛び降り地面に当たるときのこと。


地面まであと数秒もない……


死んだ……


そこで魂は明らかに別の場所に飛ぶ。



「え、わし?神様」


聞いてない


「いや、気になるじゃろ?」


なんで声に出してないのに……


「だから神様じゃから、そんなことよりじゃ、12月12日12時12分に死んだじゃろ?」

「……あぁ」

「それ、裏技じゃ、地球は不幸で包まれとるからみんな苦しんどる」


しらん……


「それで、裏技で不幸が具現化する。それを倒せばみんなハッピーじゃ」

「は?あんたなに言って……」

神様となのる人物はかまわず話し続ける。

「たまりにたまった不幸は地球の総攻撃でもたちうちできんな」


だからどうした


「裏技上手く使えば地球は今まで溜め込んだ不幸にみあった幸福がやってくるだが上手く倒せないと一度に不幸がやってくる、責任をもて!」

「し、しらねぇよ。俺はただ死にたかっただけだし、それに……」

「また言い訳か?」

「っち、お前には関係ないし他人が知ったような口たたくな!」

「……裏技を強制的にやめさせるにはここでもう一度死んでもらう事になるがそれは特にそちをやる気にさせるには意味がないな。だが幸福が生活をすべてよくするぞ?極端に言えば遊んで人生をすごすことができる」


どうせ死ぬならかけてみてもいいかも、でも……


その後長いあいだの言い訳と説得が続き


「じゃあ、やるという事でいいのじゃな?」

「あぁ、やるよ」

「なら早速……、これで時間は止まった」




そして長い時間が流れる|(実際には時間はたっていないが)


「えー、優也は厳しいトレーニングに耐え抜いたわけだがまだ敵を倒してはいない、ということで行くのじゃ!時間、スタート」


景色は変わり12月12日12時12分地面にすごいスピードでぶつかる。


自殺の途中だったようだ。だが死なない、そして地面に軽く埋まった優也の前にたたずむ人影。いや、人の形をした不幸が優也を見下ろす。


だが、戦闘は始まらず優也の意識は闇に飲み込まれる。どうやら時間を止めるのは自殺行為のようだったようだ。もちろん死なないが。


朝焼けが目を覚まさせる。それとともに街の異変が目にはいる。瓦礫が山のように地面をおおっている。


「やっと目が覚めたぁ?ゆーや君」

「あんたは不幸か?」

「そうだよ?人々を根底から苦しめる最強の存在」

そこに母親が駆けつける。そうかここは家の近くだったな、母さん生きてたんだ。

「優也逃げなさい、きっと誰かが倒してくれるから私たちは助かるから」

「……、あんた、誰かって、誰だよ?そうやって逃げるやつは嫌いだ」

母親に久しぶりに反抗したな、正直この人は嫌いだ。親だけど認めたくない。

「あの、もう死ぬんだから会話やめてくんない?」

「そうだな、あんたと話すことはないな」


不幸は体から黒い力を放出させ矢の形状に変化させ優也の後方に打ち込む。

そして黒い球を3つ別方向にし斜め後方から優也を襲う。それに合わせて先ほどの矢に引きつけられるように不幸が優也に怪しい力を放ちながら高速でせまる。


鈍い音が響き渡る。


不幸が倒れる。


「んー、俺なんもしてないのに。強くなりすぎたな」

おわった。すべておわっちゃった。

「え?ワシ?神様」


また、あんたか


「なんか、弱かったじゃろ?それ最弱だからじゃ。まだ、裏技あるけどどうじゃ?」


いや、もういい。じゃあ、帰るから。




そして今に至るのね。あ、母さんに借金はないしもういう事ないよ。


気が向いたらまた裏技でも……



ありがとうございました!

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