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@008

今日も一緒に部室を出て、一緒に駅まで歩く。テリアさんが一方的にしゃべり、ぼくは、ずっと聞いている。テリアさんは常に笑顔で、その笑顔を見るとすべてを忘れてしまう。それで、無理にヘンな笑顔をつくって、そうだね、としか言えなくなる。


何回かに一回、そうだね、が、的外れだったらしく、テリアさんに、もう、と、背中だったり、肩のあたりをたたかれる。そのときもテリアさんは笑顔で、だからぼくは、小さく、ごめん、としか言えなくなる。


テリアさんと駅で別れ、考える。テリアさんのこと、考えてみる。テリアさんは、自分のこと、嫌われてると言っていたけど、ぼくは、そうは思わない。ぼくが鈍いだけなのかな。知らないとこで、何か、あるのだろうか。そういうの、考えたくない。


テリアさんは、ぼくのこと…


あしたも、部室、来てくれるかな。

テリアさんは、ミステリイ好きかなあ。

今度、聞いてみようかな。





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