表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

@004

帰り支度をしながら聞いてみる。


―前に言ってたなんとかテリアって、ジャックラッセルテリアのこと?


不意の問いかけにテリアさんは驚き、けれど、


―そうそう、そんな感じの


と言って笑顔になった。


―わかってちょっとすっとした、お礼にデートしてあげる


急な申し出に、ぼくが困っていると、


―キミが寝顔をのぞき見してるとき、寝顔もキミのこと、のぞき見してるんだよ


困ったことを言う。

それでぼくがさらに困っていると、


―ほんと、素直じゃないよねえ


―え?


―あ、いまのはこっちのこと


そう言ってテリアさんは、部室を出ていく。

ぼくは、たくさん困って、そして考える。けれど、何を考えてもわからない。デート、するんだろうか。わからない。ぼくは、テリアさんのこと。どうだろう、わからない。テリアさんは、ぼくのこと。それは、まったくもって、ぜんぜんわからない。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ