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@002

テリアさんは、ずっと眠っていて、動きのない、音もない部室に、テリアさんのちいさなちいさな寝息が、わずかながら聞こえ、本の内容がなかなか入ってこない。


テリアさんの寝息にのって、何かいい香りが、例えば、テリアさんの髪の香りだとか、付けてるかわからないけど香水の香りだとか、そういったものが魅惑的にぼくの鼻や脳みそを刺激してくるように勝手に感じてしまう。テリアさんには、そんなつもり、すこしもないんだろう。けれど、テリアさんの存在が、ぼくを強く悩ます。


あああああああああ


結局、テリアさんは起きなくて、帰る時間になっても寝ている。起こさないと。けど、どうやって。肩をたたいて。いや、触れるのは、どうなんだろう。ぼくなんかが、そんなこと。でも、触れてみたい。ああ、でも。けど。でも。けど。でも。


あああああああああ


あぐねていると、テリアさんは、むっくり起きた。





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