第四章 齟齬(10) 時と共に(5)
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ティアの目覚めを待つ間、ワーロックはあれこれと考えていた。
カミュとティアが一つになり、光の力を強めたカミュは邪神ルグゼブとの闘いに逝った。その二人の間の子は生まれたと聞いたが、本来の光の力をワーロックは感じていなかった。 「まだ、ティアが狙われるかも知れませんね。」
ワーロックはアレンの顔を見た。
「なんでだい。」
アレンは怪訝そうな顔をする。
「闇との闘いは本当に終わったのか・・・」
「邪神ルグゼブはカミュが斃しただろう。」
「確かにルグゼブは潰えました。
ですが闇の力があれだけっだったのか・・・
現に魔物はまだこの世にはびこっています。」
「じゃあどうすれば・・・」
「ティアを人の眼から隠しましょう。」
「どうやって。」
「智の巨人ミーミル。
彼が住む湖があると聞きます。湖畔に世界樹の木を生やしたその地は人の眼には見えず、人の世とは隔絶していると聞きます。」
「そこを探すのかい。」
「そうですそれしか手は・・・新たな光の子が出現した時、それを護る為にも。」
「そんな雲を掴むような話・・・どうやって探す気だ。」
「それを悩んでいます。」
アレンも暫く考え込んだ。
「ミーミルって奴の属性は・・・」
「陽。」
「人に見えないものを探すか・・・・
待てよ人に見えないんなら妖精には。」
「そうか・・その手が・・・オベロン・・・気付いてくれればいいが。」
ワーロックは気を集中した。




