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第一章 戦後譚(3)

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港町ルキアス、そこはかつてないほどの活況を呈していた。ディアスの兵千を引き連れティルトは月の谷へと去ったが、イシューの下千二百名の生き残ったエルフの兵達で溢れかえっていた。百人ほども乗れる大船が次々と入港し、エルフ達を新天地に運んで行く。それでも船が足りない。

 やっとエルフの主立った者達を送り出したところへまた次の客がやって来る。

 「ダイク。まだ居たのか。」

 その声はディアス。

 「イシュー達を先に送り出し、大方の者が終わってから俺が行く。つまり殿(しんがり)だよ。」

 「先に行ったのはイシュー、フェイ、ティルトと言う所か。」

 「ティルトは残った。お前の兵を連れて月の谷に行くそうだ。」

 「なぜ。」

 「当初の話通り月の谷に偵察隊を出した。その結果、奥の砦にまだ残った者達がいるらしいと知ってな・・それをバルバロッサから救うつもりらしい。」

 「俺が残した兵は千しかないぞ。それでは・・・」

 「ここに入った情報では、バルバロッサ共は王宮の宝物を漁り尽くし、多くはオービタス山地に帰ったらしい。

 ティルトはできればもう一つのルミアス・・共和国を創りたいと言っていた。」

 「国か・・・人は居るのか。」

 「噂によるとヴィフィールが残っているらしい。」

 港から大きな銅鑼の音が聞こえる。

 「船が来た様だな。

 お前達、先に行っていいぞ。」

 その声に、ディアス、ローコッド、ドリストの三人は船へ向かった。

「ドラゴ達は行ったし、後はティア。それまで待つか。」

 ダイクは独り宿へ帰って行った。


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