本屋
私はピタ子。24歳のフリーターでレストランのウェイトレスをしてる。調理も入ることもある。フリーターで将来の不安もあるが、今は彼氏がいて楽しい日々を過ごしている。
帰り道、本屋に寄って変な本を見つけた。「異世界への行き方」と言う本だ。
「こんなこと出来るの?パラレルワールド無いとは思わないけど、そう簡単に行けたら世間が混乱するわよ。表紙は何か素敵だけどね。」
本を見ながら独り言をずっとボソボソ言っていた。結局本を買って家に帰った。
「エレベーターに思いっきりぶつかるわよ。」
ぶつかると大きな音がなって、私はただ痛い思いをするだけだった。
「ピタさん?あなた何をしてるの?」
「この本にあることを実践して見ました。」
同じマンションの人にたまたま見られてしまい、変なものを見る目で見られてしまった。どれも試して見たがやはり異世界になんて行けなかった。
「やっぱりこんな本インチキだったのね。買って後悔したわ。最悪だよ。」
部屋は暗く、突然雨が降った。自分の買った本は結局最後まで読み、押し入れの奥にしまった。
「天気悪いね。明日仕事めんどくさいな。」
中々雨はやまなかった。
スマホが振動した。
「もしもし。」
「もしもしピタ子ちゃん。今度の金曜日、仕事先の飲み会あって一緒に食事行けないんだ。ごめん。」
「分かった。健太君。」
私は寂しい気持ちにつつまれた。
「ピタ子ちゃんは仕事は大変?お局とのいざこざは大丈夫か?」
「何とかね。それより今日変な本買ったの。」
本のことを彼氏に話した。しかし彼氏は目に見えないものは信じない人なので、呆れた感じで私と話した。この時改めて、あの本を買わなければ良かったと思うのであった。
何であの本を買ったかと言うと、異世界はどのようなものか知って見たいから。
私は異世界に届くはずのない手紙を書いた。
「異世界の私へ。あなたは結婚してますか?その相手はどんな方ですか?あなたは今幸せですか?私は今5歳年上の彼氏がいます。彼は清潔感あって、スポーツが得意な男性です。いつか彼からのプロポーズを待ってます。」
声を出しながら書いた。
次の日、起きるとその手紙は机から消えていた。おそらく窓を開けっ放しにしていたからだ。あの手紙は今頃どこかへ塵となって消えたのだろうか?そんなことを考えながら職場に向かった。




