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ナノマシンはご飯がお好き。〜あと少しで世界を滅ぼせそうだったんですが、異世界で人間の世話をする事になりました〜  作者: チャールスJ
第2章

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32話 一方その頃.....いきなりは困るんですが

グレッグ達の話しです。砂浜でエンジョイ?している間の頑張っている彼等です。

「それじゃ、仕事を頑張りますか。」


 ユーイチ達を見送った後、メリッサの声と共にゴロス、バル、グレッグはそれぞれの返事を出して馬車へと乗り込む。

 街に着くまでの間に話し合い、冒険者ギルドでの依頼の確認を終えた後に、セルスの待つ商業ギルドへと向かう事となっているのだ。


「それでは後ほどお待ちしております。」


 馬車に乗ったメリッサ達にセルスは深々と頭を下げて挨拶をする。街の人達は、商業副ギルド長が頭を下げているのに驚くが、何より巨大な銀の鎧に驚いている。


「冒険者ギルドの買取価格を確認次第伺いますので、少々お待ち下さい。それでは。」


 メリッサは挨拶を交わすと、冒険者ギルドへと向かう。『竜の右腕』のニック達は依頼を終え、冒険者ギルドに話しを通しに先に向かってくれている。


「さて、面倒になりそうなんだが、頑張るしかないよな。」


 荷馬車に乗り込んだグレッグはゴロス、バルに話しかける。


「俺達は冒険者ギルドの登録が無いから、大変なのはグレッグだけだがな。」


 笑いながらも答えるバル。ゴロスは無言で頷いている。


「まぁB級のニック達が話しを通してくれているし、アニキが用意してくれた銀の鎧達も居るし大丈夫だろう。」


 そんな会話をしていると、少しすると荷馬車は冒険者ギルドへと止まる。


「それじゃ行ってくるから、荷馬車の護衛を頼むわ。」


 グレッグは荷馬車から降りると、メリッサと銀の鎧に声をかける。


「それじゃメリッサ。あと、なんで言えばいいんだ?銀の鎧さん?ついて来てもらって、何かあったら俺とメリッサを守ってくれるかい?」


 すると銀の鎧は頷くとメリッサとグレッグの間に入り、歩くように促す。


「便利よね。これで強いって言うんだから。」


「まぁ流石アニキだって事だよな。強さのレベルが判らないし。」


 ユーイチ本人も判っていない事を考えるグレッグである。

 建物へと入ると、中には鎧を付けた冒険者達の緊張した雰囲気のまま、入ってきた3人を見つめる。思わずグレッグに尋ねるメリッサ。


「グレッグ。冒険者ギルドに来た事無いけど、普段からこんな感じなの?」


 グレッグは激しく首を振りながら答える。


「いやいや!こんな物騒な感じじゃねぇって。何かあったのか?」


 そんな事を話していると、受付近くにいるニック達が手招きをしているので、向かう事にする。そしてグレッグは尋ねる。


「なぁ。なんでこんなにピリピリしてるんだ?」


 するとニックは呆れたような表情で答える。


「何言ってるんだ?ドラゴンすら楽に倒せる戦力と巨大なゴーレムが来てれば、皆緊張するに決まってるじゃねぇか。」


 そんな会話をしていると、受付の男性から声をかけられる。


「ニックさんから聞きましたが、聖人様の関係者の方で間違い無いでしょうか?そして提出予定の魔獣などを全て聖人様が倒したと聞いたのですが。」


「あぁ。確かに聖人様と呼ばれるユーイチさんが倒したもんだ。冒険者ギルドでの引き取り値を調べに来たんだが、今は依頼などあるのか調べて貰えるか?

 ユーイチさんは冒険者じゃないから、代わりに俺が売ってこいと頼まれた。

 品物はキングタイガー13体。後はスカイドラゴン30体。余分な傷は一切無いし、そのうちのスカイドラゴン2体。キングタイガー1体は氷漬けにしてるから外に置いてある。

 多少は商業ギルドに売り払うつもりで既運び込まれているが、手続きは取っていない。なので外にある荷馬車の中に、同様の品物が40体あると考えてくれ。」


 そんな説明をすると、受付の男性は別の職員に声を掛けると、何人かを引き連れ始める。


「それでは、品物を確認させて頂きます。少々お時間を頂きます。」


 そう言うと、男性達は外へと向かう。少しの間待っているか。そう思うと、ニック達から話しかけられる。


「なぁ。ユーイチさんやお前達が冒険者として活動するようなら、俺達と組まないか?ユーイチさんには負けるが、B級としての戦力はあるし、組めばS級も夢じゃない。」


 この話しは予想していた通りになったな。と思うメリッサ達。なので予定通りに答える事とする。


「ユーイチさんは子育てが好きで、奥さんをこの街に置いて我慢してる位なのよ?それを置いて冒険に出る事は無いと思うし、地位も名声もお金も持っていて、アレを1人で倒せる強さだから冒険には興味無いって言ってたから誘うのは諦める事ね。」


「それじゃお前達だけでもどうだ?外のゴーレムも連れて行けば十分稼げるだろう。」


「それに外に居る銀の鎧もユーイチさんの命令しか効かないから、私達を誘っても戦力にならないわよ。彼等は売る手伝いをしている私達を守る護衛だし、売って時間が経ったらユーイチさんの所に戻っちゃうんだから。

 それに強要すると『天罰』が降るって言われてるけど、どこまでが『強要』なのか判らないし、ユーイチさんに話しかける時には命懸けになるわよね。」


 周りの冒険者達にも聞こえるように伝えておく。予定通り(・・・・)に話せているので安心しているメリッサ達だ。

 街に着く前にニック達とユーイチは話し合って決めた事がある。『冒険者達にクギを刺す手伝いをしたら襲いかかって来た事を許す。』と。この会話事態が出来レースであり、冒険者ギルドの関係者に聞かせる為の芝居である。そして契約まで交わしている。


「まぁユーイチさんの事や、私達の事は諦めるしか無いわよ。」


 そんな会話をしていると、査定に行っていた受付の男が戻って来る。興奮しているようだ。


「お待たせ致しましてすみません。拝見させて頂きましたが状態も完璧としか言えません。どうやって討伐したのかをお尋ねしても?」


 笑顔で訪ねて来る受付に、笑顔で答えるメリッサ。


「聖人様の技は知りませんし、勝手に教えて罰を受ける可能性があるので何もお答え出来ず、すみません。」


 無傷の討伐方法なんて、誰でも知りたがるがメリッサ達も詳しくは聞いていない。秘密が多過ぎるので、何も言えないのだ。そんな事とは考えておらず、受付は更に質問して来る。


「御二方の目的として、聖人様の代理として品物の金額を確認する事で宜しいのでしょうか?でしたら冒険者として登録されて手続きを取ればランクも上がりますし、報酬も無登録の方に比べて増やす事が出来ますので、お手数をおかけしますが、聖人様に1度来て頂ければと考えております。」


 すると、可愛らしい笑顔で答えるメリッサ。


「いえ。ユーイチさんは冒険者として登録する気は無いとの事なので、金額だけ確認して欲しいとの事です。売り手としてグレッグが売る権限を持たされていますので、聖人様は冒険者に来る事はありません。」


 すると受付は残念そうな表情で用紙に金額を記入して、メリッサ達に見せる。


「それは残念です。グレッグ様名義での取引として、現在の依頼などを探すとこの金額で全ての魔獣を引き取らせて頂きます。如何でしょうか?」


 メリッサは用紙に書かれた金額を一瞥すると、グレッグに話しかける。


「グレッグ。残念だけど冒険者ギルドで売るには金額が安過ぎるわ。商業ギルドに行くわよ。査定して頂き有り難うございました。その金額以上の値段を商業ギルドが提示してくださっていますので、今回は商業ギルドにお願いする事に致します。」


 伝えると踵を返し、冒険者ギルドから出て行くメリッサとグレッグと銀の鎧。そして慌てる受付の男性。追いかけようとするが、ニックに肩を掴まれて止められてしまう。


「離してください!何故押さえ付けるですか!?」


 ニックはため息を吐きながら答える。


「いいかい?受付の兄ちゃんよ?理由を今から教えてやると絶対に納得する事になる。そして感謝してお前は俺に言うんだ。『命を助けてくれてありがとうございます。』と。

 聖人様から、冒険者ギルドの受付のお前に伝言だ。

『金額を提示して、納得しない2人を押さえつけた場合、お前は俺の敵になるからな。』と。」


 この説明までがニックの契約であり、契約のアザが消える。説明を受けた受付はガクガク震えているが、まぁ俺もこの冒険者ギルドには世話になってるからフォローしておくか。


「いいかい?聖人様は凄いやつで、良い人さ。だが、家族や仲間に敵対する奴には容赦しない人だって言われてるんだから、普通に利用しようとせずに過ごしてるのが1番なんだよ。」


 すると声が響いて来た。世界に響く声だ。


『創造神の名において、世界に命ずる。大村雄一を私の義息として認知する事を宣言する。』


 冒険者ギルドに静寂が訪れる。そして受付は気絶して倒れた。ごねて神をギルドに入れようとしたのだ。

 そして『竜の右腕』は伝説となった。『神になった聖人に弓を引いた馬鹿女と、聖人と契約して仕事を果たしたクラン』として。

 この3人は酒場でこの話しをする代わりに酒をご馳走になる事となり、生涯金には困らなくなった。


 そんな3人と別れたメリッサ達は、荷馬車に乗っている最中に『宣言』を聞いてから、街中では歓声が上がった。新たな『神』の誕生だ。そして仲間であるメリッサ達も歓声をあげた。


「やべぇッス!!アニキ流石ッス!!パナいッス!!」


 語彙力の低下しているグレッグ。そして更に興奮するメリッサ。


「ヤバいわ!!神の討伐した魔獣!!幾らで売れるのかしら!!」


 そんな2人を冷静に見ているバルとゴロス。


「2人とも興奮するのは良いが、馬で人を跳ねるなよ?」


 そう伝えるバル。町人達も興奮しているので、1度荷馬車を止めたゴロスだが、皆の興奮は治らない。街にユーイチが来ているのは広まっているのだ。

 ゴロスは興奮している2人に伝える。


「ユーイチさんの仕事を全うしよう。2人が興奮しても仕事は終わらないぞ。」


 そう言われて落ち着く2人。


「そうッス。アニキの頼まれた仕事はキッチリと終わらせないとだめッス。」


「そうよね。ユーイチさんからの仕事をこなせば、利益の10%が貰えるんだから頑張らなきゃ。」


 落ち着いた様に見えても興奮している2人。そして商業ギルドでも、『神が討伐した魔獣』の利益を考え興奮しながらも、商業ギルドへと向かう一同なのであった。


ふぅ。2話連続で出しちゃって焦りましたが修正完了です!

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