31話 海の家の食事会。
修正完了!バタバタしちゃったよ(汗)
くすぐり過ぎて、2人から怒られるユーイチ達。まぁミリィちゃん達も普段通りに戻ったから良かった。
そんな姿を見ているタナティウス達は呆れている。
「ユーイチ。もう少し大人らしく過ごしても良いんじゃないか?」
なんだろう。可哀想なヤツを見つめているようだ。いやいや!可哀想じゃないし。
「ユーイチはいつも通りだから大丈夫よ。タナティウス。」
リリアから不思議なフォローが入るが、特に気にしない事にした。するとマモリちゃんから声をかけられる。
「ユーイチさん。報告があるのですが。リリアさんにも確認して貰いたい事があります。この世界の物質に今までナノマシンが干渉出来なかったのですが、先程の『宣言』から、干渉出来る様になりました。」
「それって、ここの砂とかナノマシンに作り替えられなかったのが、出来る様になったって事?」
「はい。その通りです。」
「ユーイチが神になったから、干渉出来るようになったのね。食べ物を生産する事に使用するなら、この世界を干渉しても良いわよ。」
リリアがマモリちゃんに許可を出す。まぁリリアの職場であり、住んでいる所なんだから、許可は必要だよね。
「マモリちゃん。ナノ君。リリアの仕事場だから、ナノマシンの使用に関しては許可を貰ってから使おうね。」
「了解です。リリアさん。食事はお任せで良いですか?」
「えぇ。食べ切れる量でお願いね。」
リリアも、マモリちゃんの食欲には気が付いているようだ。マモリちゃんが神様になったら、食神とかになるのかな?と考えていると、お義母さんが笑いながら答える。
「残念ながら、ナノマシンによる分解、再構築が基本になるから、ユーイチ、マモリちゃん、ナノちゃんの3人セットで、劣化版の創造神って所ね。
想像する前には破壊もしなきゃいけないし、作り出せるのも一部だけだから、仕方がないわよね。」
「いやいや。神様らしい名前とか要らないですし、お義母さんの名前を一部でも受け取っちゃうと大変になりそうなんで、役職無しのユーイチで良いですよ。」
そんな会話をしている最中も、マモリちゃんは着々と食事の準備をする。炭火に火を起こし、網にはトウモロコシや串で刺された魚や肉の塊。随分と手際が良くなっている。
「マモリちゃん。ずっと料理の仕方を仮想空間で。練習してるんだよ。24時間ずっと。」
「ん?ずっと?仮想空間で料理し続けてるの?」
「ユーイチにも。美味しい物を食べさせたいって。頑張ってるよ。」
随分前から隠れて練習しているようだ。まぁ使ってない能力の自由時間に何をしていても良いと思う。
「ナノ君も遊びたかったり、趣味を見つけたら遊んで良いんだからね。周りの環境が壊れたりしない程度のナノマシン化はしても良いだろうし。」
「僕も楽しんでる。みんなと遊んだり、みんなを見てるから。」
そんな会話をしつつ、マモリちゃんは熟練の技のように肉を焼いたり、焼きそばを作っている。
「ナノ君用は俺が作っておこうか?マモリちゃん作れるのかな?」
「仮想空間でも。拒否していた。見るだけでダメだって。」
味覚のない空間でも辛い物はダメなのか。マモリちゃん。そんな事を考えていると、お義母さんが楽しそうにマモリちゃんの近くに寄って話しかけている。
「マモリちゃんは随分と楽しそうに料理をするのね。ナノマシン化が出来るのに、何故手で使ってるのかしら?」
「それは手作業で作った方が、味覚以外にある別の美味しさがあるからです。
私にも判りませんが、それは確かに存在します。何より私が家族に作って食べさせたいと思っているから、作れる時に作ろうと思います。」
「まぁそれが『想い』だったり、『愛』なんでしょうね。随分と人間の気持ちが判ってる子ね。貴方。」
「えぇ。ユーイチさんの家族ですから。」
そんな会話をしつつ、ナノ君は周りに日焼けのテントやら椅子などを用意して食事の準備を始め、皆を椅子へと案内する。
「マモリちゃんが1人で作る料理って初めてですね。」
ミリィちゃんも楽しそうに見ている。やはり料理を作る人は、作り方を見て覚えようとしてしまうのは当然なのだろう。ユーイチも見ている。動きがプロっぽい。
流れるような作業で、海の家にあるような焼きそば、フランクフルト、焼き鳥、ラーメンなどが作られていく。ラーメンの湯切りの天地返しとか、何処で学んだんだろう?と思いつつ、作られた料理をテーブルへと運ぶ。
「温かいうちにどうぞ。今回は地球の日本の夏を楽しむ食事方法になります。大人の方はビールサーバーなど、海らしい飲み物を各種準備をしていますので、試してみてください。」
砕かれた氷の中に無造作に入れられている飲み物が多く、取り出すのに冷たい思いをするが、コレが夏らしい。
そんな事を考えつつ子供達が笑いながら『つめたぁーい!』と騒ぎながら飲み物を取ったりして楽しんでいるのを見ながら、大人達はテーブルの上に置かれた氷入りのレモン水をコップに注ぎつつ、食事を始める。
「ナノ君の辛いのは、周りに刺激が強いから後で作るね。」
「大丈夫。これも美味しい。マモリちゃんに作ってあげて。」
そんな会話をしつつ、皆でラーメンや焼き鳥を食べて話している。ホルモンを子供達に食べさすと、案の定『何処で飲み込めば良いんですか?』と聞かれたり、『くにゅくにゅ〜♪』と言われて楽しかった。
ランバルトに話しかけられたが、ヤンキーの格好で丁寧な口調に戻っていたので、本当はこちらの口調が普段の彼なんだろう。まぁ特攻服とか着てるから、違和感があるが。
「所でランバルト様は、なんの役職の神なんですか?」
ランバルトは苦笑しながら答える。
「ユーイチさん。ランバルトで結構ですよ。あそこまで殴って来た人が敬語を使われると違和感があるので、他の皆様と同様に普段の口調で構いません。
私は『知識の神』として、普段は世界の書物の管理などを行っています。書物などの管理が多いので、世界の情勢を知るのが遅くなってしまうので、ユーイチさんの事を知らなかったのも、そのせいかと。」
ヤンキーが知識の神だった。何故ヤンキーになったのか尋ねると、理由として『書物だけでは知識を得られない。体験してみてはどうだ?』とクリュメシェに唆されたようだ。そして差し出されたのがヤンキー漫画や映画だったそうだ。わざわざヘアカラーなどクリュメシェが届ける程の嫌がらせ。あいつ何がしたいんだ?ろくでなしだな。
「まぁ口調は普段通りにします。今度はのめり込まないように楽しむのは悪くないですし、書物だけではなく他の人にも相談するのが大事だから、頑張ってくれ。殴るのは大変だからさ。」
そこでタナティウスがビールを片手に混ざってくる。
「いやいや!ユーイチ!見ていたが、ランバルトを殴っていた時は満面の笑顔だったぞ?殴り付けるのも慣れていたからな。」
「それは戦う訓練として、仮想空間でオークと殴り合っていた時もあるから、殴るのは慣れていただけだよ。」
タナティウスはレモン水を飲むと、困った顔で答える。
「確かに殴られている最中に、ユーイチさんの笑顔が怖かったですね。『痛み』にも驚きましたが。」
「それは『痛み』に慣れなかったせいさ。痛いってのは大変だから。」
「なぁユーイチ。俺も痛みの経験が無いから、1番痛いのを後でやってみてくれよ。1回でいいからさ。」
ユーイチは嫌そうに焼き鳥を頬張る。うん。焼き鳥は塩だな。そして飲み込むと答える。
「嫌だって。殴る趣味なんてないんだから、痛みを味わいたいならお義母さんにでも頼めばいいんじゃないか?」
「前に頼んだんだが、『親に子供を殴らせるなんてなんて子なんだ!』って泣かれてな。無理なんだわ。今回の流れで1回だけ受けれそうだし、やってみてくれないか?」
ユーイチはため息を吐きながら答える。
「まぁお義母さんが許可を出してくれたら、1回だけいいぞ。で、『1番痛いやつ』だよな?考えておくわ。」
そんな会話を不安そうに聞いているミリィちゃん。
「またやるんですか?」
「タナティウスがどうしてもやって貰いたいって言うから、1回だけね。後はもうやらないから。子供達にも見せないから安心してね。」
「さっきのは、考えてたより凄かったのでビックリしました。ナノ君が『向こうで遊ぼう。』って誘ってくれたから、良かったです。」
「そうだよね。俺も普段通りにみんなとご飯食べてた方が幸せだし。」
そう言うと、ユーイチはフライドポテトを取るとミリィちゃんの口に差し出して『あーんして。』と言う。恥ずかしそうにしながらも食べるミリィちゃん。そして、それを見ていたリリアやナノ君達も口を開けて待っている。マモリちゃんも調理を中断して並んでいる。
ユーイチは笑いながらも、皆に食べさせたりして(メルちゃんは照れて嫌がっていたが、食べてくれた。)仲良くしていると、お義母さんから呆れた口調で笑われる。
「まったく。義理の母の前でも、創造神の前でもイチャイチャ出来るなんて大した息子だよ。」
「まぁ仲が良い所を隠す事じゃないですし、普段通りですので。子供達も大人になったら出来ませんですし、今のうちに出来る思い出作りです。」
「まぁ神様の前でイチャイチャしたのは、思い出にはなるさぁね。」
自分もある程度食べたので、マモリちゃん用に料理を作る事にする。まぁ時間短縮で簡単に作ろう。
大量に溶いた卵に山盛りのご飯を入れて良く混ぜる。ネギやハムを刻んで、熱したフライパンの中に入れて炒めたら、混ぜたご飯と味付けに、香味上○という調味料を入れてから最後に胡麻油を垂らしてお皿に盛り付ければ完成だ。
他にも手軽に作れる料理を何点か作っていくと、ある程度食べている皆も食べているようだ。
今度は子供達と一緒に餃子でも作ろうかな?と考えつつ、次に移る。
「そろそろデザートでもいいかな?」
そう言うと、ナノ君に頼んでかき氷機を用意して貰う。良い氷は雑味も無く、透明との事で高い氷を取り寄せてもらった。
子供達はキョトンとしていたが、ハンドルを回して一人前をサクッと作ると、一口づつ食べさせていく。
そして1人ずつハンドルを握らせてかき氷を作らせていくと『ふおぉ〜〜♪』と騒ぐ双子ちゃん。フワフワで冷たいのが大量に出て来たので驚いているようだ。
そしてシロップなどを垂らしたのを食べさすと、またしても『ふおぉ〜〜♪♪』と騒いでいる。フワフワ系は今まで出してなかったので新しい食感なんだろう。
お義母さんはシロップ無しを堪能しつつ、マモリちゃんは追加で色々なシロップを垂らして7色とか作っているようだ。
初めて会ったお義母さんとの食事会は成功だろう。そんな事を考えているユーイチなのであった。
その後、ユーイチ、タナティウス、創造神の3人は子供達から離れると、『バチン!!』と言う音と共に、タナティウスの奇声が青い空に響き渡っていたが、問題は無いようだ。
ガンガン書けたので満足です。素人なのに64人のブックマークは嬉しいです。登録してくれて有難うございます。
ブックマークされると、ポイント?が+2されるのを今日知りました。今の平均評価が4.1とかなので、+2される度にマイナス評価なのかな?と思っていたんですが、良かったと安堵しているチャールスJです。




