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ナノマシンはご飯がお好き。〜あと少しで世界を滅ぼせそうだったんですが、異世界で人間の世話をする事になりました〜  作者: チャールスJ
第2章

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19話 ユーイチ、仕事をサボる事にした。

3か月以上空いてしまいましたが、お久しぶりです。書いたりする気持ちが湧かなくて伸びてしまいました。

戦闘やら色々と気になる所を修正してますので、作り替えていく予定です。予定でやるかどうか不明です(笑)

 楽しい団欒を終えたユーイチは、外に出ようとしたが久しぶりに家にいる事にした。それはマモリちゃんから村人達が祝いの席を開こうとしていると聞いたからだ。そして、祝われるのが俺らしい。


(メリッサ達の奴隷契約も解除出来たし、面倒事が減ったから後はノンビリと暮らせると思ったのに、祝われるのか。)


(村人からは『さすがユーイチさんだ。』と。そしてギルドの方々からは『救国の英雄』と呼ばれてますね。)


(ユーイチ。英雄。凄い。)


(俺はだらだら過ごしたいだけだから、英雄なんかになりたくないぞ。ただでさえ目立ってるのに。)


 そんな事を脳内で話しながら、近くにいたメルちゃんを抱き抱えて、緑髪をワシャワシャ撫で始める。


「いきなりなんだよ!なでまわすなよ!」


 顔を赤くしながらバタバタ暴れるメルちゃんを抱き締めてると、ラルファ君とレミリアちゃんが近寄ってきたので、まとめて抱き締めながらメリッサ達に宣言する。


「みんな。今日は疲れが出たから休憩するわ。魔物退治やら魔族退治やら面倒な事が多過ぎた。今もユーイチ(銀の鎧)を操っていて疲れてるからさ。」


 子供達を抱き締めながらメリッサ達に伝えると、呆れた顔で言われる。


「ユーイチさんは、1人で大変だったんですから休んでください。何かあったら私達がやりますから。」


「そうですよアニキ!休んでも誰も文句は言わないですよ!」


 メリッサとグレッグの意見に、ゴロスとバルは無言で頷いている。


「ユーイチ兄ちゃんは、いえにいられるの?ずっと?」


 レオン君がユーイチに近づきながら尋ねる。


「そうだよ。レオン君もおいで。ギュッと抱きついてくれるとお仕事の疲れも飛んでっちゃうから。」


 するとレオン君は笑いながらユーイチに抱き付いてくる。ナノ君もちゃんと混ざって来てくれた。

 子供達のキャッキャした声とメルの『はなせよぉ。』と、笑いながら文句を言っている声が部屋に響く。


「それじゃアニキ。村の人達には疲れて休む事を伝えておきますので。」


 グレッグ達は笑いながらユーイチに伝えると立ち上がり、家から出て行く。


「マモリちゃん。ミリィちゃんの2人も俺のゴロゴロに付き合ってくれない?」


 ゴロゴロしたいユーイチはみんなを誘いつつ、キャンプ用品の中で取り寄せられる映画のBlu-rayを検索し始める。


「子供向けだとアニメだけど、映画自体が言語が違うからなぁ。」


「ユーイチさん。言語については私がこちらの言語に訂正し、機械音声での音声変換が可能です。」


「ほんと?それはありがたい。」


 早速、映画を選んでマモリちゃんに音声変換を頼む事にする。選んだのは永遠の名作とも呼ばれる『天空王国ラ・ピス』だ。


「それじゃ、大きいクッションを何個か用意してくれる?後はマモリちゃんお勧めのお菓子とか用意してくれる?」


 マモリちゃんはとても美しい笑顔で答える。


「任せて下さいください。取り寄せられる品物の検索と選定に関しては数億回のシュミレーションを行なっております。

 今回は『映画に合うお菓子と飲み物』ですね。」


 映画を見ようと決めたのはさっきだが、どれだけ食べ物を期待していたんだ?と少し驚くユーイチだが、『マモリちゃんだし。』と納得をする事にした。


「皆さんにはフライドポテトの塩味、ポップコーンはハニーシュガー味、ドリンクとして果汁10%の氷で少し薄まったオレンジジュースを用意します。

 ナノ君には『特!爆辛ホットドッグ』を追加で用意させて貰います。」


 なんだろう。チープな感じが魅力を感じる。だが、嫌いじゃない。嫌いじゃない。そんな事を考えていると、腕の中でメルがユーイチの服を掴みながら寝始めてた。食後で抱き抱えていて眠くなっちゃったかな?


「それじゃメルを起こさないように静かに映画を見ようか。」


 すると皆が『えいが?』とキョトンとする。首を傾げる子供達が可愛い。


「映画っていうのは、昔話や物語、楽しい話しを作って、それを絵にしてお話しを読んでくれる事かな。きっと楽しいと思うよ。」


 部屋の真ん中に用意されたクッションに子供達を抱き抱えながら座ると、簡易テーブルの上に飲み物や食べ物が虚空から用意される。


「ミリィちゃんも一緒に観ようか。見終わった時に感想を聞かせてくれると嬉しいな。」


 台所の掃除をしていたミリィちゃんは困った表情で答える。


「私は畑の手入れに行かないと....。」


 するとマモリちゃんは笑顔で答える。


「大丈夫ですよ。グレッグ達に今連絡して『ユーイチさんの魔物討伐での疲労を取る為に子供達が必要なので、1日休みが欲しい。』と村人達に伝えて貰うよう頼んでおきましたから。」


「流石マモリちゃん。本当にありがとうね。あぁ。ミリィちゃんが横にいてくれないと俺の今日頑張った疲れが取れないんだ。俺の為に横に居てくれないか?」


 それを聞いたミリィちゃんは困ったように笑いながら答える。


「仕方がないですね。私も見ますね。」


 困った表情をしたが、嬉しそうに横のクッションに座ると、ユーイチに寄りかかる。マモリちゃんも反対側のユーイチ近くに座り、その腕の中にはナノ君が居る。

 そしてマモリちゃんによって巨大なポータブルプレイヤーが作り出されると、映像が流れ始める。



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 古代、その地は一つの国家によって統一されていた。統治した国の技術力は凄まじく、星々の彼方まで手を伸ばす事が出来た。

 彼等は新たな知らぬ土地を目指し、旅立つ事にした。彼らの住まいである天空都市の管理をある一族に任せて。


 しかし彼らは戻らなかった。数百年の時が過ぎ、地上の人達は争いを始め、多くの国々に別れた。そして管理を任された一族は『王家』を名乗る事になる。


 それから更なる時が経つ事により、地上の人々は天空都市を忘れるには十分な月日が経った頃、空より一筋の光が地上へと堕ちた。

 その光から1人の少年が降り立つ事により時代が流れ出す。


 この世界の鍵を握る1人の少年。その世界の運命を握る為に『王家』と名乗る一族や、都市の国家が動き出す。1人の少年の旅路の話しである。



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 時間が経つのを忘れる程の大作アニメ映画であったが、やはり何回も観ても楽しい作品である。

 ミリィちゃん達は夢中で見続けていた為、折角用意して貰ったお菓子を一口も食べる事もなく魅入っていた。

 そして、マモリちゃんが1人でパクパクと止まる事なく食べていたのは見ていた。食べ過ぎだ。


「「しゅごいね!しゅごいね!」」


 腕の中にいたレミリアちゃん達が興奮して騒ぎ始める。横に座っていたミリィちゃん達も目をキラキラさせて『すごいね!映画ってすごいね!』と話している。


「ねてないぞ!」


 腕の中で寝ていたメルちゃんが起きた。そして顔を赤くしながら『ねてないぞ!ねてないってば!』と騒いでいる。ユーイチの服にはメルちゃんのヨダレが付いているのに。と黙っているユーイチである。


「マモリちゃん。音声変換が絶妙で、違和感が無かったよ。流石だね。」


「我ながら上手く出来たと思ってます。また次の映画を選んでくれていたら食べ物を厳選させて頂きます。」


 相変わらず安定の食べ物好きに苦笑するユーイチである。


「でも、この映画って凄いですよね。天使人(てんしびと)もそうなんですか?空に住んでいると聞いた事がありますが。」


 ミリィちゃんがユーイチを見上げながら聞いてくる。天使人(てんしびと)?なんだそれ?


「ミリィちゃん。天使人(てんしびと)って何?聞いた事無いんだけど。」


 やっと食べ物を思い出したミリィちゃんがポップコーンを1つ手に取っていたんだが、食べずに教えてくれる。


「私も詳しくは知らないんですが、何処かに空に浮いた国があって、天使と名乗る人達が住んでいるそうです。村の誰かが話していたのを聞いた事があるんですが、詳しくなくて。

 彼らは空を飛んだり出来る人らしいです。」


 ミリィちゃん情報で、この世界には《天使》を名乗る種族が居るらしい。知らなかったな。

 マモリちゃんの情報網でも出なかったが、一般的なのだろうか。


「ユーイチさん。その情報は知りませんでした。今回の冒険者達や商業ギルドの人達から情報を確認しても良いでしょうか?

 ゴワイルから定期的な話しを聞いていましたが、そのような情報も有りませんでした。」


 ユーイチは定期的にゴワイルからこの世界の話しを時間を少し作っては聞いている。だが知らない事がまだあるようだ。

 ユーイチはマモリちゃんに顔を向け伝える。


「マモリちゃんにお願い出来るかな。冒険者達が襲って来た事をチャラにする交換条件として、ゴネたら、冒険者の戦闘スタイル、魔法、各地の情報を対価とする。と言っても良いからさ。」


 マモリちゃんはナノ君を膝から下ろすと立ち上がり、ユーイチに答える。


「それでは早速確認して来ます。何かあったら声をかけてください。」


 マモリちゃんに仕事を頼んで自分が動かないのは心苦しいが、英雄扱いされて揉みくちゃにれるのは避けたい。これは戦略的撤退である。


「おれ、えいが見てない。ねちゃってたよ....。」


 あれ?真面目にマモリちゃんと話しをしていたら、腕の中に居るメルちゃんが皆の話しを聞いたようだ。そして1人だけ観てない事に気が付いたらしい。寝起きなもんだから、泣き始めた。


「大丈夫だよ。これから一緒にまた観れば良いんだよ。ちゃんとメルちゃんも観れるからね。

 さて、みんなトイレに行ってから、もう1度見てみようか。今度はお菓子を食べながら見て良いからね。」


 腕の中で泣いてたメルちゃんは泣きながら『メルもみていいの?』と言いながら泣いている。珍しくお姉ちゃんをしていない状態のメルちゃんはレアな感じで可愛い!


「大丈夫。観ていいからね。長いからトイレに行きたくならないように今のうちに行こうね。」


 コクコク頷くメルちゃんや子供達の世話をしながら、ユーイチは1日2本の大作映画を見る事になった。

 子育ては大変だが、確かな満足感を持ちながら過ごすのであった。


感想、ブックマーク、下の星の評価を貰えると続ける気力が湧きますのでよろしくお願いします。

続けたいんだ!感想は『がんば』の3文字で良いのでご協力お願いします。

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