14話 子供達の観戦とご褒美
体調不良で投稿出来ませんでした。まぁなんとか書き始めたので、前よりペースが落ちそうです。
だけど書くのは楽しいですね!
空に浮いていた太陽が沈みかけ、辺りが薄暗くなってもグレッグ達が戻って来ない。
「マモリちゃん。グレッグ達は何してる?」
「バル達は篝火を焚いて、肉の解体をしています。グレッグとメリッサは村長の家で話し合いをしています。
商業ギルドメンバー達は、ユーイチさんの謝罪として、荷馬車に大量の荷物を積み込んでいるのを渡すそうです。それと、今後の販売や商売の手伝いをしていく方向になりそうです。」
「いや、ウチに荷物を置く場所は無いぞ?」
「現在の話し合いは途中ですが、荷馬車ごと渡す気みたいですよ。馬ごと。」
ミリィちゃんは目を大きくしながら聞いてる。
「凄いですね。そんなに貰えるんですか?でも本当に荷馬車を置く場所が無いですよ?」
そうなのだ。今の時点でも少しだがテントを畑に張っていたりしている。
「まぁ最悪、明日の朝から木を切り倒して村を広げるよ。どんどん植える感じで木を刺していけば作れるでしょう。ユーイチが頑張るから。」
「銀の鎧ってなんですか?」
「さっき見なかったか。門より大きい巨人かな?俺とマモリちゃん。ナノ君の力を合わせた魔法みたいなヤツかな。
そうだ。みんな。モンスターとか大勢見た事ある?今日の出来事を見てみる?」
「みる〜!」
「見るってどうやって見るんだ?魔法か?」
レオン君とメルちゃんが興味を持ってくれたぞ。
「似たような物かな。マモリちゃん。ナノ君。スマホを大きめに作れる?」
「出来る。これで。いい。?」
目の前にテレビサイズのスマホが出来たので、壁に立て掛ける。さっきユーイチを作った時にある事がわかった。登録されている物を大きく作れると。
「それじゃマモリちゃん。モンスター襲来シーンから俺の戦闘シーン。あとはユーイチの姿を見せる感じで映像と音声の編集をしようか。子供達が怖がらない程度の編集で。」
ユーイチの脳内で映像が作られて流される。
「こんな形で如何でしょうか?」
「うん。バッチリ!さすが2人だね!さて、みんなはモンスターを見た事あるかな?これから、そのモンスターをマモリちゃん、ナノ君、俺が戦うのを観せます。」
マモリちゃんがラルファ君。レミリアちゃんを膝の上に乗せ、ユーイチの膝の上にはレオン君、メルちゃん、ナノ君を乗せて映像を流す。
画面には雨の降る中、空から村が見える。そこから森へ進む映像が流れると子供達は「うわぁー!」と言っている。
そして遠くの森から鳥達が飛んで逃げて行く。何かが空を飛んでこちらにやって来る。それはドラゴンの群れだ。怪鳥の群れだ。子供達が俺の腕をギュッと掴む。
「大丈夫だよ。今からマモリちゃんとナノ君の魔法がモンスターに当たるからね。」
その瞬間に多くのモンスターが地上へと落ちる。そして落ちた先にはオークやゴブリン。オーガや巨大な虫など多くの生き物が蠢いていた。
「す、凄いですね。」
ミリィちゃんも驚いでいる。レオン君やメルちゃんは目をまん丸にして見ている。双子ちゃんはわかってないな。
そして白虎やドラゴンに対する爆発シーン。だが怪我はしておらず、その後は派手さも無く地面に落ちて行くドラゴン達。
「あれはひのまほう?」「火のまほうだな。すごいな!」
膝の上に座っているレオン君とメルちゃんが目をキラキラさせて言っている。
「あれはね。ナノ君の魔法なんだよ。凄いね。」
「ナノ君すごい!」「ナノ君はすげぇんだな!」
笑いながら、ナノ君に抱きつくレオン君とメルちゃん。そして、抱きつかれたモジモジしているナノ君。照れてるね。そして映像のシーンが変わり、俺とカマキリ頭との対峙だ。
「あれは魔族ですか?魔族が居たんですか?」
ミリィちゃんが、怯えた表情で横に座っていたマモリちゃんにしがみつく。それをマモリちゃんが笑顔で見つめながら頭を撫でて落ち着かせる。
「大丈夫ですよ。ちゃんとユーイチさんがやっつけてますし、話し合いもしましたから。」
そこからユーイチの戦いが始まるのだが、首が無くなるシーンは見せれない。その分は風魔法の色を付けて観やすく編集してお送りします。
そして現れるユーイチ。日本のアニメでのカッコいいフォルム。西洋風な鎧に見えるロボットなでざい。しかしナノ君が集合して膨れてるだけで、特に追加機能は無いとの事。バーニアとか付いていてカッコいいんだけどな。
そんなユーイチは、倒れたドラゴン達を担ぎ上げている。そんな姿に大興奮の2人。双子ちゃんも分からないけど、周りに釣られて興奮している。
「こんなに頑張ってくれたマモリちゃん、ナノ君なので、今日は2人が喜ぶメニューにしようと思います。
メニューは、チーズフォンデュとチョコレートフォンデュにしてみようと思ってさ。今から支度を始めるから、マモリちゃんはみんなに食べに戻れるか聞いてくれる?無理そうなら弁当とか用意しておくから、後で食べるように。って伝えて。」
「今すぐ行ってきます!」
目をキラキラさせながら、双子ちゃんをミリィちゃんの膝の上に乗せる。そして颯爽と家を出るマモリちゃん。早過ぎるぞ。まだ下拵えもしてないし。
「ミリィちゃん。家にある食材で、茹でて食べれる物って何個かある?」
「はい。ポトトや他の食材がありますけど。」
「それなら、全部使って美味しいのを作るから、みんなお手伝いしてくれるかな?」
「「「はーい!」」」「「あい!」」
「さてみんな手を洗ってからご飯の支度をするからね。」
みんなで手を洗ってから、ナノ君に用意して貰った野菜やミリィちゃんに用意して貰った野菜を洗い、海老は流石に皮むきは子供だと大変だからさっさと剥いて背腸を取っていく。
「ミリィちゃんの野菜スープが美味しいから、お願いしてもいい?」
するとミリィちゃんは笑顔で答えてくれる。
「はい!任せてください!」
ユーイチは蒸し器を準備して、大量にナノ君に出して貰った肉や野菜を蒸し始める。茹で卵にチーズも合いそうな気がするから、茹で卵も作ろう。
「さてみんな!食べないで、ちゃんと準備出来るかな?」
子供達の試練だ!この試練に何人が乗り越えられるか!ナノ君にお願いしてイチゴ、バナナ、リンゴ、桃を出してもらう。
「イチゴはヘタって葉っぱ部分を取ってから、水で洗うからね。バナナは皮を剥いて、苺の大きさにちぎってね。」
ミリィちゃん達にフルーツを洗うのを手伝ってもらう間に、ユーイチは大鍋にチーズを入れてチーズを大量に加え、白ワインを足しながら混ぜてフォンデュ用を用意する。
「あ、ラルファ君とレミリアちゃんが食べちゃってるよ!ユーイチ!」
うん。予想通り、笑顔で2人はちぎったバナナを食べちゃってるな。それをじっと見ているレオン君。こっちを見て涙を浮かばないの!
「それなら2人は応援かな?メルちゃんは2人を見ててくれる?レオン君はお手伝いの続きね。はい。そのご褒美。」
そう言って、2人の口にもバナナをひと口づつ食べさせてあげる。そして少し経つと、バル達が帰ってきた。50キロ程のドラゴン肉を持って。
「「今帰りました。」」
「おかえり。今日はお疲れさま。早速だけど、手を洗ってから手伝ってくれ。」
チーズ混ぜ係りをバルに代わって貰い、さっそくドラゴン肉を薄く一切れ切って、焼いて試食してみる。
やば!美味いぞこれ!!ジューシーで旨味が凄い!今まで食べた事のない肉の味だ。なんだこれ?鶏肉のような感じもするが、野性の強さもある肉だ。
ユーイチは、ドラゴン肉も一口サイズに切って肉も蒸し器に入れて行く。
「ナノ君!燻製肉も作るから、チップとか燻製器も何個か出しておいてくれる?」
「燻製。?。これ。?」
桜チップや燻製器を出してくれるナノ君。
「そうそう。煙に炙って匂いをつけて食べるんだ。作るのに時間はかかるけどね。」
ユーイチは外に燻製器とある程度の大きさに切った肉を外に持って行き、燻製肉を作る事にする。これは今日じゃ無くて後日でも食べれるし。
そんなこんなで夕飯の準備が出来ると、マモリちゃんが帰ってくる。
「ただいま帰りました。2人はまだ話し合いが長引くとの事なので、夕飯には戻れないそうです。ゴワイル達も誘いましたが、今日は来れないそうです。」
「残念。だね。」
「ユーイチさん。私も料理を覚えたいので、残りは私がやってもいいですか?」
マモリちゃんが料理に興味を持ち始めた。作る方にだと!?
「それじゃ後はお願いしようかな?肉は蒸しているから、完成したら子供達にも食べれるサイズでカットして貰って、盛り付けたら完成ね。チーズにつけて食べる感じかな。
そしてある程度食べ終わったら、フルーツをチョコレートフォンデュしよう。」
先にチョコレートを出すと夕飯を食べなくなりそうだからね。そんな訳でマモリちゃんに後はお願いして、待機している子供達の所へ行く。
「ユーイチ兄ちゃん。マモリちゃんに任せて平気なのか?」
メルちゃんは心配そうな顔で言ってくる。確かにマモリちゃんが料理をしているのを見るのは初めてだし、心配だよね。
「作り方を勉強してるみたいだし、後は肉を切って盛り付けて運ぶだけだからね。メルちゃんは孤児院の教会では料理を作ったりしていたの?」
「俺はざいりょうを切ったりしていたけど、作ったことはないんだ。」
「それなら今度、簡単なのを一緒に作ってみようか。どんなのが作りたい?」
「いいの?俺がりょうりを作っても。」
「もちろん。ダメなんて言わないさ。俺も作った事ないけど、本には色々と作り方が書いているから、一緒に作ってみよう。」
メルちゃんは子供らしい笑顔で答える。
「わかった!やくそくな!!」
「ユーイチにいちゃん。ぼくもつくる!」
「つくゆー!」「つくゆよ〜?」
レオン君やラルファ君、レミリアちゃんも反応し始める。次回はプリンでも作ってみるか。作り方は簡単って聞いたことがある。そんな家族との会話を楽しんでいると、夕食を運んで来てくれるマモリちゃん達。
「それじゃチーズフォンデュを始めようか。」
ガスコンロを2つ用意して貰い、その上に大鍋を置く。そしてチーズが固まらないように、見えないナノ君にチーズを定期的に混ぜてもらう。
子供達には大鍋から取るのは大変そうなので、小さい浅鍋を用意して火にかけながら鍋にチーズを入れる。
「さて、それじゃ食べてみますか。俺も食べるのは初めてなんだ。」
「今日の食事も美味しそうですね。」
いつのまにかユーイチの隣に現れるリリア。
「おかえり。リリア。今日の夕食は、前から気になってたんだけど、これってお祝い事とかイベント向けだから、食べた事ないんだ。食べ方はこんな感じ。」
鉄串にお皿に乗せられた一口サイズのパンを刺して、チーズに絡めて食べてみる。熱々のチーズがとろけて美味い。どちらかと言うと贅沢!といった感じだ。
「みんなも好きな物を刺して食べてみて。必ず野菜も食べる事。これが大事だからね。」
子供達や嫁さんと笑顔で喋りながら、楽しい食事をする。だが予想外に全員が、トロトロチーズをバクバク食べ過ぎてしまい、デザートのチョコレートフォンデュまで食べれなかった。
子供達が涙目だったので、明日のオヤツに改めて作る事となった。準備したフルーツなどマモリちゃんが1人でニコニコしながら食べているのを大人達は唖然とするしかなかった。
え?女神様が喋らないじゃないか?子供が主役に決まってるじゃないですか(笑)
マモリちゃん:「何言ってるんですか?チーズフォンデュが主役です。」




