12話 面倒から逃げる事に決めたユーイチ
タイトルが決まらなくて1日経ってしまった(汗)
待ってくれていた人達。お待たせしました( ^ω^ )
雨が上がり、日差しが差し込んでいる辺境の村。その名もサルナ村。
この村は木材を取るくらいしか生産性の無い村なのだが、今は魔獣が数十匹とぶら下げて血抜きされている魔境の村となっていた。
そんな村の長は大声で村人達に声をかける。
「おーい!みんな!一旦村の中に入るぞ!冒険者が間違えて、ユーイチを襲ったらしい!」
鐘を鳴らして、村人達を村に入るよう促している。そしてわらわらと門の中に入ってくる村人達。
「ユーイチ兄ちゃん。おにくおいしいんだって。いつたべれる?」
レオン君はお肉が気になる様子。
「ぼくもたべゆ。」「わたちもたべゆ。」
「俺もたべるぜ!」
みんな気になるよね。そして襲われたと聞いても気にしない子達のタフさ。強いってわかってくれたかな?
「それじゃゴワイルの所に聞きに行こうか。俺も知らないんだ。」
みんなでゴワイルの所に歩いていく。クリミアちゃんも一緒だ。
「おじちゃん。クリミアお姉ちゃん。おにく、いつたべれる?」
「「いつ〜?」」
子供達に笑顔で教えてくれるクリミア。
「本当はね、殺した時に首から流していた方が良かったから、もしかしたら臭くて美味しくないかも。」
「「「「えーー。」」」」
話しを聞いてると、腕を引っ張られる。ナノ君だ。
「どうしたの?ナノ君。」
「ユーイチ。血が。ないと。美味しい。?。」
「確か書籍に何冊かありまして、臭みを取るページがありましたね。
肉の筋をあらかじめ切って叩いてから、牛乳、塩、味噌、ワイン、ヨーグルト、蜂蜜、酒など入れて半日や一晩漬け込むそうです。焼くより煮た方が調理は簡単なようなので、鍋など如何でしょうか?」
最近、マモリちゃんはやたらと本を読んでたのは、食べ物の研究の為か。
「マモリ。ちゃん。大丈夫。僕が血を。|ナノマシン化よ。?」
「そうだよ!それだよナノ君!でも薬に使うらしいから、ジルさんが血を取り終わったら抜いてくれる?」
「わかった。そうする。」
ユーイチはナノ君を抱き上げると、そのままクルクル回りつつ喜ぶ。ナノ君も笑ってる。
「ぼくも!ぼくも!」「あたちも!」「ぼくもやゆ〜」
レオン君。ラルファ君。レミリアちゃんがユーイチの周りをはしゃいで歩く。
「ユーイチ。白虎。出来たよ。」
「ゴワイル。ドラゴンの薬の分の血を抜き終わったら、『ナノ君。血を抜いて。』と言ってみてくれ。そうすれば血抜きが終わるから。これは奥の手パート....いくつだ?まぁ5という事で、内緒な。」
クリミアちゃんがこそっと言ってくる。
「ユーイチさん。さっきはありがとうございました。お父さんに言われて、さっきの件は周りには言ってないです。」
あぁ。さっきの忠告のやつか。そう言えば、契約してないけど、クリミアちゃんには色々と見せてたな。
「そう言えば、2人に新しい家族を紹介してなかったよな?紹介して良いか?」
「あぁ。」
「はい。増えたと言う事は聞いてます。」
「おーい。家族全員来てくれるか?グレッグ達もちょっと来てくれ。」
ワイワイ騒ぎながら来る子供達。
「どうしたんですか?アニキ。」
「グレッグとクリミアさんにも紹介しようと思って。」
ユーイチは全員の紹介をする事にした。改めて、契約の事や特許の事。そして狩りを手伝ってくれてるナノ君が、このナノ君だと紹介すると驚いていた。
だからモンスター達の襲来を知る事が出来て助ける事が出来たと伝える。
「ナノ君。いつもありがとね。狩りの時も。今日の事も。」
褒められてモジモジしてるナノ君が可愛すぎる。勿論動画に撮ってるよね?え?恥ずかしいから見せない?恥ずかしがり屋さんめ。でも記念になるから保存しておいてね。
そして嫁さんが夕食に現れるから、ゴワイル達にも紹介したいと伝える。
「神様の前に立つのか?」
「最初は神様待遇になるだろうけど、自己紹介したら、俺の嫁さん待遇になると思うぞ?神様だから、様は付ける事になるけどな。」
(ユーイチさん。高見台に居るグイフ君と商人達が話してますね。襲い掛かった経緯があるので、武装解除しないと中に入れない!と言っているグイフ君。反対する冒険者と言う流れになってます。)
(面倒だね。)
(グイフ君が若いので、舐められてますね。)
「ゴワイル。向こうでグイフ君が冒険者に舐められているらしい。いっちょ締めてくるわ。約束だもんな。」
「アニキ!アニキが出るまでもありません!俺達が行ってきますよ。」
「冒険者の知り合いはみんなの方が多そうだし、顔を見てくれるか?知り合いだったら話しが早いからね。」
ユーイチ達は、門にある高見台へと向かう。そう言えば登るのは初めてだ。何気に嬉しいと思うユーイチ。
「村長。すみません。俺のせいでご迷惑をおかけして。」
「ユーイチ。わかってて言ってるだろ?大変だぞ?俺はまだ新人の長だぞ?」
良い勉強になる事を祈ろう。そしてユーイチは笑って伝える。
「まぁ思う通りにやれば良いさ。応援してますよ。村長。」
グイフ君はキリッとした表情で、門の外にいる商人達や冒険者にしっかり応える。
「間違いだとは言え、村人に襲い掛かって来る冒険者を村に入れるわけにはいきません。これは村長としての判断です。
商業ギルドの方への配慮として、村に滞在中の際に武装を預かる事で村の滞在を許可するのです。これが最大限の譲歩となります。
我が村に居る聖人様より、この件に関して任せられていますので、聖人様の判断でもあります。」
頑張ったなグイフ君。そして最後の方で俺の指示だと明言して、トラブル回避したぞ。それなら俺は他に責任を押し付けよう。
「それでは、聖人様受付担当ゴワイルに後をお願いします。いやぁ魔獣を倒して疲れた!お言葉に甘えて休ませて頂きます!グレッグ。後は頼んだ!俺はアイツらに会いたくないから!」
高見台から飛び降りると、さっさと子供達の所へ向かう。後ろから「俺っすか!?アニキ!?」と言っていたが、気にせず走って子供達の所に行く。
「さて、みんな。厄介事が来たから1度家に帰るよ。ゴワイル。後は頼んだ!お言葉に甘えて休ませて貰う事にしたから。」
双子ちゃんを勢い良く抱き抱える。
「「キャーーー♡」」
嬉しいらしくて、はしゃぐ双子ちゃん。
「マモリちゃん。ナノ君。ミリィちゃん。みんなを連れて来て家に集合だ!」
元気良く走って村人達が見ている中、走り抜けながら村人達にも伝える。
「ドラゴンの肉は食べ切れないから、村のみんな全員で食べちゃおう!ジルさんの血を抜き終わったら、余った肉も村長が許可をくれたら均等に分けてくれ!」
メリッサが「売れるのに!高く売れるのに!!」と騒いでいるが知らん。皮とか色々売れるんだろ?それで良いじゃん。肉だって食い切れないんだし。
水溜りのある村をユーイチは大人気なく走り、水溜りに飛び込んだりしながら家に帰る。
「くしゅん。」
家に向かって走っている途中で、ラルファ君がくしゃみをした。レインコートを着ていても寒かったかな?
「ただいま。」
「「ちゃじゃいま〜」」
ちゃんと挨拶をして家に入る。そしてナノ君にタオルやら色々と出してもらって、濡れている部分を丁寧に拭く。
「さて、暖かくして温かい飲み物でも飲もうか。ナノ君。クッションとブランケットを多めと、いつもの飲み物セットをお願い。レモネードの粉と砂糖もお願い。後はホッカイロとタオルを2つ出してくれる?」
ユーイチは双子ちゃんをクッションに座らせて、ブランケットをかけると、ホッカイロを振ってからタオルで包んで双子ちゃんのお腹に入れておく。
「なにこれぇ?」「なに〜?」
「あったかくなるタオルなんだよ。暑かったら言えるかな?」
「いえゆよ〜。」「ぼくも〜。」
「「「「「ただいまー。」」」」」
「おかえり。みんな。」
「「おかえり〜。」」
ユーイチ達は、面倒事を放置して今日も仲良く過ごしている。面倒な事をゴワイル達に押し付けて。そんな面倒事達は村長の家に行く事となった。
門が開いて中に入ろうとした商人達や冒険者の前にグレッグがおり、こう伝えて歩き始めてしまったからだ。
「俺はグレッグだ。ユーイチについて理由を説明する。商人代表と冒険者達。着いて来い。聞かないと後悔するぞ。」
土下座をした商人は、急いで冒険者達に伝える。
「皆さんは荷馬車を広場に!ニックさん達も来て下さい。武装は村人達に預けて下さい。早く!」
商人は汚れた泥を服に付けたままグレッグを追い掛けて走り出す。
ニックと呼ばれた金属鎧は頭をガジガジ掻いて2人に声をかける。
「おら!さっさと行くぞ!雇い主様の命令だ。ラルスにネーリアも急げ!絶対に武器を隠し持つなよ。全て渡せ。トラブルは御免だ。
もう庇わないからな!ネーリアには、さっきの蹴りで凹んだ盾の修繕費も払ってもらうからな!」
「わ、わかってるわよ!何回も言わなくて良いじゃない!」
ニックはもう村人に武器を渡しており、ラルスと呼ばれた魔法使いと、ネーリアと呼ばれた弓使いは、急いで短剣やら弓を近くの村人に渡して追い掛ける。
それを見ていたグレッグ達は相談する。
「どうする?誰かアニキ代表で行った方が良くないか?」
「まぁ、商人の気持ちと冒険者の気持ちの分かる兄弟が行った方が良いんだけど、売り物が出て来るかもしれないから、バルは残って魔獣の確認ね。
私とグレッグで行って来るわ。グレッグ。あの最後の『ッス』ってバカらしいから、辞めなさいよね。」
「アニキをリスペクトして使ってるだけだから、アイツらに使う必要は無いな。俺だって短気はヤバいせいで死ぬ所だったんだから、考えるようになるさ。」
「それなら良いけど。なら私達も行くわよ。後はよろしくね。2人とも。」
「「了解。」」
メリッサとグレッグはゴワイル達を追いかけて走って行く。ユーイチの性格を理解させられるからどうか不安に思いながら。
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めっちゃ誤字脱字の多いのに見てくれて本当にありがとうございます!
作者は好きで書いて直したりして喜んでいるタイプなので、何気にフォロワーさんが増えると嬉しいものだと知りました。
書いてみようかな?と思っている方が居ましたら是非やってみてください。減るとショックだから心臓には悪いです(笑)
小心者のチキン野郎なので、暖かい評価やコメントを貰えると作者は喜びます。




