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ナノマシンはご飯がお好き。〜あと少しで世界を滅ぼせそうだったんですが、異世界で人間の世話をする事になりました〜  作者: チャールスJ
第2章

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7話 遊びを眺めていたのに、本気を出す事になったユーイチ。

体調のせいか、難産になりました。考えてるのに上手くまとまらないのは大変ですね。

 家に着くと、みんながトランプで遊んでいるようで笑い合っている。凄い集中をしているようで、帰って来たのに誰も気が付いていない。


(ユーイチさんお帰りなさい。今は丁度良い所なんです。)


 《おかえり。ユーイチ。僕。負けない。》


(ただいま。遊んでいて良いからね。タオルとコーヒーやココアを作る道具を出しておいてくれる?)


 出された品物から、メリッサ達にタオルを渡して、自分も拭く。レインコートだと多少は顔など濡れる。まぁそこまで寒くないのだが、そこは諦める。


「アニキ。これから雨の月になるから、このレインコート?と長靴?は手放せませんね。便利ですよ。これ。」


 この地域では、『土の月』『雨の月』『火の月』『風の月』『氷の月』呼ばれる単純な暦が使われているらしい。


 土から新芽が芽吹く暖かくなるのが春頃。

 雨が降り、植物が大きく育つのが梅雨頃。

 火のように暑くなるのが夏頃。

 風が吹いて寒くなるのが秋頃。

 氷が空から降ってきて、一面を白くするのが冬頃。


 ユーイチは時間を見つけては、契約してる人達に話しをして、この世界の情報収集をしている。

 異世界に来るきっかけになった、鏡の中にいたドラゴンや、ビームを放つような人種は『伝説級』と呼ばれる冒険者や、竜種、龍種と呼ばれていて、この地域には確認されておらず、別の国にいると。


 そして、この国の名前をやっと聞いた気がする。興味無いと聞かないからね。

『タンザーク聖教国』らしい。100年前の聖人認定された人を慕って作った国らしい。それまではバラバラな国だったらしい。


 ...なんか大変なことになりそうだな?と思った。ユーイチは深く考えない事にした。


「ミリィちゃん達は随分と熱中してるけど、そんなに楽しいの?」


 メリッサが気になって声をかける。ミリィちゃんが笑顔で答える。


「凄い簡単で、ラルファ君やレミリアちゃんも一緒に出来るから楽しいです。形を合わせるだけなので。」


 ラルファ君はミリィちゃんと。レミリアちゃんはメルちゃんと2人で1チームのようだ。双子ちゃん用にナノ君に頼んでオモチャでも作ってもらおうかな?

 ちなみにトランプの数字や記号はこの世界では違う認識なので、みんなには「変わった形」と思われている。


 鍋に牛乳を入れて温めたり、お湯を沸かしたりしながら話しかける。


「さて。大人達はお仕事の続きをするかな。温かいのが出来たら休憩するから、もう一仕事するぞ。メリッサは村人から聞けたか?」


「はい。調味料や塩、あと鍬などの農具を買ってきて欲しいと言われました。」


 みんなの聞いてきた事を集計して、一枚のメモにする。


「これがこの村で不足していて、ほぼ必ず買ってもらえる品物だ。奴隷契約中は村の貢献の為に原価と移動費、宿泊代をプラスして安く売る事にする。

 契約満期になったら、このノウハウは契約で縛らず、みんなが使って良いとする。特定の村を往復する行商人には必要な仕入れ方だろ?」


「アニキ。金が必要なのに、安売りして良いんですか?」


「ああ。行きに木工細工を積んで売りに行く。利益はそこから出す。追加で聞くが、トランプとか娯楽の種類で他にどんなのがある?」


 聞くと、ジェンガとオセロは無いようだ。子供が木を積み上げたりする遊びはあるらしいが、特許を取ってまで作ってないらしい。


「さて、この遊び道具を作る技術はらうちの村には無い。だが、特許を取って木材加工の知識のある場所に売りつけたら幾らになる?

 その使用する木材をウチの村から必ず一定数を一定の金額で仕入れるように話しを持っていけば、村にも金が落ちる。ここは村長と相談だけどな。」


「確かにそれなら定期的なお金を手に入れられますね。」


 食べ物のレシピは特許にならないらしい。なので、作れる物で特許を取っておく事にする。義手とか義足の特許はメリッサに渡しちゃったし。


「さて、話し合いと相談はひとまずこんな感じかな。お茶にしよう。みんなも温かいの飲むかい?お菓子も少し食べよう。」


 そこからはお茶会になった。それぞれが好みの飲み物を探しており、コーヒー、紅茶、緑茶、ココアなど色々と試している。

 子供達に1番人気なのは温めた牛乳で作るココアなので、お茶の時は牛乳を温めている。もちろんマモリちゃんも今はココア派だ。


「「おいちいね。」」


「ユーイチ兄ちゃんと家族になって良かったぜ。」


「マモリちゃん。ナノ君。いつもありがとね。」


「そうね。マモリちゃん。ナノ君ありがとうね。」


 照れる2人がモジモジしてる。今は感情が完全にあるから、戸惑ってそうだけど、楽しそうだ。そんな団欒の中、マモリちゃんから冷静に報告がされる。


(ナノマシン警戒範囲にて、多数の危険生物を探知。危険生物の多くが直線で向かって来ています。人型の知的生命体と思われる生命体を3体確認。危険生物の個体数4304体と認定。

 到着予定時刻19分57秒。村人達の戦力での生存確率0.00001%未満。判断を仰ぎます。)


 ユーイチは立ち上がると、みんなに報告する。


「子供達は家にいるんだ。グレッグ達は持っている武器を急いで取ってこい!そうしたら家の中で待機!メリッサは絶対に子供達から目を離さないで!」


 俺は返事を聞かず、急いで外に出る。そして部屋に置くと邪魔だったので、荷馬車に積み込んでいた武装を、ナノ君の力で背中に取り付ける。


(マモリちゃん。知的生命体だと思う3人に、俺だけの音声を伝わるように設定して。)


「いきなりで悪いが、お前達。この地域で進まれると俺に被害が加わる。今すぐ全員が立ち止まり、進む理由を説明しろ。そちらの声はこちらにも聞こえている。そのまま話せ。

 こちらの要求が飲まれない場合。もしくは侵攻を続けるなら、敵対する意思があると見なす。返答が無い場合や敵対する意思を見せる場合、お前達に即座に攻撃を開始する。」


 向こうから『ダレダ!ドコニイル!』と声が聞こえるが、侵攻止まらずに動き続ける。


「いいんだな?お前達を殺す気で攻撃をするからな。」


 やるしかない。


(マモリちゃん。こちらの音声が届かないようにして。)


「リリア!聞こえるか!!」


 雨の中、俺は呼びかける。だが飯の時は来るのにリリアは来ない。来れないのか?俺は覚悟する。


「リリア!アイツらは俺が殺るからな!マモリちゃんやれ!」


(ユーイチさんの指示により、ナノマシンによる処置(ナノマシン化)を開始。進行速度低下を最優先とし、下半身関節部分を優先して処置(ナノマシン化)を行います。

 飛翔生物に関しては飛翔に必要と思われる部位を重点的に行います。)


 先頭集団のゴブリンやオーク、巨大な虫やら狼など多くの種類が走ってきていたが、先頭からアキレス腱や関節を処分(ナノマシン化)され、倒れると、後ろから来たモンスターに踏み潰されていく。

 そして数分の時間も掛からず、殆どの生き物に行進が止まる。そして徐々にナノマシンに喰われていくモンスター達。


(マモリちゃん。ナノ君。広範囲索敵を変更。第一優先は危険生物の殲滅!この村と危険生物のルート上に重点的にナノ君集中!広範囲索敵は少量での広範囲索敵の継続。

 敵から最優先でナノマシンの増殖を許可する!その後も敵付近の素材からナノ君増殖を許可する!

 村に集中させたナノマシンには、秘密裏に各家の居間に地下防空壕を建造開始。

 緊急時は村人にこちらの音声だけ伝えて、地下へ隠れるように指示を出す!)


 ユーイチが確認した映像では、空を突き進み続けて飛ぶ灰色の竜達。森には走り続ける白虎達。竜の背中には、黒い肌の人間に似た奴らが3人乗っている。


 1人はツノの生えている女。随分薄着であるが、何故か西洋風な服でなく、中国の昔の王族が着ていそうなヒラヒラした服を着ており、武器は何も持っていない。だが薄着である為、筋肉質である事がわかる。まぁささやかな大胸筋であるのも判った。


 もう1人は250センチ近い巨漢の男で、巨大なツノが一本生えている。そして右手に巨大な棍を持っている。派手な色の戦闘服を着ているが、此方も中国の将軍の様な格好をしている。


 そして最後の1人は顔がカマキリだ。190センチ程だが、人型の身体にカマキリの顔が付いている。なんでこいつはヒラヒラした豪華な西洋の司教が着る様な服を着ている。指には多くの宝石を付けてきているし。


 そして地上には木々を走りながらこちらに近づく白虎達が見える。


(地下施設の建設開始します。現在、危険生物の99.98%の足止めを確認。処分(ナノマシン化)に入っています。

 0.02%に謎のフィールドを確認。ナノマシンの進行が現状では不可と報告します。情報収集を継続。抵抗生物飛行体30体。地上生物13体、人型3体を報告します。

 現在、進行ルート上に、ゴワイル、クリミアの2名を確認。接敵には気付いておらず。接触まで9分29秒。今から村までの帰投は間に合いません。)


 ユーイチは厳しい顔で立ち上がる。


(無傷の敵性生物付近のナノ君は、ガソリンに変化後、火花にて爆破させろ。)


 遠くから爆発音が聞こえる。そしてすぐゴワイル、クリミナちゃんに通信を頼む。


「ゴワイル、クリミアさん。緊急事態だ!よく聞け!多くのモンスターが村の反対側から森の中を近づいている。

 残りは白い虎が13体。空から灰色の竜30体が飛んできている。その上には肌の黒いツノの生えた人型が2人に、化け物の頭のヤツが1人だ!

 今は奴らに攻撃を加えている。出来る限り早く村に走って来い!俺が奴らを撃退する!

 村に着いたら、何処でもいい!家に飛び込んで待ってろ!必ず助ける!」


(爆破を確認。46体の生存を確認。外傷は軽微。回復魔法と思われる現象での回復。オークのような自然回復も確認。

 爆音と音声にてゴワイル、クリミアちゃんの2人が村への逃走を開始した模様。)


(生物の呼吸器官からナノ君を大量に侵入は可能?)


(可能です。)


(ナノマシンを人型以外の呼吸器官。内部に入れるだけ侵入。激辛ソースで埋め尽くしてやれ!)


(相手は行動を停止。竜達が落ちているため、人型も地上に落下しています。)


 よし!ナノ君最強だ!!装甲が硬かろうが、呼吸器官に液体やら流し込めば溺れ死ぬ。これでダメならバイクのバッテリー液を流し込んだり、色々と試す気だったけど、上手くいった。


 マモリちゃんに音声を繋いでもらい、ユーイチは敵に伝える。


「お前ら3人以外死んだぞ!再度通告する。立ち止まり、何故攻め込んで来たか理由を述べよ!さもなくばお前達も同様の死を与える。」


 さあどう出る?

謎の魔物達を連れた集団に対しても容赦無いユーイチ。そりゃ守る為には戦いますとも!

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