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ナノマシンはご飯がお好き。〜あと少しで世界を滅ぼせそうだったんですが、異世界で人間の世話をする事になりました〜  作者: チャールスJ
第2章

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4話 ただいま。我が家

 異世界生活27日目。


 14時頃にやっと村まで帰ってきた。帰りは小さい子供が居たりするので、行きより時間をかけてゆっくり走って帰ってきた。


 食事意外の走ってる時は自動行動で済ませて、俺は仮想空間で身体を動かす練習をしたり、色々とやる事があった。


 たまに荷台から呼ばれて中を覗くと、マモリちゃんが大量のプリンをワンコそばのように食べていたり、ナノ君専用の激辛ピザをバルが挑戦して撃沈したり、コンビニお握りを食べ比べして、梅干しに当たったメリッサの悲鳴で皆が笑っていた。

 食事のたびに現れるリリアも楽しそうだった。


 リリアと食事をした時、街の権力者とのトラブルの話しをした。俺は特定の権力者と仲良くする気は無いし、俺が利用されるって事は、リリアの名前も利用される事になる。なので、断固拒否する。と。


「集まってきたのは神様達(わたしたち)のせいだろ?すまなかったね。その件は解決しておいたから、次から町に行っても平気よ。」


 そう笑いながら教えてくれた。何をしたのか教えてくれないが、解決したらしい。そしてみんなには、村に着いたら、全て出来合いを出す事は辞めて、自分達で作っていく事を伝えた。


 料理の大変さや生活の大変さを教えておかないと、何も出来ない子に育ってしまうから。と説明する。


「ユーイチさん!私は反対です!ユーイチさんや皆さんの肉体面!精神面のバランスを考えて、美味しいものを食べると言う行為は━━。」


 長かった。止めなければずっと話していただろう。子供達を見ろ。口を開けてポカンとしてるぞ。ってか、大人までポカンとしてるぞ。

 話し合いの結果、毎食おかずを一品出す事。1週間に1回。ガッツリした物を出す事。オヤツは1日1個にした。お前、俺の味覚でも味わってるんだろ?どんだけ食べるんだよ...。


 そんな楽しい帰りを過ごしながら村へ戻ると、高見台の上にいるゲイリーが見えた。手を振って見ると気が付いて手を振ってくる。


「お帰りなさい。ユーイチさん。大変みたいでしたね。聖人認定なんて。」


 何故だ!何故バレている!聞き出さなければ。


「なんでその話しが伝わっているんだ?ゲイリー君?」


 ゲイリーは答える。何故か怯えながら。


「か、神様達のお告げが村にも来ましたから。」


 各村にお告げをしていたのか!丁寧な仕事だな!


「聖人様!って言った方が良いなら伝えておきますが、村人のみんなも村長も『普通でいい。』と言っていたんで、変わってないですよ?」


 ナイス村長!みんなも分かってくれているな。


「聖人様なんて言われ続けたら逃げるわ。」


「あ、ゴワイルさんが同じこと言ってました。」


 男同士笑い合う。


「おーい!門を開けるぞ!」


 中から聞こえてくるのは、腹の出たザックだ。門が開けられると、笑顔で迎えてくれる。


「お帰りなさい。どうでした?町は。」


「ごちゃごちゃして大変だったよ。俺は村や森が1番だ。」


「そりゃそうだ!ワッハッハ。」


 うん。気楽が1番!ユーイチは馬車を引きながら村人達に挨拶をしつつ、村長の家に行く。


「メルちゃん。ラルファ君。レミリアちゃん。村長に挨拶するからね。マモリちゃんとナノ君も挨拶するよ。」


 村長の家に声をかけると、中からメルシアちゃんが出てくる。


「お帰りなさい。ユーイチさん。村長ですか?」


「はい。村長に私の家族が増えたので紹介しにきました。」


 中に案内されるユーイチ達。家の中にはリッケルドさんが居た。


「今戻りました。リッケルドさん。」


「お帰りなさい。ユーイチさん。ご無事で何よりです。」


 グイフ君は皆と一緒に木を切っているらしい。村長っぽく無いのが笑える。だが村長だから頑張っているのだろう。


「私の家族と仲間が合流出来て、こちらで暮らそうかと思っていますので挨拶に来ました。あ〜神様の嫁さんは来てません。そして神様に似てる家族も居ますので驚かないでくださいね。」


「メルです。よろしくおねがいします。」


「らるふぁ。よんしゃい。」


「れみりらぁ。よんしゃい。」


 惜しいぞ。レミリアな。


「ナノ君。6歳。?。」


 そしてマモリちゃんは顔を隠していたフードを取る。


「マモリちゃんと言います。よろしくお願いします。」


「これはまたそっくりな方ですね。メリスリリア様ではないんですよね?」


「ええ。マモリちゃんとナノ君は、前からの付き合いなんですよ。2人とも義手などの開発を手伝ってくれていたから、リッケルドさんの今があるのも2人のお陰でもあります。」


 すると、リッケルドさんは頭を下げる。


「マモリさん。ナノ君。貴方のお陰で私は過ごしやすい生活をしています。本当にありがとうございました」


 ちゃんと子供にも頭を下げられる人だ。グイフ君も頭を下げている。


「リッケルドさんに尋ねたいのですが、この村に永住をするとしたら、可能でしょうか?年の支払いや、守る習慣などありますか?

 それに聖人認定なんてされてるんで、迷惑がかかりそうなら逃げ出す気なんですが、その時の相談も出来たらと思ってまして。」


「それは村長の宣言で決まるので、息子の所に行って来てください。問題は無いと思います。

 村に住むには家の確保と、生活する為の畑を作る事。領主には木材を税として払っています。

 それとメリスリリア様が数日前に顕現されて、『無理な呼び出しや囲い込みをする場合にも罰を与える。』と言われてました。なので逃げる事はないと思いますよ。」


 これか。言っていた事は。


「ありがとう。あと、嫁さんは定期的にウチに来るけど挨拶に来た方がいいか?」


「いえ、ユーイチさんと仲良く過ごしてください。とお伝えください。挨拶に伺ってお邪魔する事が許されるなら挨拶に伺います。とも。」


 そんな会話をしていると、マモリちゃんからリッケルドさんに伝えられる。


「すみませんが、私の名前は『マモリちゃん』ですので、さん付けは辞めて貰えませんか?大切な人から頂いた名前ですので。」


 リッケルドさんは驚いた顔をするが、真面目な顔で答える。


「それは失礼しました。マモリちゃん。これから村の一員としてよろしくお願いします。何かあったら息子でも良いですし、私も力になりますので、声をかけて下さい。」


 そんな会話をして、リッケルドさんと別れる事にした。今度は外にいるグイフ君の所だな。1度家に荷物を置いてから、グイフ君の所に顔を出そう。

 皆に伝えて、一旦家に帰る事にする。そして自宅へ帰ると、レオン君が元気に中へと入っていく。


「ただいま〜」


 掃除も全部ナノ君にやってもらうと、教育によくないので、掃除は頼まない事にした。その代わり、材木加工や細工に力を入れてもらう予定だ。


「さて、ミリィちゃん達には掃除をお願いして、俺達はグイフ君の所に顔を出しに行くか。すぐ戻ってくるね。」


「ユーイチお兄ちゃん。本当に食事の時に、リリアさんを呼ぶの?狭いし、汚いよ?」


 子供達は俺の事を『ユーイチお兄ちゃん』や『ユーイチにいちゃん』で統一したらしい。


「あぁ。だってここは家族の家だろ?全員で寝るのは無理だけど、テントだってあるし、今後は家も建てる予定だ。でも、ここも大事な家だよ。」


「ユーイチ。僕。掃除。しなくて。いいの。?。」


「この身体で、みんなで掃除しよう。ずっとナノ君に頼ってる事も多いけど、みんなで出来る事を増やしていきたいからさ。」


 ミリィちゃん達にすぐ戻る事を伝えると、メルちゃん達を連れて、村の外にいるグイフ君の所に顔を出す事にする。

 村から歩いてすぐの所で、グイフ君と男達が10人ほど居たので、説明をした。


「初めての村人認定がユーイチ達なのは俺も嬉しいよ。『村長の権限において、ユーイチ、マモリ、メル、ナノ、ラルファ、レミリアを村人と認定する。』はい。おしまい。」


 異世界生活27日目で村人になったぞ。そして村人達が拍手してくれた。そして村長らしく宣言をしたグイフ君。


「ユーイチには村人として仕事をしてもらうからな。男達は交代で木材を切ったり運んだりするんだ。畑仕事よりこっちの方が大変だから、文句が出ないようにやってる。

 労働の対価として、みんなで収穫した食料を分けたり、余分に働いてくれる人にはお金も渡してる。これを決めるのも村長の仕事なんだ。

 働く量はみんなと同じ。ユーイチにいくら力があっても、1人で支えてもらうような事はしないからな。」


「そうなんだね。とりあえず1日何本くらい木を切り倒すと良いのかな?」


「ん〜そうだなぁ。今は全員で1日8本とかかな?家の料理にも使うし、行商人の人が食料や衣服を売りに来た後、売って村の資金にしたり、税で納めたり、家の補強やらで結構使うんだぞ。根っこを抜いたりするのも大変なんだよ。」


「よし。それじゃ今日は8本ほど倒しておくよ。マモリちゃん。子供達を近づけさせないようにね。」


 マモリちゃんに子供達をお願いして、村人達に離れるように伝える。


(さて、マモリちゃん。ナノ君。協力よろしくね。)


(了解しました。ナノ君には服の中からサポートさせるのと、根っこが抜けやすいように周りの土をナノマシン化(掘りやすく)しておきますね。完全には消滅させないように。)


(わかった。僕。手伝う。)


 ユーイチは、マモリちゃんに案内される木に抱きつき、気合を入れる。


「どりゃあ!!」


 掛け声と共に、人が3人ほど集まった太さの木が『メキメキメキ!!』という音と共に、引っこ抜かれて倒される。

 木の倒れ、大地を揺るがす振動。そしてユーイチはさっさと次の木に抱きついて行き、連続で木を引き抜いていく。

 8本目を引き抜いて、振り返ると目をまん丸にして固まってるみんな。


「村長。これで良いかな?今日は家の片付けを手伝わないといけないんで、働き方は相談しましょう。」


「....うん。ちょっと相談してくる。親父に聞かないと、俺わかんない。」


 村長から子供口調に戻ったグイフ君。俺は村人達に挨拶をして戻る事にした。


「ユーイチ兄ちゃんはすごいな!力もちはしってたけど、びっくりしたぞ!」


 メルが帰りながら興奮してる。それに手を繋いでいるラルファ君が、俺を見上げながら目をキラキラさせてる。


「しゅごい!しゅごい!」


 頑張って飛び跳ねてる。俺が木を倒した後に、近くの木にしがみ付いて真似していたらしい。可愛い。

 レミリアちゃんは余り興味がなかったようだ。

 そんなお喋りをしていると、門の近くで人が集まっているようだ。マモリちゃんが教えてくれる。


「ユーイチさん。先ほどの連続した木の倒れる音が、村人達はモンスターの襲来と勘違いしていますね。」


 ヤバ!俺は急いで門の所に行って謝って来た。みんな呆れていたが、許してくれた。次から気をつけよう。


「なぁユーイチ兄ちゃん。あんだけすごいのに、なんで冒険者にならないんだ?」


「俺は強くて戦いに行くより、みんなと喋って働いていた方が好きだな。出かけると、メルちゃんを撫でたり出来ないからな。」


 メルの頭をワシャワシャ撫でる。


「やめろよ!こどもあつかいするなよ!」


 メルは走って逃げて行く。


「みんなは撫でられるのは好きかい?」


「「すきぃ〜」」「好き。」「まだ経験が有りませんね。」


 ユーイチはそんなみんなを撫でて行く。マモリちゃんは撫でられると『ふおぉ。』と言いながら顔を赤くしていた。それを少し離れた所から見て、羨ましそうにしているメルちゃん。


「俺は撫でるのが好きだから、メルちゃんも撫でたいな。撫でさせてくれないかな?」


 すると、顔を赤くしながら『ちょっとならいいぞ。しょうがないな。ユーイチ兄ちゃんは。』と言い近づいてくる。チャロい子だ。そしてツンデレだ。


「ありがとうね。メルちゃん。」


 今度は丁寧に撫でてあげた。そんな事をしながら家族のまつ家に帰るのであった。

プリンをワンコそばのように食べてみたいと思う。ワンコそばも食べてみたいと思う。

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