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リヴァイアサン戦 二

「これが本気か……!」

眷属を伸ばした連結剣で防ぎ水の刃をシェンショウジンで弾いて防ぎながら加速する。

出せる最高速で飛んでいるから吹き飛びそうになっているためかなり怖い。いつ吹き飛んでも可笑しくない。

ありとあらゆる魔力を消失させるシェンショウジンも扱いが難しいな。

(ちっ……痛ぇ)

頭に鳴り響く激痛に耐え、鼻から血を流し、攻撃を少しずつ受けながら一進一退の攻防戦を繰り広げる。

攻撃のタイミング、防御のタイミング、回避のタイミング……眷属の位置やシェンショウジンの鏡の光の屈折する角度、それらを全てをほぼ同時に考えなければならない上、一つでもミスを許されない。

『『雨の雫』』

「なっ……!?」

頭に響く野太い男の声と同時にリヴァイアサンから射出され放物線を描きながら水の弾丸が落ちてくる。

何だ、さっきの声は!?まさか、リヴァイアサンの声か!?だが、今はそれはどうだって良い!!

「守れ!」

俺の呼び掛けに応じて大鏡のシェンショウジンを召喚し頭上に飛ばし水の弾丸を防ぐ。

まるで機関銃の弾丸が頭上から振りそそでいいるみたいだ!船の方には行ってないとはいえ、何と言う火力だ!!

『『『アギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!?』』』

辺りに居た眷属は流れ弾に当たり穴だらけになりながら海面に落ちていき海を血で濡らす。

味方も巻き込むか……!いや、リヴァイアサンにとって眷属もそこまで重要な存在でないと言うことか。為政者としては暴君中の暴君だな。

『『塩槍の乱』』

「っわっと!?」

海中から突き出る白い巨槍をギリギリで回避しながら当たりそうな槍をシェンショウジンで撃ち抜く。

今度は塩の槍か。リヴァイアサンがどれだけ人間を見下しどれだけ俺を危険だと判断したのかが分かる。人間たちに認められるよりも早く竜に危険扱いされるってのは名誉なのか不名誉なのか、よく分からないな。

てか、リヴァイアサンのやつ、海との親和性が高すぎるだろ。魔力を海に浸して塩を凝縮したり波を引き起こしたりしていやがる。

『『大海の荒波』』

「『天に三、地に三、海に三。三位一体。我が取り込まん』!」

リヴァイアサンが発生させた大波に向け傷口に左手の人差し指を突っ込み採取し虚空に『三』が三つ重なった模様を描き大波を模様に取り込み魔力に変換する。

これは体外の魔力を自分の魔力に取り込み回復する技術を魔術化させたもの。俺のメインの魔術は製薬や呪術よりだから直接的な戦闘魔術は苦手何だけどね!

「『四は四肢。汝を信じ、汝が殺した者の痛みを食らえ』!」

『『深海の王、数多の血肉を食らう大海の王。数多の願いを補食せん』!」

俺の血で汚した四枚の眷属の鱗を投げ黒い竜に変化させ突撃させるがすかさずリヴァイアサンも大きな魚を生み出し黒い竜たちを一呑みにする。

ちっ……四と言う数字から体に触れれば四肢を切断する強力な魔術だったのに、相手も魔術を使ってそれを喰らいやがった。てか、リヴァイアサンは魔術が使えたのか。

「シルン、竜種は魔術が使えるのか!?」

『使えるさ。魔術はオベリスク竜人王家の最初の王が竜種の技術からインスピレーションを得て最初に生み出したからね。竜種は魔術の元となっているんだ』

肩にへばりついているシルンに問うと風に煽られながら何とか答えてくれる。

つまり、竜種は魔術に近しい技術を保有している。それを使えると言うことか。

(ちっ……厄介な)

その肉体と海との親和性だけでもかなり厄介なのにそこに魔術。体外の魔力を自分の魔力に変換しているとはいえ、普通にキツい。

「『激流と共に現れるは蛇。唸り、捻れ、暴虐の限りを尽くさん』!」

「『鏡に描くは竜の刻印。守護の概念。胎動し我の盾とならん』!」

海より現れた水の蛇の顋が俺を呑み込む直前前方に召喚した鏡に描いたとぐろを巻く竜が盾となり水の蛇の頭を吹き飛ばし水に変える。

竜は珍妙な事に全てを破壊する破壊者として他に宝の守護者としての側面を保有している。そう言った伝承は案外多い。そこからインスピレーションを得て作ったカウンターの魔術だ。

『眷属が来るよ!』

「分かってる!」

海底から現れた眷属の一匹に跳び乗り首をはね、体を蹴り別の眷属の腹を裂き、落ちる場所にシェンショウジンを移動させ足場にして再び跳ぶ。

船のようにシェンショウジンが使えれなかった状況ではない。俺は更に複雑に跳ぶぞ!

『大轟音、来るよ!』

「分かった!」

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!』

シルンが言ったタイミングで連接剣を元に戻し耳を手で塞ぎ鏡を盾にするとリヴァイアサンが辺りに音の衝撃波を飛ばす。

ちっ……!何て威力だ。確かにこれだけの威力があれば船を吹き飛ばす事もできるだろう。

「だが……!」

『甘いよ!』

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!?』

懐から取り出した氷の粒を投げた瞬間五つの氷の槍が射出されリヴァイアサンの腹を刺し穿ち膨大な血を流す。

これは俺が魔法で生み出した五本の氷の槍をシルンが圧縮凍結させて縮小化させたもの。緊急避難用に作ったものだが、致し方なし。使うタイミングはここだ。

この生まれた隙を……突っ込む!

『『清き水よ、害を流し傷を癒し、我が宿敵との再戦を』!」

「遅い!」

リヴァイアサンの魔術で傷を癒し水の結界を張り直される前に水の結界の内部に入り込む。

さて……第二ラウンドの始まりだ。

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