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スキル

「……ここは?」

光が収まり、俺たちは奇妙な地下空間にたっていた。

中は石を敷き詰められ、足下の床には俺たちを呑み込んだ魔法陣が描かれており、周りには宗教色の強い服装をきた人たちがいる。

恐らく、これはこいつらが俺たちを呼び寄せた、と見ていいだろう。しかも、こいつらから出ている気配は山河よりも濃い。反発するのは意味がないと見える。

「お待ちしておりました、勇者様。」

白い修道服をきた星屑のような青い石がついた杖を持った銀髪の女性が俺たちに深い礼をする。

こいつが俺たちを呼び寄せた存在か……。しかも、普通じゃない気配を出している。敵意がないっぽいけど、警戒をするに値する。

「ゆ、勇者様……?」

「私たちが……勇者?」

「どういうことですか?」

クラスメイトたちが困惑し始めたため、最年長の萩先生が女性に話しかける。

いや、勇者って言葉で何となく意味は理解できるだろ?

「貴方様がたは私たちの世界を救うために召喚されました。」

「世界を救うため、ですか?」

「はい。私たちの世界は今危機に瀕しています。忌々しき魔族が、この世界に攻め込んできたのです。」

「……最初から説明をお願いします。」

「では、歩きながら話します。」

そう言って女性は歩き始めたので俺たちもその後に続く。

にしても、忌々しき、ねぇ……。十割ほど主観が入っているじゃないか。客観的な説明を要求したいが……まぁ、いっか。


========

歩きながら始まった話しは正直に言って聞くのが面倒になるほど主観ただ漏れのものだった。

魔族とは、異界から来たとされる人に近い姿をし、言葉を話し知恵を持つ害獣とされている。

その魔族がこのニブルヘルト王国を襲い始め、多くの民が殺され始めた。そのため戦争になったが、魔族は『魔術』と呼ばれる異能を使い、人間たちを圧倒していた。

そのため、『魔法』とばれる力を使って異界の勇者―つまり、俺ら―を呼び出したのだ。

始めに言えばまず魔族と会話をしようとしなかったのか?人に匹敵する知恵を持っていのなら会話が通じるはず。それなのにそれをしないとか馬鹿なのか?

しかも、この言葉から見るに魔族を人として見ておらず害獣、または化け物とでも見ているのだろう。見た目で判断しているとか、馬鹿馬鹿しい。

最後に……この世界の問題を俺たちに押し付けるなよ。こっちとしてはいい迷惑だよ。

「では、皆さんこの水晶に触れてください。これは『アーカイブ』と呼ばれる魔道具で皆さんのスキルや能力を示すものです。」

銀髪の女性―確か名前は『シルヴィア・ニブルヘルト』だったか。―は手に持つサイズの水晶の玉を台座に置く。

魔道具、ねぇ……これはまたファンタジー感が凄いでているものだな。

「では、僕からいきます。」

俺らの中から一人の青年が水晶に触れる。

確か名前は『青野(あおの) (しゅん)』。サッカー部のエースで整った顔立ちと可愛らしい笑顔で女子にモテるリア充だ。

俺からしたら一般論でしか物事を見ていない人生経験が足りない奴といえる。俺?俺は俺で経験しているからいいだろう。

「うわっ!?」

瞬が触れた瞬間、水晶が光だし、真上にステータスみたいなものが写し出される。

☆☆☆☆☆

青野 瞬 種族:ヒューマン


魔力:8000/8000 生命力5000/5000

俊敏:1000 耐久:200


スキル

・疾走

・高速軌道

・光魔法


Sランク勇者スキル

・英雄鼓舞

内容:戦場に存在するだけで全体の士気を上昇させる。

☆☆☆☆☆

なるほど、これが瞬のスキルか。

みんなの中心である瞬にぴったりなスキルだな。よくよく考えてみたら瞬と行動した時胸が高揚したし、それもスキルの影響みたいだ。

「す、素晴らしいスキルです……!このスキルを持ったのは伝説の勇者を入れて三人しかいません……!まさに、Sランク勇者です……!」

瞬のスキルを見たシルヴィアは歓喜の声を上げ、周りにいた騎士と呼ばれる奴らもどよめいた。

なるほど、これでSランクか。


そんなこんなでみんなステータスをアーカイブに写し出していく。みんながみんな最高でsランク、最低でもCランク。あいつらはAランクらしい。

俺は……最後でいいか。あとにしたほうが期待されないだろうし。

「……白、行かないの?」

「ん?あぁ、もうみんな終わったか。」

俺は白鈴に声をかけられてステータスを写しにいく。

因みに白鈴のステータスはこんな感じ

☆☆☆☆☆

白鈴 蝴蝶 種族:ヒューマン


魔力:9000/9000 生命力6000/6000

俊敏:508 耐久:200


スキル

・炎魔法

・水魔法

・土魔法

・風魔法


Sランク勇者スキル

・凍土雪花

内容:空気中の魔力を吸収して回復できる。

・情報解析

内容:物質、現象を問わず解析することができる。

☆☆☆☆☆

Sランク勇者だった。

しかも、属性魔法と呼ばれる力を全て使用できるのはこの世界でも希有な存在らしい。

「あ、貴方が最後ですね?」

「はい。」

ワクワクした声音で話すシルヴィアに僅かにイラつきを覚えながら水晶に触れる。

さて、俺のステータスはどのくらいだろうか。

☆☆☆☆☆

月読 白 種族:ヒューマン(■■■■■)


魔力:500/500(■■■) 生命力10000/10000

俊敏:700 耐久:20000


スキル

・炎魔法(■■) ・確約された悲劇

・水魔法(■■) ・呪詛

・深淵 ・精神防御

・気配察知 ・精神汚染

・回避


Eランク勇者スキル

・シェンショウジン

内容:不明

・アンノウン

内容:不明

・■■■■■

内容:不明

☆☆☆☆☆

「……何コレ?」

俺は自分のステータスを見て目を丸くする。

勇者スキルは全て不明扱いだし、最後に至ってはスキル名すら黒く塗りつぶされているし種族やら魔力やら魔法やらで名前の隣が塗りつぶされているし、分かることは俺がEランク勇者だってことだけじゃないか!!

「おい、これは一体……。」

「私にも分かりません……。」

俺はシルヴィアに尋ねるがシルヴィアを分からずに困惑した表情で首を横に振る。

シルヴィアにも分からない、しかも嘘はついてない、か……つまり、このスキルは未知のスキルって可能性が高いな。

「では、宿舎に移動します!ついてきて下さい!」

シルヴィアが歩き始めたため、俺たちも後ろを歩き始める。

こりゃあ、まずはスキル探しをしないといけないっぽいな。

シェンショウジン:神仙界を表した古代中国の銅鏡

アンノウン:正体不明

■■■■■:正体不明、ただし勇者そのものに干渉する

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