表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/66

5,ゲーム開始2日目

 完成品に鑑定をかけてみましょう。出来栄えはどうでしょうか??


アイテム

特製ラビットシチュー ★★★

レア度:固有級:PM 空腹度回復量(大)


食事効果

STR上昇(中)30分

INT上昇(中)30分

獲得経験値上昇(微小)30分


 ・・・・・・ほぅ、黒星3つですか。確か黒星はオリジナルアイテムを表す固有級でしたよね。そして同じ固有級でも黒星の数で差が出ると。

そして料理によるバフ効果がステータスの2つの数値が上昇に経験値獲得量上昇ですか。かなり有用ですね。そしてこれを今の時点で露店で出したらかなり面倒なことになりそうですね。


「うっわ、星3つのアイテムってだけでも今の時点じゃかなり珍しいのにPMっておま……」


「いや、レオさんPMアイテムなのも確かに凄いことですけど食事効果もかなり凄いものですよ!

ステータスの値2種類上昇はもしかしたら探せばあるかもですが経験値獲得量上昇のバフなんて私初めて見ましたよ!?」


「確かに経験値獲得量上昇は今の時点じゃおそらくこれだけだろうな。掲示板の料理スレでも見た事ないし。シオン、もし露店を出す予定があるなら料理はまだやめといた方がいいぞ。こんなの売ったら最悪面倒なやつに粘着される可能性もある」


「ん、レオの言う通り。露店で出すのはまだやめといた方がいい。そういうやつは垢BANになるまでずっと粘着してくる。あとおかわりちょうだい」


「わかりました。私も粘着されたくはないですからね。お店に出すのはまだやめときましょうか。

あ、マナさんおかわりですね、はいどうぞ。

みなさんこれ食べたらまた狩りいきます?」


「ありがと」


「いや、俺はこれ食べてまた戦闘したくはないな。みんなはどうだ?」


「同意。私はこれ食べたら余韻に浸っときたい。すごく美味しかった。このゲームで食べたものの中で1番美味しかった」


「私も狩りはもういいですかね。ゆっくりしたいです」


「わたしも、もう動きたくないわ。」


「わかりました、じゃあちょっとそれぞれでのんびりしましょうか。私は糸操作で出せる糸を使って装備でも作りますかね。」


「ん?その糸ってスキルで出してるわけだから素材に出来ないんじゃね?」


「ふふふ、そう思うでしょう?それが出来るんですよ!ほんと錬成スキル様様です。」


「錬成で?・・・・・・あー、もしかして素材変換か?あれスキル産のものにも効果あるんだな。」


 そうなのです。素材変換というスキルを見てもしやと思ったらなんと出来てしまったのです!おかげで基本的な糸素材は使い放題ですね!


 さて、まず普通の糸でガントレットとグリーブの形を作りましょう。それが完成したら硬糸で型どりします。型どり出来たら糸で作った方は解きます。これだけでも装備っぽくなりますね。

 でもこれではまだ、あくまで横糸で形を作っただけなのでこれを縦糸と合わせて編んでいきます。裁縫スキルのおかげでここまで結構楽に出来ました。

 でもまだですね。これじゃ硬くなったとはいえ糸で編んだだけですから性能には全く期待できません。かといって手持ちアイテムには使えそうなアイテムはありません。


 さっきの狩りの途中拾っていた未鑑定のアイテムの中に何か使えそうなものありませんかね?とりあえず鑑定して結果を見てみましょうか。


アイテム

ただの石 ☆

レア度:普通級 攻撃力 1

そこら辺に落ちているただの石。投げると確定で1のダメージを相手に与える。


アイテム

宝石の原石 ☆☆

レア度:普通級

宝石の原石。しかし研磨するまで宝石の種類はわからない。


アイテム

獣の骨 ☆

レア度:普通級

過去に森に住んでいたであろう獣の骨。普通は肥料にするくらいしか使い道がない。


アイテム

竜の骨 ☆☆☆

レア度:希少級

竜種の遺骨。死してなおその遺骸には魔力が残り骨は強力な武器防具の素材となることも多い。


 おぉ……数十個の鑑定が終わったあたりで見るからにとんでもなさそうなアイテムが出てきましたね。


 竜装備、とてもロマンです。でもこの世界ってファンタジー小説のように竜種の他に龍種もいるんでしょうか?もし居るとすれば劣竜さん達が大勢犠牲になりそうですね。劣竜でも数を狩れば「竜殺し」や「ドラゴンスレイヤー」のような攻撃に竜、龍種特攻がつきそうな称号が手に入りそうですし。


 さて、拾ったアイテムも残り数個になりましたが今のところ竜の骨を超えるアイテムは出てきませんね。それに竜の骨自体2本しかないので装備に使えるかどうか微妙な量ですし。残りでなにか出てきませんかね……


アイテム

闇の残片 ☆☆☆☆☆

レア度:秘宝級

遥かな過去にこの世界の全てを闇に墜さんとしたものの力の欠片。そのものは数多の英雄達によって滅ぼされ今は神話や伝承という形で知るものしかいない。

これはあくまで欠片であり意識も残っていないため危険もないが欠片を集めるとその限りではない。

この欠片には持ち主の闇系統の素質を高める性質がある。

また邪神に通ずる可能性もあるため邪教の信徒からすれば垂涎の品


 ふぁっ!?確かにインパクトのあるアイテムが欲しいとは言いましたがこれ完璧にヤバいやつじゃないですか!竜の骨どころじゃありませんよ!?!


 特に最後の1文!邪教とか邪神とか完全にこれ後半に分かるようになることですよね??しかも何気最初の方にもワンチャンネタバレになりそうな情報出てます……

 これ早くても中盤以降に出てくるべきアイテムじゃないんですかねぇ……絶対運営さんとか頭抱えてるか一部が大笑いしてますよ……


 はぁ……最後の最後でとんでもいものが出て少し取り乱してしまいましたがこの欠片ちょっと気になることが書いてありますね。持ち主の闇系統の素質を高める……闇系統に何か補正がかかるんでしょうか?

 一応私自身闇魔法は習得しているのでこの文がどういう効果をもたらすのか気になります。この欠片も竜の骨と一緒に装備に組み込んでみましょうか。


 硬糸で編んで作ったガントレットとグリーブに竜の骨と闇の残片を組み込むためにまず骨を砕いた粉と欠片を両方とも錬成スキルのアーツである分解、合成、抽出、浸透を使って組み込めるように加工して行きます。錬成はレベル1でも使用可能なアーツが多いから優秀ですね。


 でもそのせいか先程までの料理の時と裁縫用糸を用意するための素材変換の時に何度もアーツを使ったことで経験値が入ってレベルが上がったんですが新しいアーツを覚えないんですよね、他のスキルはレベル5になるまではレベルが1上がるごとに1つアーツを覚えるらしいのですが。


 まぁそんなことは後で考えるとして、今は気を取り直して加工した素材を装備に組み込んでいきましょう。粉末化した竜骨をまず合成します、成功しましたね。そして元が白だったからか色の変化もないみたいです。宝石も組み込めたら何かしら効果がつきそうなんですが、まだ1陣が開始して数日なので宝石を研磨出来そうな職業やスキルを高レベルで持ってる人なんてそうそういなさそうなんですよね。


 ・・・・・・というか皆さん集中して見ていますね。見てるだけだとそんなに面白いものでもないと思うんですが……装備完成後も素材アイテムを使った強化は出来るらしいのでその時まで待ちますか。


 最後に闇の残片、こちらも竜骨と同じように粉末化……は出来ませんね…分解で粉末化してから浸透でなじませるのが今のところ1番成功率高そうなんですが……他になにかありませんかね?使えそうなスキル。


液状化…ふむ、料理に錬成スキルのアーツが使えたみたいに今度は料理スキルのアーツをほかの生産に応用出来ませんかね??とりあえず試しに使ってみましょうか。残片を対象にして料理スキルのアーツ、液状化を発動……


 おぉ、最近再放送やってた某アニメに出てくるメガネの人のお姉さんが作るダークマターみたいな色した液体になりましたね。これにさっきまで作っていた装備を両方ともその液体に浸してから浸透を発動して・・・・・・よし、これで完成です。それでは鑑定してみましょう。



アイテム

竜闇の糸手甲 ☆☆☆☆☆

レア度:秘宝級

竜の魔力と太古の闇の力の宿った手甲。主な材質は糸だがたかが糸製と侮るなかれ、闇の力が魔法を高め竜の魔力が守りを固める。

糸で作られているためか糸を操る行為に補正がかかる。


装備効果

[闇属性統魔法の威力上昇(小)]

[闇属性系魔法消費魔力量減少(小)]

[打撃攻撃耐性(微小)]

[糸操作性向上]


ステータス影響

VIT +15 DEX +15



 ふむふむ、手甲だけでこのVIT上昇量は美味しいです。DEX上昇も生産をやる身としてはありがたいですね。そして糸操作性向上がどれだけ気になるのかは気になります。

 それと闇系統の素質を高めるってこういう事だったんですね。


 次は脚甲ですがまぁ少しは予想できますね。おそらく使った素材的に手甲とセット装備みたいなことになるんでしょう。見た目もそれっぽいですし。



アイテム

竜闇の糸脚甲 ☆☆☆☆☆

レア度:秘宝級

竜の魔力と太古の闇の力の宿った脚甲。主な材質は糸だがたかが糸製と侮るなかれ、闇の力が魔法を高め竜の魔力が守りを固める。

糸で作られているためか糸を操る行為に補正がかかる。


装備効果

[闇属性統魔法の威力上昇(小)]

[闇属性系魔法消費魔力量減少(小)]

[打撃攻撃耐性(微小)]

[糸操作性向上]


ステータス影響

MIND +15 AGI +15



 説明文はコピペでしょうかね?装備効果も上昇するステータスの種類以外は手甲と同じですし。

 手甲と脚甲を両方装備することでSTRとINTとLUK以外の全ステータスが上がるのは正直かなり強いです。


 色は暗黒物質みたいな液体に浸したからか真っ黒に染まっちゃってますがこれはこれでゴスロリとも合いそうですね。とりあえず1度装備してみて装備後のステータスを確認してみましょうか。



name:シオン

種族:人族

mainjob:錬成士 Lv2

subjob:魔法使い Lv2

種族Lv:2

HP 75

MP 143

STR 20

INT 35

VIT 25

MND 25

AGI 30

DEX 45

LUK 14


STP 0

SKP 10


スキル─────────────────

・ノーマルスキル

『光魔法 Lv3』『闇魔法Lv3』『体術Lv2』

『裁縫Lv3』『錬成Lv2』『鑑定 Lv3』

『料理Lv3』『糸操作 Lv4』『魔力操作 Lv3』

『無属性魔法 Lv2』『魔力制御 Lv2』

『気配察知 Lv2』『気配遮断Lv2』

『跳躍Lv2』

・エクストラスキル

『切断』

『思考拡張』


────────────────────


称号──────────────────

【運聖兎の加護】

【断ち切る者】

【管理者の親愛】


────────────────────


装備欄


頭装備:無し


腕装備:竜闇の糸手甲


胴装備:宵闇のドレス


腰装備:宵闇のドレス


足装備:竜闇の糸脚甲


アクセサリー1:無し


アクセサリー2:無し


アクセサリー3:無し


アクセサリー4:無し


アクセサリー5:無し


アクセサリー6:無し



 ほぅ、装備でステータスが上がった場合もHPとMPに増加分が反映されるんですね。そしてやはりSTRがかなり低く見えますね……チュートリアルでステータス割り振りをした時はもっとバランスよかったはずなんですが。まぁLUKはそれより低いんですけど。

 でもLUKは称号のおかげでレベルさえ上がれば結構なものになりそうなんですよね、今のままでも。


 やっぱりアクセサリー必要ですかねー。今のところ何もつけてないですし。露店やNPCのやっているお店になにか使えるアクセないですかねぇ……特にSTRの値に補正かかるような。


 んー、レオくんたちなら知ってますかね?第1の街で1番優秀なアクセ売ってるMPCショップ。とりあえず聞いてみてもし知ってるようならギルドクエストでユル貯めて買いましょうか。


「レオさん、突然ですが現状入手可能なアクセの中で優秀なものってどこにあるか分かりますか?」


「んー、NPCショップにもそこそこ優秀なのあるけど実際に1番優秀なのはダンジョン産だな。各ステータスどれかをアクセ1つで+8出来る。現状買えるものだとアクセで+5、装備で10が限界だからな。

戦闘面である程度自信があるならダンジョン周回した方がいいぞ。難易度もそこまで高くないし。」


 なるほど、ダンジョンですか。何気最初の街からダンジョンあるんですね。かなりの親切設計です。難易度的には下の方ですか、どうしましょう。一応まだパーティー加入状態なので皆さんと一緒に行くかそれともまずは1人で行ってみるか……

でも1人で周回出来そうならそれにこしたことないですし……

 決めました。ソロで挑んで無理そうなら装備でブーストされたステータスをフルに使って逃げましょう。


「わかりました、ではまずソロで試しに潜ってみます。ソロでそのままクリア出来そうなら試行回数稼ぐのが楽ですからね。」


 さて、そうと決まれば狩りの報酬で少し潤ったお財布の中身を犠牲に今できる万全の準備を整えに行きましょう。





続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ