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34,GW4日目①(32日目)

 今日は天音と一緒にお出かけです。楽しみですねー。普段より少し早く目が覚めてしまいましたが準備しておきましょうか。急がなくて済みそうですし。




「お兄ちゃんおはよー!」


 顔を洗い終えてパジャマから部屋着に着替えていたら天音も起きてきました。いつにも増して今日は元気ですね。満面の笑みを浮かべて朝の挨拶をしてきました。


「おはようございます。私は先にご飯食べてますからね。早くにバスに乗っていくんですから急いでくださいよ?」


「はーい!」


 今日行くお店が開いてからバスに乗っていくと混むかもしれないってことで開店前の時間に来るバスで行くことになったんですが……天音もちゃんと間に合いそうですね。






 軽めの朝食を食べ終えたあたりで外出ようの服装に着替えた天音がやって来ました。

 今日の天音の服装は膝が完全には隠れないほどの長さのフレアスカートにオフショル、そして私と同じデニムジャケットです。



 この服も似合ってますねー。さすが、やっぱりうちの天音は完全無欠の美少女です。





 そしてバスが来る時間が近づいてきました。それではバス停に向かいましょうかね。


「お兄ちゃん早くいこっ!」


「はいはい、転ばないように気をつけてくださいね?」


「はーいっ!わかってるよー」


 ほんとに分かっているんでしょうか。見てる分には危なっかしいんですが「あっ!?」━━━ッ?!





「あっ・・・お兄ちゃんありが「天音!だから言ったでしょう!?もうモールに着くまで手を握ってますからね!!」はい……ごめんなさい」


「本当にもう。楽しみにしてるのはいいですが怪我をしたら元も子もないですからね」


「はい……」


 ちょっと強く言いすぎてしまいましたかね。


「……反省したなら次から気をつけてくれればいいですよ……あくまで天音が怪我をしないようにということで言ってるんですから」


「うん、わかった。ちゃんと気をつけるよ」







 走って転びそうになった天音の手を掴んで転ぶのを防いでから天音にお説教のような事をしていたらバス停に着きました。バス停には並んでる人が数人居ますが天音に言っていたことが聞こえる距離より前でお説教はやめたのであの人たちの耳には入っていないはずです。


 おっと、そして今ちょうどバスが来ましたね。行き先を見たところショッピングモール方面行きのようですし乗っていきましょうか。



 二人乗りの座席が並んでるタイプのバスだったので天音に窓際に座ってもらい私が通路側に座ります。早起きしたことでさっきから少し眠たそうでしたしね。







 モール近くのバス停に着きました、がさすがGWだけあって人が多いですね。老若男女問わず大勢の人がいます。さらにカップルも多いです。


 これだけ人が多いとナンパ目的な人も結構いそうですねぇ。まぁ今のご時世同性婚も普通ですし・・・・・・


「天音、人が多いですから私から離れないでくださいね」


「うんっ」


 そう言うと天音がさっきまでやっていたのと同じように、今度は天音から手を繋いできました。


 この手は離さないようにしないといけませんね。前回来た時の記憶がほとんど無い上にこの人混みですからもしはぐれたら合流までかなり時間がかかりそうですから。




 天音と手を繋いだままショッピングモール内に入っている様々なお店をまわりました。普通の雑貨店に外国のお土産のような雑貨を売っている店、そしてメイン商品がない代わりに様々な種類の、そして高品質な商品が売っているお店などです。。


 雑貨屋さんで私はガラス細工を買いました。黄色いうさぎと青い竜です。天音は小さなぬいぐるみを買っていました。


 小物が売っているお店はだいたい見ましたし次はどこに行きましょうかね?


「ねぇお兄ちゃん。洋服見に行こ」


 洋服ですか、こういう大型モールには様々な洋服店が入っていますしいいでしょう。家の近くのショッピングモールと違うお店も入ってそうですし。







 と言って服屋さんを回っていますがまさかゴスロリまで売ってるとは思いませんでした。なんだか1つだけ他と比べて浮いてるお店があったので入ってみたらロリィタ専門店だったのですよ。


 白も黒もクラシックも和ロリも中華もあるじゃないですか。さらに軍服ワンピースと貴族風のゴシック服もありますね。私自身ロリィタは一応数着持ってますがここに売ってるものは以前買ったものより若干安いですね。

 ですがロリータの他にもアクセサリー等の小物も豊富ですね。どうしましょうか……






 決めました、和ロリィタと中華ロリィタにしましょう。ゴスロリとクラロリは2着ありますし今回は見送りです。

 天音も目をキラキラさせて見ていますね。天音はどれか買うんでしょうか?


「おにーちゃんどれか買うの?」


「えぇ、この2着を買いますよ」


「ふむふむ、中華と和風だね。私は店の外で待ってるよー」


 レジに2着持っていき代金支払いました。そしてそろそろお昼も近いですしどこかでお昼食べましょうかね。


「天音、何か食べたいものはありますか?」


「うーん・・・・・・食べたいもの食べたいもの・・・・・・あっ、そうだオムライス食べたい!」


 ふむふむ、オムライスですか。バターライスの上に卵を乗せたふわとろオムライス美味しいですしね。


「オムライスですか、いいですね。それじゃ今日はオムライス食べましょうか」


 とは言ったもののどこに入りましょうかねぇ。オムライスが食べられるお店ってだけでも4、5個ありますし。




 いっそ来る時に見えた喫茶店に行ってみましょうかね?ショッピングモールが徒歩で行ける距離にあるのに普通に営業してるということは地元の人からの人気はかなりあるんでしょうし。そして喫茶店ですしオムライスの他にパンケーキなんかもありそうですね。






「天音、お店が多すぎてこの中からどこにするか決まるまでに時間がかかりそうなので来る時に見えた喫茶店でもいいですか?」



「うん!全然いいよー。それじゃあ早く行かないと喫茶店も満席になるかもしれないし早く行こー」


 天音も了承してくれました。それでは行きましょうか。









 外観から既にいい雰囲気ですね。PDOの世界の街にもありそうな建物です。

 ここに来るまでの間にナンパされたりしましたが来てよかったですね。


 まぁ、ナンパしてきた人も私が


「男の人に興味ありませんしそもそも私には連れがいますからあなたの誘いには乗れません」


って言ったらちゃんと帰ってくれました。ナンパしてきたとはいえ根はまともな人でよかったですね。




「ご注文が決まりましたらそこのベルを鳴らしてお呼びくたさい」


 席が空いていてよかったですね。おかげで待たずにすぐ座れましたね。喫茶店の中は日差しが眩しい外とはまるで別世界ですね。光は柔らかですし室内の気温は涼しいですし。



「天音は言っていた通りオムライスでいいですか?それともメニューを見てみますか?」


「んー、メニュー見てみようかなー、あっちにあるお店にはなかったのもあるかもしれないし」


 さて、私もメニュー表を見ましょうか。ここは1席に2つのメニュー表があるのでお互い自分が食べたいものを時間をかけて決めることができます。









 うーむ、オムライスかパンケーキか……どちらも美味しそうなんですよねぇ。パンケーキはアイスクリームがのっていますし。さすがに2つとも頼んだら食べきれませんしねぇ……


 デザートにアイスクリームはありますが別にアイスが単品でもいいから食べたいって訳でも無いんですよね。いや、むしろ単品なら頼まないと思います。

 ・・・・・・天音の方は決まりましたかね?


「天音は何にするか決まりましたか?」


「オムライス!あとチョコバニラアイスも!」


 ・・・・・・オムライスはいいとしてアイス2つも頼んで食べ切れるんでしょうか?


「天音、アイス2つも頼んで食べきれますか?」


「たぶんっ!今お腹空いてるから大丈夫!」


 あぁ……これは多分無理ですね。まあ本人が食べたいと言っているので止めはしませんが。


 私はパンケーキにしましょうかね。カルボナーラは乃亜と一緒に行った時食べましたし。

 ベルを鳴らして店員さんを呼んで注文を伝えます。


「ご注文をお伺いします」


「オムライスとチョコバニラアイスとパンケーキを1つずつ」


「かしこまりました。お飲み物はいかがでしょうかか?」


 飲み物ですか・・・・・・何にしましょう。




「私はアイスカフェオレ」


「私はミルクティーをお願いします」



「かしこまりました」








 注文してから天音と話しながら時間を潰していると注文した飲み物2つとオムライスとパンケーキが来ました。天音のアイスは後で来るんでしょうね。




((もぐもぐもぐもぐ))




「おにいちゃーん、オムライス少し食べてー」



 ・・・・・・はぁ……、やはりこうなりましたか。私がパンケーキを大きいサイズ1枚のものではなく小さいもの2枚のものにしておいて良かったですねぇ。


「はぁー……やっぱりこうなりましたか。それじゃ少し貰いますよ」


 喫茶店ということもあり普通のお店よりは多少少なめかと思っていましたがその予想に反して値段の割にボリュームのあるオムライスが来ましたからね。食べきれなくても仕方ないでしょう。

 それに比べて私のパンケーキはメニュー表にわざわざミニと書いてあるだけあって本当にミニサイズだったのでパンケーキ以外にも多少はまだ食べられそうです。


 オムライスの残りは頑張って完食してもらうとしてアイスは溶ければ液体なので実質飲み物。つまり最悪溶かせば大丈夫でしょう。


 そしてミニサイズを選んだパンケーキ、これ何気にお腹に貯まりますね。ふわふわしてるので体積が多いのとお砂糖がふんだんにかかってる上に横にシロップとバニラとストロベリーとチョコのアイスまでありますし。

 これをデザートに頼んで食べ切れる人はいないと思います。




 そして天音の方はなんとかオムライスを食べきれたみたいで今はアイスを食べていますね、私は食べ終わりましたしおかわりしたミルクティーでも飲んで待っていましょうか。







「あー、食べた食べた。満腹、もうなにも入らないよー……」


「美味しかったですねー。ご馳走様でした、と。それではお会計したらモールに戻りましょうね」







 そしてお会計まで済ませてモールに戻りましたがまだ2時前ですし何をしましょうかねぇ。元々の予定通りの買い物は済ませましたしお昼ご飯も食べ終えましたし本はこの間最新刊を買ってますし……




 ゲームセンター、行きましょうか。私が自分から言い出すのは時間を潰すためのほぼほぼ最終手段であるゲームセンターへ。


「天音、ゲームセンター行きません?」


「うんいいよ、音ゲーしたら食後の運動になりそうだし」


「決まりですね、それじゃ早速行くとしましょうか」








 さて、着きましたね。見たところここは結構大きめのゲームセンターがモール内の一角に入っているようです。これはやったことの無いゲームや家の近くには無い景品などがあるかもしれませんね。




 ついて早々天音は音楽に合わせて流れてくる矢印が画面の縁に重なるタイミングで対応するボタンを押す音ゲーに向かって行きました。

 あれ私もたまにやることはありますが画面を直接タッチする派ですし今日はそれ用の手袋を持ってきていないのでやりません。


 天音が1クレ分終わるまでアーケードの格ゲーでもしていましょうかね。このゲームはカイくんと仲良くなって一緒に遊ぶようになってからは相手がいない時に誘われてよくやっていたのでそこそこ自信はあります。



 そして向かいの台にはどんな人かわかりませんが既に座っている人がいますね。天音が1クレ分終わるまでなので私も今回は1クレ分だけやりましょう。アーケードゲーム用のセーブカードを台にかざして自分のセーブデータを読み込んだらキャラ選択です。

 キャラ選択と言っても20種類以上のキャラクターのうち私が使うのは3キャラほどなんですけどね。





 相手のメインキャラはわかりませんが私がいちばん上手く扱えると思うキャラクターを使います。








1クレ→100円のこと。だいたい1クレ入れると1回プレイできるよ。

天音と詩音は少食。どちらかと言うと天音の方がよく食べる程度。同年代の人と比べるとかなり少ない。

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