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33,GW3日目②

平成最後の更新になります!令和でもPDOをよろしくお願いします!

 祖父母の家は他県の住宅街から離れた所にあるので移動するだけでそこそこの時間がかかってしまいます。

 前にお母さんに何故わざわざ街から離れたところに住んでいるのか聞いたところ祖父母共に都会は住みづらいからということでお母さんとお父さんが結婚した後に引っ越したって言っていました。



 それにしても、久しぶりに来るので祖父母宅までの道は忘れてしまいましたよ。


「ねー、おばあちゃん家まで後どのくらい?」


「ん?あー・・・・・・あと1時間はかからないと思うよ」


「えー?!まだ一時間近くはかかるってこと??」


「天音、今からまだ山の上に行くんだから仕方ないでしょ?」


「むぅ、暇・・・・・・あ、そうだお兄ちゃん!乃亜さんとの惚気聞かせて」


 天音がお母さん達にあとどれ位時間がかかるか聞いてくれてますがあと一時間近くですか……長いですね……


 そして天音さん?唐突に惚気聞かせてって言われてもそんなに惚気はないですよ。両親にはちょうど聞こえてなかったみたいですがわざわざ言わなくてもいいでしょう。近いうちに家に来て欲しいとは思っていますしその時に紹介できると思いますし。


「天音、そんなに私たちイチャついてる訳じゃないですからね?」


「えー、さくらさんが2人は人目をはばからずにイチャついてるって言ってたよー!

ほらほら!恥ずかしがらなくていいから!」


 さくらさん……あなたですか。そして天音はいつにも増してグイグイ来ますね。はぁ、仕方ありませんね、話さなければそれはそれでずっと話すように言ってくるでしょうし。



「はぁ、それじゃあ話しますよ。一応事前に言っておきますが私たちの普段やってることを言うだけですからね」


「はーいっ!あ、ねぇねぇ話の内容後でさくらさんにも送っていい?」


「別にいいですよー。PDO内か学校始まったらか、どちらにしてもあった時に根掘り葉掘り聞かれそうですからね」


 後で話すより先に天音から言ってもらった方が私の負担が軽減されるのでそちらのほうがいいんですよ。


「まずはPDOでのことから話しますね。私が宿屋のベッドに座っていると背中に乃亜がもたれかかって来ました。さらに膝上に座り私と対面するような体勢をとったり手を繋いで肩ズンされたりしました。


 そしてリアルでは恋人繋ぎはもちろんのこと2人でお揃いの小物買ったり互いにプレゼントを渡したりハグしたり……「ストップストップもういいよ、だいたい分かったから」」


「そうですか?それならこれでやめておきますけど」


「はぁー、さくらさんから聞いてはいたけど改めて本人から聞くとお兄ちゃんと乃亜さん互いに凄いベタ惚れだねー」


「うーん、そう言われてもそんなに普段からイチャついてる訳では無いですよ?学校でもちゃんと自重してますし」


 そう言うと何故か天音にジト目を向けられました。解せぬ。


「カイさんからもイチャイチャの内容聞いてるけどアレで自重してるってことは自重しなかったらお兄ちゃんのクラスメイトはみんな口からお砂糖吐くだろうね」


 そう言われても……そんなに私乃亜といる時甘い空気出してますかね?一応イチャついてると言われる自覚はありますがそんなラブコメみたいなレベルではないと思うんですけどねぇ……



 さてと、まだ一時間近く祖父母宅に着くまで時間があります。朝早くに出てきて少し眠いので仮眠を取りましょうか。見てみると天音も眠たそうにしていますし。





「詩音!天音!2人ともおじいちゃん家に着いたから起きなさい」



んー、なんだか誰かに揺らされながら声をかけられてると思ったらお母さんでしたか。

 天音も起こして車から降りましょう。





「詩音っ久しぶりだな!早速だけどやるよ!」


 今話しかけてきた年の割に言葉遣いが若いのはうちのおじいちゃんです。実年齢60になってないとはいえやっぱり年と見た目があって無さすぎるんですよねぇ。


 髪はふさふさですし筋肉もありますし身長も180cm前後有ります。実年齢から20才くらい引いてちょうどいいくらいの見た目してます。

 そして何をやるのかですが端的に言えばゲームです。まぁ、ゲームとは言ってもステータスやスキルなんかは存在しません。ジャンル自体はゲームですかその内容は現実の身体能力だけが頼りの修行のようなものです。VRで時間加速されているので効率よく修行出来るとかで武道の達人とかもそのゲームはやってるらしいですよ。


「お父さん久しぶりー、それにしても、程々にしないとお昼に間に合わなくなっても知らないからね!詩音も調子に乗ってやり過ぎないこと、」


「おじいちゃんもお兄ちゃんも遅れたらおばあちゃんに怒られるから時間には気をつけてね〜」


 とまぁ、ここに来ればよくある事なので私以外はそのまま家に向かいます。そして私はみんなが入った方とは別の玄関から入ります。VR用の設備が置いてある部屋への最短ルートなので毎度ここから入っています。


 おばあちゃんの方は私たちが来るといつも昼夜共に美味しい料理を食べさせてくれます。その腕前は人に出してお金を取れるくらいです。1食分とはいえそれを食べ損ねるのはなかなかに辛いので時間はちゃんと確認しておきます。念の為アラームをセットしたら準備完了です。


 プレイヤーの服は道着固定で武器は事前選択制、私はいつも通り刀を使います。一応このゲームは痛覚設定がリアルの3割から8割りですが私もおじいちゃんも8割でロックを掛けています。


 さてログインして目の前に広がるのは地面になんのオブジェクトも無く空すら無い純粋な仮想空間です。一応地面はありますがそれもマス目のようなものが書いてある通常のVRゲーではチュートリアルですら使われないような簡素なものです。

 とは言っても戦闘に何も影響はないので問題ありません。むしろ余計なものが無いので集中しやすいまであります。


 打ち合う前に最後の準備をしませんとね、互いに使うのは互いに木刀、このゲームは竹刀、木刀、真剣から使うものを選べますが一応ゲームとはいえ真剣を使っては現実で木刀を振る時に誤差があるかもしれないのでいつもの如く木刀を選びます。


 これでこのゲームの仕様として絶対にやらなければいけない、半ば強制と言ってもいい準備は終わりました。

 そしてここまで事前準備を済ませたら後は互いに木刀を構え、私から地面を蹴って飛び出します。


「ハッ!」


 お互いに飛び出しましたがおじいちゃんの方が1歩早くに私に肉薄しその手に持った木刀を振り上げ━━━━━━━ッ



 振り下ろされるよりも早く上がった剣に私が最短モーションで突きをぶつけ弾きます。


「ハハッ!前よりは強く早く動けるようになってるみたいだけどまだまだだね!」


 うーん、うちのおじいちゃんはクラスメイトのような口調なせいでやっぱり違和感。


 そしてそう言うと共に私が弾いた木刀は衝撃に任せて上に飛ばし掌底を打ち込んできました。


「グゥッ?!」


 何とか左腕を掌底が当たる前にお腹と掌底の間に入れられたことで衝撃は軽減されてると思いますがそれでもかなりのダメージです。現実だったら既に倒れていたか嘔吐していたでしょうね。


 なんとか受身は取れたのでそこから腕をばねのように使って両足で蹴りこみます!


 ・・・・・・ですがそれも両腕をクロスさせることで防がれてしまいました。そしてどうやったのか分かりませんが蹴りの衝撃も逃がしたようで大したダメージにはなっていません。


「うん、今みたいに倒れた姿勢から片腕で跳ね上がって蹴るのは油断してる相手の意表を突くのにはいいかもね。決まれば一気に有利になると思うよ」


 ・・・・・・なんて言ってますがうちのおじいちゃんは油断してるようにしか見えない状態から完璧にガードを間に合わせているんですよねぇ……

 うちのおじいちゃんと師匠が戦えばいい勝負になりそうです。


 そしてそんなことを考えながら無理やり蹴りを出したことでバランスが崩れた体勢を整えようとしていると整えきる寸前に足払いをかけて来ました。そしてそれを跳んで避け視線を相手側に向けるといつの間にか投げたはずの木刀を手に持ち私がしたように突きを放つ姿勢で構えていました。



「フッ!!」



 そして構えられた姿勢から短く放たれた吐息に合わせて放たれる刺突を木刀込みで受けたところで一撃あたりの痛覚許容値の限界を超えて強制ログアウトさせられてしまいました。


 今回も勝てませんでしたね。そしてもうそろそろお昼ですし天音たちのところへ行きましょうか。










 仮想空間での実践稽古を終えたあとおばあちゃんの所へ行くとお昼の準備は全部終わっていました。そしてテーブルの上に並んだお昼ご飯を見るとお昼だと言うのにとても豪華です。


 つやつやした白いご飯に金目鯛の煮付け、ほうれん草のおひたしに出汁からとった自家製味噌のお味噌汁と天ぷらや茶碗蒸しまで。

 一体いつの間に作っていたのでしょう。・・・・・・今度は台所からお盆に乗せられた小鉢が運ばれてきました。ほんとにいつから準備していたんでしょうか。


 母方の祖母は和食が上手で父方の祖母は洋食が上手、しかもそれぞれどちらかと言えばそちらが上手と言うだけで洋食も和食も、さらに中華やフランス料理にまで手を出しているというそこらのレストランのシェフが裸足で逃げ出す料理スキル。

 おかげでうちの両親も料理はかなり上手ですし私も両祖母から時間がある時に教わっているので高校生の中でも料理は上手な方だと思います。


 まぁそれでもおばあちゃん2人の料理の美味しさには敵わないんですけどね。本当、もしおばあちゃん達が料理屋さんなんか始めたら連日行列が絶えないと思いますよ。





 (モグモグ


 私そんなに沢山食べられないんですがおばあちゃんたちの料理はいくらでも入ります


 (モグモグ





 ふぅ、ごちそうさまでした。さてと、後片付けを手伝いましょうかね。



 後片付けも終わりましたし今日はあと何しましょう?


「ねー、お兄ちゃん、明日隣町にあるショッピングモール行こ?あ、行くのは新しいほうね。ちなみにお父さん達にはOK貰ってるよ」


 ショッピングモールですか、GWということで人は多そうですが・・・・・・まぁ天音と二人で行くなら天音に意識を割いていれば大丈夫でしょう。

 何よりおばあちゃん家の近くには2つショッピングモールがありますが新しいほうに行くのは初めてですからね、楽しみです。


「ふむ、お父さん達に言ってあるなら問題ないですね。私も楽しみですし行きましょうか」



 楽しみですねー、家の近くのショッピングモールにない洋服店や売っていない書籍もあるかもしれませんし。




 そして明日何着ていきましょうか。一応ここにも私と天音の服は置いてあるので家から持ってきた服と元から置いてあった服の組み合わせが出来ますが・・・・・・乃亜とのデートの時はジャケットにニットとパンツ、そして寒かったのでカーディガンも持っていましたが……昨日から一気に暖かくなってきたんですよね。




 上着は着ても片方でしょうし・・・・・・





 決めました!


 ボーダートップスに黒のメッシュスカート、そして万能アイテムデニムジャケットとスニーカーにしましょう。えぇ今回はスカートですよ。








 明日のコーデを考えていたらいつの間にか時間が過ぎていたようでもう夕方ですね。一応お昼を食べたのが私たちのお稽古で遅れたせいで1時半前だったせいでもありますが時間が経つのは早いですねぇ。




 そしてGWも残り7日ですね、もう夕飯の時間まで他にやることもないですし学校の課題でもやりましょうか。







 あの後課題は国語、数学、英語、世界史の4つうち国語と英語が終わったところで夕飯の時間になりました。

 夕飯もお昼に勝るとも劣らない程の豪華な料理が並んでいました。3種類のお刺身や揚げ物などのパーティなどでよく見る料理も多かったですがやはり我が祖母の腕かかればこれまで食べた揚げ物の中でもトップクラスの美味しさでした。横で天音があまりの美味しさに頬を抑えてます。




 んー、そろそろ寝ましょうかねぇ。明日は天音とお出かけですしゆっくり寝て明日に備えますか。



 おや?寝る前にデバイスの確認をすると通知が来ていますね、これは・・・・・・乃亜からですか。えぇっと、通知の内容は・・・・・・夜に通話のお誘いですか。


 寝ようとは思いましたが普段より早いため寝つけませんしちょうどいいですね。それに乃亜とは今日一言も会話していませんし。











 いつの間にか1時間以上経ってしまいました。明日に備えて遅くは寝られませんしそろそろ寝ましょうか。







続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。

作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。


おじいちゃんは新茶とヴラおじ混ぜて日本人風に整えた感じの見た目(そしてちょい若返ってる)。シャツとスラックス着て上着羽織ってる首あたりで一つにまとめてる茶髪オールバックのイケオジ。おばちゃんは黒髪の妙齢の美人さんですよ(見た目も実年齢もおじいちゃんより若い)

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