表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/66

30,29日目GW1日目③→30日目(水)GW2日目①

 本屋さんでお互いお目当ての物を買ってからそのあと雑貨屋さんでお揃いの小物を買ってからお昼ご飯を食べに来ました。


 ちなみにここはモール内に入っているオシャレな喫茶店の中です。お互いガッツリしたものは無理ってことでここになりました。



 私は何にしましょうかねぇ・・・・・・おっ、これ美味しそうですね。ですがこっちも迷いますねぇ……


「んー、何食べようかなー?詩音はどれにするか決まった?」


「うーん……自家製カルボナーラとキャラメルパンケーキで迷ってる」


 パンケーキはバニラアイスが乗っていてさらにその上にキャラメルがかかっているものでご飯と言うよりデザートよりのものですが美味しそうなんですよねぇ。

カルボナーラは量が多いですがなんとか食べきれなくも無いくらいですし・・・・・・迷いますね。


「私はカルボナーラ頼もうと思ってたんだけどそれなら詩音がパンケーキ頼んで2人でシェアしない?私もパンケーキは美味しそうって思ってたから」


 シェアですか、確かにそれなら二人とも食べられますね。乃亜の言う通りそうしましょうか。


「うん、それじゃあそうしようか。飲み物とか決めたら頼もう」





 来ましたね。先に来たのはカルボナーラですか、店員さんに頼んで取り皿を持ってきてもらいます。

そして持ってきてもらったお皿に取り分けまして、


「「いただきます!」」


・・・・・・美味しいです!チーズが濃厚ですね、そしてベーコンが焼きたてカリカリで実に私好みです!

乃亜も目の前で美味しそうに食べてます。目が細くなって猫みたいですね。可愛い。



 二人ともカルボナーラを食べ終わって少しするとパンケーキがきました。私が切ろうとしたら乃亜にナイフとフォークを取られちゃいました。まぁもう1本ずつあるんですけど、せっかくですし切ってくれるなら任せましょうか。


「んっ詩音、口開けて。はい、あーんっ」


「んむ、美味しい。乃亜もあげるよ。はい、あーん」


「ありがと、うん美味しい、ここに来てよかった」



 乃亜の言葉に完全同意です。メニュー表で見ただけでも美味しそうでしたが実際に食べてみると美味しすぎて語彙が無くなるほどですね。どおりで人が多いわけです。ここ結構奥まった位置にあるのにほぼ満席ですからね。




 ふぅ……満腹です。喫茶店から出ましたが次はどこに行きましょうかね?

 本も買いましたしご飯も食べましたしお揃いの小物も買えましたし。次の学校がある日には今日買った小物を鞄につけて行きましょう。


「ねー詩音この後、服屋さん行こ」


 おや、私がどこに行こうか迷っていたら乃亜が服屋さんに行きたいと言ってくれましたね。それでは向かいましょうか。






 そして乃亜に連れられてやってきたのは''女性服の"ブランド店でした。


「ねっ詩音!これ着てみて!!他にも今から持ってくるからそれもね!」


 あぁ、着せ替え人形パターンですか。ですが乃亜が持ってきた服はどれも可愛いので我慢できません、着てしまいますか。


 元はTシャツにズボンとジャケットでしたが今は花柄ワンピースにコートを着ています。このワンピ可愛いですねー、お値段も買えるくらいなのでとりあえずキープです。



 その他にもいくつか好みのものがあったのでキープしておきました。


 この中からどれを買いましょうかねぇ。さすがに全て買うほどのお金はありませんし。一応男性が着ていてもおかしくないようなものもありましたがそれはまた今度買うので今回は除外でいいです。



 今回買うのはワンピ含む数着です。乃亜も何着か買っていましたが彼女本屋さんでも私よりたくさん買ってましたよね?ちなみに乃亜の本は私の本と一緒に私のバッグの中に入ってます。

彼女のお財布の中は底無しなんですかねぇ?

今回も沢山洋服を買ってましたし。


「乃亜、このあとどこか行きたいところある?なければ私が行きたいところに付き合ってもらうことになるけど」


「んー、それなら私ゲームセンターに行きたい、今まで行ったことないから。それに詩音と一緒なら行くのが初めてでも楽しめそう」


 ゲームセンターですか、ここには二つありますね。片方は普通にゲームセンターとして独立している場所、そしてもう1つは有名エンターテインメント空間が入っているところです。後者は通常のゲームセンターにあるようなゲームの他に室内スポーツもあります、乃亜は初めてみたいですがいくならどっちがいいでしょうかね?


 一応私の家の近くにもゲームセンターはあるので今度学校帰りに行く可能性も考えると前者に行くことで一般的なゲームセンターに慣れてもらうべきでしょうか?

 ま、本人の希望を聞いてから決めるのが1番ですよね。


「乃亜はここにゲームセンター2つあるけどどっちに行きたい?学校の近くにあるような感じのゲームセンターと室内スポーツができるゲームセンターがあるけど」


「んー、それなら普通のところがいい。私そこまで運動好きじゃないしね。クレーンゲームとか太鼓の鉄人とかやってみたい」


 太鼓の鉄人ですか、私自身初めてやった時にいきなりHARDを選んでスコアがボロボロになったのが懐かしいですね、あのゲーム初めてだと手が追いつかないんですよね。まぁ、本人がやりたいというのなら止めはしませんが。





 というわけでゲームセンターに着きました。隣の乃亜は目がキラキラしてますね。まるで初めて遊園地に来た子供のようでとても可愛いです。


「乃亜は先に太鼓の鉄人行く?・・・あれ?乃亜ー?」


 反応がありません・・・・・・と思ったらもう既に台の方に行って100円投入していますね。このゲームは100円で4曲プレイできます。彼女はどんな曲を選ぶんでしょうか?


「詩音!詩音も一緒にやろ?」


「うん、別にいいけど先にチュートリアルやって来たら?」


「ん、チュートリアルあるなら初心者の私でもいけるね。それじゃあチュートリアルが終わるまでなにかして待っててくれる?」


「うんわかった、それじゃ一時したらここに戻ってくるから乃亜はチュートリアル終わっても勝手に移動しないでね?」






 さてと、乃亜になにかしててとは言われたものの何をしましょうかね?ここには太鼓の鉄人の他にもいわゆる音ゲーと言われるジャンルのゲームが沢山ありますしアーケードゲームも沢山あります。私はあまりアーケードゲームはやらないので音ゲーでもしていましょうかねぇ?



 おや?これは・・・・・・ふむ、このクレーンゲーム、どことなく既視感のある景品ですね。これやりましょうか。乃亜のチュートリアルもまだ時間かかるでしょうしね。





 さて、私の方も目的のものを手に入れられましたしそろそろ乃亜の方に戻りましょうかね。体感ではそんなに時間が経ってないように感じますが何かに集中していると時間の感覚が狂ってしまうこともありますから余裕を持って行動しませんとね。




「乃亜ーチュートリアル終わった?」


「終わったー、今度こそ詩音も一緒にやろ!」


「はいはい、それじゃあ乃亜はそのまま1Pで私が2Pに入るよ。プレイする曲は1曲ごとに交互に決める?」


「うん、それでいいよ。それじゃまず私が選択する」


 そう言って乃亜が選んだのは私達が産まれる前から大人気な電脳世界の歌姫さんが歌う曲でした。私も好きで一時期暗記しようと頑張った曲なのでリズムはわかります。それでは1曲目開始です!





 ・・・・・・あの……私1ミスしてしまったんですがつい先程まで一度もプレイした事ない人が相方ですしスコアは勝ってるだろうと思っていたら乃亜が隣でフルコンボしていました。さすがに上達が早すぎやしないですかねぇ?この人ほんとに今日が初めてなんですか?


「ふふん!これが私の実力っ」


 なんか乃亜がドヤっとしてますねぇ。まぁ確かに凄いんですよね。初見の譜面ですしそれでフルコンボってことは純粋に実力ってことですから。





 その後はお互いに残り3曲も選んでプレイしました。乃亜がフルコンボ出来たのは最初の1曲目だけでしたがほか3曲のうち2曲は初心者向けとは言い難い難易度の曲だったのにミス回数はひと桁に抑えてましたから乃亜はこのゲームの才能があるのかもしれません。


「むー、詩音大人気ない。4回目の選曲、あれ難易度1番上だったでしょ」


あはは、まぁさすがに初見でも1気に難易度が上がれば気づきますよね。


「でも乃亜は難易度上がった曲でもほとんどミスしてなかったよね?」


「んー確かにミスはほとんどして無かったけど……難易度がそれまでと同じだったら私もフルコンボ出来てたのに……」


 あらま、乃亜がムスッとしちゃいました。しかもジト目です。どうしましょうか?


「乃亜ごめん、私に出来ることならなんでもするから許して……」


 さすがに私自身悪いことしたとは思っているのでちゃんと謝ります。


「・・・・・・なんでも?ほんとに?」


「うん、私に出来ることなら。例えば今すぐ何らかの行動を取って社会的に死ねとか言われない限りはなんでも」


「ん、なら許す」


 ふぅ……許してくれて良かったです。今後デートで太鼓の鉄人は基本封印ですかねぇ。さてと、なんでもとは言いましたが何をお願いされるのか少し怖いですね。



「それじゃあ詩音、ギュッてして」


 うっ、内容自体は可愛いものですがどこでどれくらいの時間するのかによって色々代わるお願いが来ましたね。


「わかった、それじゃあ帰り別れる時にするね」


「違う今」


「今?」


「今、さぁ!さぁ!」


 そう言って腕を左右に広げて待ち構えています。そして今の状況はゲームセンターで周りに人が沢山いる中彼女からハグをせがまれている状態なんですよね。


「はぁ……わかった」




「ふぅ・・・・・・満足」


「そっか、それは良かった」


 ごく短い間の軽いハグでしたが満足してもらえたようで良かったです。さすがにお互いに抱きしめ合うようなのはこんな所じゃ出来ませんからね。





 あっ、乃亜に渡したいものがあったんでした。


「乃亜ー、ここに私が取ってきたぬいぐるみがあるけど乃亜はどっちの子が欲しい?」


「え?いいの?それ詩音が取ったものでしょ?」


「いいですよ、うちにぬいぐるみが沢山あって置く場所が無くなってきていますし、それに同じ台にあったものなのである意味おそろいです」


「そっか。それなら私はうさぎさん貰うね・・・・・・あれ?ねぇ詩音、このうさぎさんどことなくPDOのスピカに似てない?」


 ふむ、言われてみれば。最初に見た時に感じた既視感の正体はそれでしたか。そう言われるとこの子ドラゴンのぬいぐるみもルキスっぽく見えてきましたね。


 それにしても・・・・・・スピカと似たぬいぐるみを両手で抱えてそれにに顔を下半分埋めてこちらを見ている若干上目遣いの乃亜が可愛すぎて辛いです。




 その後はぬいぐるみをリュックに入れて2人でレースゲームやクレーンゲームをしたりしました。クレーンゲームでは乃亜がキーホルダーを2つ取れました。そしてその片方を私にくれました。乃亜と同じく私もリュックにつけておきましょうか。これでお揃いですね。



 乃亜がゲームセンターに来るのが初めてということでアーケードゲームやクレーンゲームなどの比較的メジャーなものから射撃ゲームや対人格闘ゲーム、これは私だけですね、それとコインゲームなど色々な種類を遊びました。楽しい時間はあっという間にすぎるもので電車の時間が近づいてきました。最悪次の電車に遅れた場合はその次に乗るかバスに乗って帰ることが出来ますが……それをするとかなり帰りが遅くなるので乃亜に言って駅のホームに向かいましょう。


 戦利品・・・・・・大小様々なぬいぐるみと多くのゲームセンターで無料で貰えるビニール袋に入った大量のお菓子、それとお揃いのキーホルダーです。最後のはリュックに付けてあるので場所をとりませんがお菓子の量が中々のものですね。これは電車に乗る時にこのままだと邪魔になるかもしれません。お互いのリュックに分けて入れておきましょう。そして元々リュックに入れていたぬいぐるみはどちらも手で持つことにします。まだぬいぐるみの方が場所を取らないのでね。


 帰りの支度をしているともう電車の時間間近ですね。ここから駅までは少し時間がかかるのでもう出ましょうか。


続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。

作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。

猫蜜柑 @mikanneko__ 作者のTwitter貼っときますので興味ある方はフォローお願いします。基本的に日常ツイと頭に浮かんだ設定流すのがメインです。

その他作中キャラへの質問があればその質問の該当キャラが答えます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ