29,29日目(火)GW1日目②
詩(詩音)
魁(魁斗)
乃(乃亜)
咲(咲良)
魁「前回は詩音の報酬確認と生産回だったよな?」
詩「えぇ、固有武器が予想以上の性能でしたね」
咲「固有武器だけじゃなくて新スキルも凄いんだよね?」
詩「そうですね、おかげで武闘大会のようなイベントが楽しみです」
乃「ベーコン美味しそうだった。詩音今度食べさせて?」
詩「もちろんいいですよ、出来たてをご馳走します」
魁「さて、あらすじはここまでにしてそろそろ本編行かないと」
乃「むー、私来たばかりなのに」
詩「乃亜は次早く来ればいいよ」
魁「さて、今話では詩音が前回やろうとしてた何かと乃亜と詩音メインの話だ」
4人「それではゆっくりしていってね」
はい、作者です初の前語りで前話あらすじもどきを書いてみました。難しいですね。
私が気になることとはズバリ、スキルオーブはプレイヤーやNPCだけでなく従魔や武器にも使えるのかということです。スキルオーブは3つありますからね、スピカとルキスと武器のどれかに使えます。
それでは早速使ってみましょう、まずはスピカからです。スピカにスキルオーブを渡すと使用するかの選択肢が出ました。これは使えるということですね、後で掲示板に投げておきましょう。もしかしたらテイマーサモナーの人口が増えるかもしれませんし。それでは使用するかの問いにはもちろんイエスと答えます。
《従魔へのスキルオーブの使用を確認、スキル『獣人化』を獲得しました》
ほー、スピカは獣人化ですか。どんな見た目になるんでしょう、後でスキルを使ってもらいますか。人化したスピカ用に服を用意しませんとね。
お次はルキスです、ルキスはタンク担当ですからね、それに使えるスキルが当たればいいんですが・・・
スピカと同じようにしてスキルオーブをルキスに使用・・・・・・
《従魔へのスキルオーブの使用を確認、スキル『肉体変化』を獲得しました》
ふむ、ルキスは肉体変化ですか、これは体を硬くしたりも出来るんでしょうか?それとも体そのものを作りかえるものでしょうか?ルキスにもスピカと一緒にスキルを使ってもらいましょうか。
「スピカ、ルキス〜今獲得したスキルを使ってみてください!」
「ピィー?ピー!!」
「キュィー!」
2匹にそう言うと同時に光に包まれました。その光はスピカとルキスの元の形から徐々に変化して行き、人型になって行き・・・・・・はい?ちょっと待ってください、スピカは分かりますがルキスも人型??
・・・・・・そして光が一際強くなると次の瞬間その光は収まり、そこには白いワンピースを着た金髪に空色の美少女とシャツとズボンを着た濃紺色に一房だけ灰色の入った髪に黒の目をもつ美少年が立っていました。
少女の方は頭に垂れたうさ耳が、背中には小さな翼があり少年の方は翼と尾があり、頭には竜のような角が生えていました。
・・・・・・この2人はスピカとルキスですか?念のために確認しておきますか。
「えーっと、お2人はスピカとルキスで合ってますか?」
「そうだよご主人っ、私はスピカで合ってるよ。そして隣にいるのはルキス!」
「先にスピカが言ってくれたけど僕もルキスで合ってるよ、よろしくね主」
まさか本当に人化するとは・・・でもルキスのスキルって人化では無かったですよね?応用でしょうか?
まぁ別にそれは今はいいでしょう、重要なことじゃあないのですよ。とりあえずは2人に似合う服を作ります、それにしてもうさ耳美少女……美幼女?と角っ子ショタは眼福眼福・・・
ふぅ、さてまずは2人にカタログを渡してどんな服がいいか決めてもらいましょう。このカタログは生産職なら誰でも何冊でも貰えるのです、運営側のコピー物ですしね。まぁお客様の希望がわかりやすいようにという運営生産系統担当からの配慮でしょう。
スピカとルキスにカタログを渡して決めてもらいます。そしてその間に私は布系アイテムや糸系アイテムを市場掲示板で買っていきます。
私が色々この間のイベントで稼いだお金を使って買っていると2人ともどれにするかが決まったようです。
「ご主人っ私はこういうのががいいですっ!」
そう言ってスピカが指さしたのはメイド服でした、ですが一言でメイド服と言ってもメイド喫茶の店員さんが着ているようなものではなく古き良きヴィクトリア朝のメイド服です。それと普通のメイド服とは違うスチームパンク風とでもいえばいいんでしょうか?そういうタイプのメイド服を選択しました。
そしてルキスもスピカが私にこれがいいと言っている間に決まったようです。カタログを両手で抱えてこちらにやって来ました。
「主、僕はこれがいい」
ルキスが指さしたのはいわゆるゴシックロリィタと呼ばれる系のものでした。まぁ私が普段こちらで来ているものと見た目は違いますが同系統ですね。その中でルキスの選んだものは王子風とでも言うようなものでした。ルキス、顔がかなりいいので確実に似合うでしょう。色も青系統が多く使われているものですし髪色や目の色と合わせても違和感はないでしょうし。
「分かりました、それでは今から作成に取り掛かるので終わるまで2人でお話しといてください」
カタログに書かれている服は作り方がシステムで決められているのでそれほど時間はかかりません。これが1からオーダーメイドで作るとなるとそこそこの時間を使うのですがそれはまたいつか時間がある時に作りましょう。今からそれをしていると確実に夕飯に遅れていまいますからね。
作成用素材には呪竜素材を使いましょう、私のドレスは今のところ変えるつもりないですししかも別装備は作成済みなのでここでパーっと使いますよ。
まずはルキス用から、使うのは鱗です、呪竜の鱗はファフニールさんよりも固くないので錬金アーツで形を変えるのが容易ですね、そしたら形を変えた鱗に青系の色をした鉱物を合成、すると濃い藍色の糸のようになりました、これを編んでいきます。とは言ってもアーツでやっているので直ぐに終わりますけどね。外套が作り終わったのでシャツとズボンに取り掛かります。ズボンはこの際ですから2種類作りましょう、生足が出るタイプと出ないタイプです。帽子もミニシルクハットと軍帽のようなものを作ります。シャツはかなり作るのが簡単な設定なので一瞬で出来ました。
これでルキス用が完成しましたね。
次はスピカの方を作ります。スピカはスチームパンク風のメイド服なのでヴィクトリア朝メイド服の設計図を流用することで時短を計ります。メイド服は何着か作って市場に流したことがあるので作るのは慣れています、なのでササッとメイド服を作ったらそしてそこにスチームパンクの要素を所々入れていき・・・・・・手袋とブーツ、そしてスカート裏に仕込む用のナイフもついでに作成、素材は竜牙製と竜爪製の二つを使って武器として使うナイフを2本作成します。投げナイフもついでに作っておきましょう。
おっと、忘れてました、メイド服作成の手を少し止めて片手間で錬金を使って鞘を作ります、そしてそれをスカート裏に取りつけます。重量がかさみそうですがすでにスカート自体に金属板が仕込んであるので多少重くなったところで今更ですよね。
よしっ、スピカの方も完成しましたね。そして外の時間はもう夕飯前のお風呂の時間ですね、今日のところは2人に装備を渡して私自身は宿でログアウトしましょうか。
「2人とも、出来ましたよ。・・・今更ですが服とか武器を入れるためのマジックバッグ渡しておきますね。容量は少ないですが足りなければ私が持つので言ってください」
「「やったー!主(ご主人)ありがと!!」」
「うん、ありがと!早速着替えよ!」
「僕も着替えるよ!主ありがとう!」
一瞬で着替え終わりましたね。従魔組もプレイヤーと同じ高速着替え出来るんですね。
「二人ともよく似合ってますよ、それでは私はあちらに戻りますのでそれではまた」
「バイバイ主ー」
「ご主人またねー!」
ログアウトしました。それにしても二人とも似合ってましたねぇ。それではお風呂に入り夕飯を食べましょうか。
お風呂に入って戻ってくると私のデバイスに乃亜からメールが来ていました。
このデバイスはナノマシンが普及した事で昔で言うハイエンドPC並の処理能力を獲得したスマホです。立体映像を空間に投影することやVRマシンに接続することもできます。
さて、乃亜からのメールの内容ですがそこにはGW中に空いている日を教えて欲しいとありました。空いている日・・・・・・今のところ全て空いてますね。暇だからPDOにログインできてる訳ですし。
私はいつでも大丈夫ですと、送信・・・・・・送信したら文字通り秒で帰ってきました。文字打ち早すぎでは?メールの内容は、それなら明日一緒にショッピングモールに行かない?というものでした。これはつまりデートでは?即座に問題ないと送ります。明日何着ていきましょうか・・・普段通りの服ならナンパしてくる面倒臭い人に絡まれる可能性がありますし男装にしましょうか。
今日は乃亜とデートの日です。今日は少し寒いのでカーディガンを羽織りましょう。ニットにデニムジャケット、そしてスキニーパンツを履いて髪は普段リボンを使って上の方でまとめてますがそれを外しミディアム位の長さになるのでそれを少しヘアアイロンなんかを使っていじれば完璧です・・・ヘアアイロン使ってる時点でどちらかと言うと女性では?とかいう突っ込みは受けつけませんよ。
一応男性でも有り得なくもないくらいの長さなので大丈夫でしょう。
待ち合わせ場所は駅前です、9時集合ですがバスで行くので少し早めに出ました。待ち合わせ場所に着いたのは8時半ですが彼女を待たせないで済むので無問題です。
周りから男女問わず視線を向けられているのでデバイスに入っている小説を読みましょう。画面に集中することで知り合い以外は近寄るな感を出しておきます。
「詩音お待たせっ、早いね、待った?」
おや、乃亜が来ましたね。その後ろにこちらに来ようかどうしようかとしている人がいますが知り合いでないので無視します。乃亜も時間より少し早めに来ましたね、おかげでほとんど待ってません。
「うんうん、私も今来たところだから全然待ってないよ。乃亜も早いね」
「ん、今日が楽しみだったから。それじゃ行こ?」
そう言うと手を繋いできました。今回は普段と違って互いの手が絡み合うようにつなぐいわゆる恋人繋ぎと言われるつなぎ方ですね。
ちなみに乃亜の服装ですが白のTシャツに黒のスカート、そして上からデニムジャケットを羽織ったモノトーンコーデです。
これは完全にお揃いですね、事前打ち合わせなしでお揃いコーデが完成するとは・・・
これで2人並ぶことで多少統一感は出るでしょうし話しかけてくる人もいないでしょう。
そして電車に乗って離れたところにあるショッピングモールにつき中に入りました。久しぶりにここに来ましたがやっぱり大きいですねー。4階建ての大規模ショッピングモールなんてこの辺りではここにしかないので人も多いです。私たちとおなじカップルらしき人もたくさんいますね、あからさまにイチャついてる人とそうでない人がいますが。
「ねー詩音、どこかここに入ってる店で行きたいところある?」
ふむ、そうですね・・・・・・そう言えば私が原作から読んでいる小説の文庫本新刊が今日発売でしたね。ここ大規模ショッピングモールと言うだけあってそこそこ大きな本屋さんが入ってるんですよね。そこに行きましょうか。
「私は本屋に行きたいかな、原作から追ってる小説の文庫本版、その新刊が発売されるから」
「ん、わかった。それなら私もちょうど本屋に用事あったからちょうどいい」
おや、乃亜も用事があったんですか。それなら一緒に見られますね。そしてもしかしたら私が好きなものと同じジャンルを勧められるかも知れません。
本屋に着きました。さてさて私のお目当てはありますかねぇ。
まず一冊目、吸血鬼さんと神理の本は・・・ありました、早速カゴに入れます。二冊目、NekuroinvadeOnline━━━反逆から始まる神殺し、通称反逆者共またはNIOと呼ばれるこの小説もありました。この小説は家の近くの本屋にはないのでここまで来るしかないんですよね。ホクホクです。
乃亜も何冊か持ってきましたね、お目当ての物があったみたいですね。どんなものを買ったのか見せてもらいましょうかね。
「乃亜もお目当ての本はあった?」
「うん、新刊が出る度に買ってるのも新刊がちゃんとあったし同ジャンルで気になったのも何冊かあったから買う」
やっぱり乃亜も本好き見たいですね、漫画ではなく小説を持ってきてるあたり活字が好きなタイプでしょうか?
今の時代電子書籍がほとんどですがやっぱり紙の本はいいものです。私独特の紙の匂いが好きなんですよね。電子書籍はなんか読んだ気がしませんし。
あ、見せてもらったところ乃亜の買う本は御伽シリーズでした。既存のおとぎ話を元にしか新しいおとぎ話や作者のオリジナルである完全新作おとぎ話を題材にした学生が主人公のいわゆる学園モノ×怪異譚と言うべきお話です。
作者自体が有名な作家さんなので御伽シリーズも1作目が出た時から固定ファンがかなりいるシリーズです。かく言う私もこのシリーズは読んでますしね。アニメ化も何度もしてる人気作です。
「詩音もこのシリーズ知ってる?」
「知ってますよ。アニメ版も見てましたしね」
「それなら詩音とはこの話もできる!」
乃亜と話せる話題がまたひとつ開拓されましたね。話のネタには困らなさそうです。
それじゃあレジに向かって他のところに向かいましょう。
続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。
作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。
猫蜜柑 @mikanneko__ 作者のTwitter貼っときますので興味ある方はフォローお願いします。基本的に日常ツイと頭に浮かんだ設定流すのがメインです。
その他作中キャラへの質問があればその質問の該当キャラが答えます。




