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27,28日目(月)

掲示板回を投稿しましたー、目次から見てください

 PDOにログインしました。フレンドリストを確認して誰かログインしている人がいないか見てみましょうか・・・



 ・・・まだ私以外誰もログインしていないようですね。

 特にやることも無いですしまずはイベント報酬で貰ったスキルのうちすぐに使えるものを使用します。


《ピロンッ『呪蝕の鎖』『竜魔法』を獲得しました》


 この2つは直ぐに獲得しても大丈夫だとして問題は魔眼or呪眼なんて書いてあるこれですよ。まずはそれぞれどう言ったものなのか確認してみないといけませんね。

 まずは魔眼から、


 魔眼・・・それ自体が固有の魔法を発動するための媒体である物、または眼で見た視界内に魔法の効果を及ぼすことが出来る物。世に存在する魔眼には1つとして同一の効果を持つものは無い。


 ふむ、これは固有魔法のようなものという認識でいいんでしょうか。視界内に魔法の効果を及ぼすのがどのような現象になるのかわかりませんがテキストだけを見た感想を言えばこれにはロマンが沢山詰まってそうですね。

 お次は呪眼を見てみます、


 呪眼・・・視界に入れたものに麻痺や毒、呪いなどの様々な状態異常を与える物。通常の耐性ではほとんど抵抗することは出来ない。与える呪いは1つではなく物によっては数多の呪いを一瞥しただけで与える物もある。


 ふむ、こちらは状態異常ですか。分かりやすい説明ですが正直ロマンが足りません。確かに堅実に強スキルを求めるスタイルが悪いとは言いませんが私はロマンを求めるタイプなのでこれは魔眼で確定でしょうね。果たして私の魔眼はどのような能力を持ったものになるのでしょう?



《ピロンッPNシオンがユニークスキル【複製の魔眼】を獲得しました。なおこのアナウンスは該当プレイヤー以外には秘匿されます》


 あ、魔眼ってユニークスキル扱いなんですね。そして秘匿されるものもあるんですか。

 残る私自身の報酬は3個のスキルオーブに1個のレアスキルオーブ、そして固有武器の獲得権とポイント交換で手に入るアイテムです。



 おや、フレンドリストに通知が来ていますね。私が通知をONにしているのはマナさんとレオくんだけですがどちらでしょう・・・



 私の次にログインしてきたのはマナさんでした。


「やほ、シオン。学校ぶり」


「学校ぶりですねマナさん」


 一言挨拶を済ませるとマナさんが後ろから手を回して抱きついてきました。ゲーム内で相手は彼女とはいえこれまで妹でしか体験したことのないことですからドキドキします


「マナさん、良ければ一緒にカタログ見ませんか?」


「んー、見る・・・・・・ねえシオン、お願いがあるんだけどこっちではマナ、あっちではノアって呼んで。あと出来たら敬語も無しだと嬉しい」




 む、そんな上目遣いで顔をほぼゼロ距離近づけて言われたら敬語抜きで呼び捨てにするしかないじゃないですか。彼女にそんな言われ方したら断れませんよね。



「わかりまs……わかった、これからはそう呼ぶね」


 そう言うとマナさんの抱きしめる力が若干強くなりました、そして頭をすりすりしきます。・・・・・・あの、うちの彼女可愛すぎでは?今は宿屋のベッドでこんなことしていますがそろそろ色々とまずいので少しお互い位置を変えましょうか。


「マナ、こっちに座って」


 あのままだと私の理性が危ないので横に座ってもらいました。するとマナさんが手を重ねてきました。

 そして私の肩に頭を乗せてきました・・・これが所謂肩ズンというものですか。確かに胸きゅん仕草と言われるだけのことはあります、ですがこのゲームというかVR系システム自体の仕様として動悸が早くなると強制ログアウトになるのて自制しなければ……

 某漫画の世界を一巡させることで天国に到達しようとした神父様のように素数を数えて落ち着きましょう。



 ・・・・・・2…3…5…7…11…13…17…19…23…29…31…37・・・・・・









「よぉ、シオン遅くなっtちょっおま何してんだよ!?」



 ん・・・素数を数えて落ち着かせていたらレオくんが来たみたいです、突然吹き出しましたがどうしたんでしょう?


「シオンちゃんマナちゃん遅れてごめんねー……ってこれは・・・もしかして私たちお邪魔だったかな??」


 レオくんに続いてサクラさんも来たみたいですね、お邪魔とはどういうことでしょう?



「いやいや、そんな2人だけの空間みたいな甘々空気出されたらお邪魔かな?って思うよ。ねぇ、レオくん」


「あぁ、実際お前ら2人の今の状況、初めて見たやつが口から砂糖吐くレベルだからな」



 ふむ?そんなにですか?


「今だってマナがシオンの腕に抱きついてるしな。それとイナリと社畜は今日リアルが忙しくてこれないって伝言があったんだった」


 へぇ、あのお二人は来ないんですか。そう言えばシエルもティア共々今日は来れないって言ってましたね。


「あぁ、レオくん、うちのシエルとティアも今日は課題があって来れないらしいですよ」



「わかった、それじゃあここにいる4人で見てみるか。あ、事前に言っておくと次のアプデの後でクランを設立するからそれ関連のものも出来れば取っておきたい」


 そうですね、確かにレオくんの言う通りクラン関連の報酬が取れれば設立した時に有利でしょう。獲得ポイント的には私も結構上位だったので交換可能なアイテムの中で気になるものを交換し終えたらクラン関係のものを見てみてもいいでしょう。


 さてと、私とマナさんは他の人達を待っている間にカタログに目を通していたのである程度は目星がついています。先にそれらを交換してしまいましょうかね。

 私が真っ先に選んだのは、簡易生産セットです。他に各種生産のみの簡易セットはあったんですがどうせなら全部セットになったものを取った方が後々役立つでしょうからね。

 交換に必要なポイントは各種生産スキルのみに対応した簡易セットは1つ500ポイントでこれは2000ポイントです。持ち主の持つ生産スキルに応じた設備が追加されるみたいです。

 ちなみに私の獲得総ポイントは6万ポイントです。一応貢献度ランキングでもボーナスポイントが貰えましたがそれを合わせても獲得ポイントランキングでは1位でなかったんですよね。

 素材系は10ポイントから交換できるみたいですがそれは後回しでいいでしょう。


 ・・・おや?クラン用やパーティ用なんて欄がありますね。これは・・・クラン関係アイテムはクランに入る予定のプレイヤー全員共同でポイントを出し合って交換できるんですか、これはいいですね。少し見て見ましょうか。





 ほう、各国旅行券ですか。まだルートが確立されてない国にも滞在可能時間は限られますが行くことが出来ると。とりあえず最優先で魔導国の旅行券を交換します。これは250ポイントで1枚交換できるみたいですね。ポイントに余裕があるので他の国の分も交換しましょう。龍国や妖精国なんてものも気になりますしね。

 SKPも交換できるみたいですが私はむしろ余っているのでこれは除外します。


 1万ポイント以上になるとクランホームやマイホーム購入権なんてものもあります。必要ポイントが高ければそれだけ豪華なホームの購入権が得られるみたいですね。そしてホームに付けられるオプションも交換できるみたいです。簡易生産セットのオプションバージョンは2万ポイントです、そして1つ1つは5000ポイントですね。これも生産セットの方でいいでしょう。クラン用に最低1万は残すとして残り使えるポイントは3万前後です、生産関係で必要そうなものは確保出来ましたしあとは何を見ましょうか・・・


 スキル系、各種装備品、ポーション等の消耗品関係・・・変わったものでは畑の所有権なんかもありますね。それぞれ見てみましょうか。


 各種状態異常治癒ポーションは交換、装備は後回しで畑は調合に手を出す予定は今のところないので交換しなくていいでしょう。そしてスキルですがやはり膨大な数ありますね、条件付けで絞り込めるみたいなのでそれを利用して必要なさそうなスキルを除外します。生産系は銃職人またはそれに準ずるスキルがなかったので除外、ステータス強化系も既にスキルポイントで取ってあるので除外、そうなると選ぶべきは魔法系や武器系、あとは特殊系スキルでしょう。この条件でさらにこれまで私が習得していないスキルを絞込み設定・・・その中で私が気になったスキルは上から、

『鎌術』『二刀流』『魔法剣』

といった武器スキルと

『黒魔の偽腕』

という厨二っぽさ全開のスキルです。


 二刀流ということで某黒ずくめの剣士を想像して片手剣を2本使えるだけのスキルだと思う人もいるかもしれませんがこのゲームでは二刀流スキルがあれば両手に別の武器を持って扱う時に補正がかかるのです。片手剣に限らず私の新メイン武器であるアサルトライフルとハンドキャノンも別種のの武器を両手に持っている判定なので二刀流の効果を受けられるんですよね。

 魔法剣は文字通り剣に魔法を宿すスキルです。鎌術は……まぁ、ロマンですね。掲示板では鎌が扱いづらいため不遇スキル扱いされてますが何者もロマンには勝てないのです。


 ・・・あれ?そう言えば私、武器種が剣の武器って決闘で手に入れたものとフラガラッハしかないのでは?それで魔法剣なんてとっても使いこなせない可能性があるのでポイントで何か良さそうなものがあれば交換しましょうか、鎌もあればそちらも取れればいいですね。


 スキルは通常スキルが基本1つ500ポイント、特殊スキルは1つ1000ポイントです。あと私が使えるのは3000ポイントくらいでしょうか。何に使いましょうかねぇ・・・・・・


 そして横ではマナも何やらブツブツ言いながら何か考え込んでますね。その考えている間も私の肩に頭を乗せてきているので髪の毛が手にあたって少しくすぐったいです。


 あとは何を交換しましょうか・・・そう言えば旅行券って同じ国のものを2枚以上交換できるんでしょうか?交換出来るなら魔導国が個人的に気になるので旅行券を追加で何枚か交換したいんですが・・・

 ・・・交換できますね、魔導国と機皇国の旅行券を追加交換します。残り2000ポイントと少し残ってますがこれはポイント交換期限まで何を交換するか考えることにしましょうか。






 そして他の3人も交換し終えたみたいですね。自分の物を交換し終えたのでクランホームをどうするか話しませんとね。


「レオくんクランを設立するって言いましたが拠点になるクランホームはどれくらいの規模にするんです?」


「んー、今回のイベントで平均以上のポイント獲得したのがシエルとティアを除く6人だろ、だから1人5000から1万くらい出してくれればいいかなって思ってる。最低3万最高6万もあればいい所取れるだろうし」


 3万から6万ですか、確かにそれくらいあればいい位置にある拠点の購入権が取れそうですね。皆さん元からそのつもりだったのかレオくんがクラメン追加を済ませると全員1万ずつ入れてますね、ベータの頃にこれは決めていたんでしょうか?私も1万入れます。これで既に最低予想値を上回りましたね。


「あとさっき言い忘れていたんですが拠点購入権は全員でポイントを出し合って交換しますがそれぞれ必要な施設はもう交換していいんですか?」


「あぁ、別にいいぞ。いつかは生産施設を確保しないといけないし他にもいろいろ必要になるのはあるからな」


 そうですか、それでは私は生産セットをポチります。一応サクラさんにも私が交換することは伝えてから交換したところサクラさんの調合セットも統合されることになりました。


 そしてクランホームについての話し合いも終わりました。今日来ていないイナリさんと社畜さんにはレオくんが、シエルとティアには私から連絡することになりました。ですが別々に連絡するのは面倒な時もありそうです。


「レオくん、今更ですがこのクランでチャットグル作りませんか?そちらの方が連絡しやすそうですし」


「あー、そうだな。ログアウトしたらこっちで作っておく」


 リアルでも チャットでクラメンと話せる環境が整いましたね。レオくんに続いてサクラさんもログアウトしました。私もログアウトしましょうかね。今夜は母が夕飯を作ってくれるのでそこまで急がなくてもいいんですが特にやることもありませんし。



 そして私がログアウトしようとするとマナが声をかけてきました。


「シオンもログアウトする?」


「うん、今日は特にやることもないしログアウトするよ」


「そっか、それじゃあまた明日、学校で」


 そう言うと小さく手を振って来ました。こちらでも大きめのサイズの服を着ているため萌え袖になっている彼女ですがそんな彼女が小さく手を振る様子は保護欲がそそられます。


 ・・・うちの彼女が可愛すぎると声を大にして言いたいですね。

 もうボタンを押してしまったのでログアウトを停めることは出来ないですがもし停められるなら1度抱きしめてからログアウトしたかったですね。


 ですがそんな希望は叶えられることも無くそのまま私はログアウトしました。

 明日からはゴールデンウィークですね。スピカ、ルキスとルカさんと一緒にのんびりしましょうか。


続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。

作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。

猫蜜柑 @mikanneko__ 作者のTwitter貼っときますので興味ある方はフォローお願いします。基本的に日常ツイと頭に浮かんだ設定流すのがメインです。

その他作中キャラへの質問があればその質問の該当キャラが答えます。


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