26,28日目(月)リアル編③
春休みに入ったので追加更新です。
マグナを狩りながら執筆してます
んー、朝ですねぇ。昨日はあの後結局夜中2時3時頃まで寝られませんでした。なので今日は少し寝不足です。
「おにーちゃんおはよー!!」
朝から元気な天音はいつも通り健在なようですね。
今日の朝ごはんはオーソドックスにトーストにベーコンとスクランブルエッグを乗せてサンドしたものです。うん、可もなく不可もなく、いつも通りの味ですね。
朝ごはんも食べ終わり後の準備も終わったので学校に行きますか。
中学校に着くとファンクラブ会長さんはまだ来ていなかったみたいなので天音を送って行ったあとはそのまますぐに高校へと向かいます。
そして高校に着いたらそのまま机に額を押し付けます。こちらに歩いてくる足音が聞こえますが誰でしょうね。
「よー詩音……いやまてどうした??・・・おーい、意識あるかー?」
「んっ・・・あぁ、レオくんですか。どうかしました?」
「いやまて、こっちでは魁斗な。レオはPNだぞ、ほんとに朝から虚空を見つめてどうしたんだよ」
あぁ、そうでした。マナさんのことを考えすぎて彼のことも無意識であちらの名前で呼んでしまいました。虚空を見つめていたのはマナさんのことを考えていたせいでしょうね。
それを彼に言うと、
「ん?マナ?あぁ、ていうかお前本人から何も聞いてないのか?・・・もしかしてサプライズのつもりなのか?」
何も聞いてないのか、って言われてもまずリアルで連絡を取る手段がないですからね。それと何か最後言ってましたが声が小さすぎてききとれませんでした。
「それと、1つ聞きたいんだけど詩音ってクラスの名前は全員分覚えてるのか?」
「もちろんですよ。まだ1度もあったことの無い方もいますけどね」
「あぁ、竜胆な。職員室前を通った時に先生がリンドウって呼んでるのが聞こえたからもしかしたら今日は来るかもな」
そう言うといつの間にか来ていた咲良さんと会話を始めました。私はまた机に頭をくっつけて考え事をする方に戻ります。竜胆さんですか、これまで会ったことがないためどんな人かは分かりませんが好い人であればいいですね。
竜胆さんが来るかもという話をしに来ただけだったんでしょうか。
これがラノベなんかだとこれまで来ていなかった人がゲームや街中で主人公と恋仲になってたりするんですが。さすがに私自身物語の主人公タイプだとは思っていませんし竜胆さんがマナさんだというのもさすがに御都合展開過ぎますよね。
そもそもお互いに相手のリアルを知らないのに期待しすぎると期待通りでなかった時のショックが大きいですし。
その後も机に頭を押し付けながら色々考えていると突如周囲が騒がしくなってきました。そして顔を上げるといつも間にか担任まで来ているではありませんか、そろそろ起きねば。
「さて、もう話題になってるから皆知ってると思うが今日から竜胆が正式に登校してくることになる。今は外で待ってもらってるがいきなりで周りと馴染みづらいかもしれないからな。
今日の1時間目は自己紹介の時間にするぞ。もちろん教科担任には許可をもう取ってあるからな」
ほぅ、1時間目が実質授業無しですか。今日は私の好きではない先生の授業が1時間目から入っていたのでそれは僥倖。
そして担任の言うことも終わり竜胆さんが教室に入ってきました。
「初めまして、竜胆乃亜です。よろしく」
入ると共にとても簡潔な自己紹介を済ませた竜胆さんの外見は紺色の髪を腰まで伸ばし制服は袖が長いのか若干所謂萌え袖のようになっています。そしてなんだか先程からずっと眠たそうにしていますね。
とんでもなくレベルの高い美少女ですね。うちの男子諸君のテンションが上がっています。女子も一部ざわざわしてますね。
「・・・え、まじ?それだけ??・・・他クラスメイトからの質問形式に変更するか……」
そして簡潔すぎる自己紹介を見た担任がなにかブツブツ言っていますが聞きとれませんね。
「あー、今ので竜胆本人からの自己紹介は終わりだが皆聞きたいことなんかあるだろうし質疑応答の時間にするぞ。・・・竜胆は眠ければ座ったままでもいいからできるだけ答えてくれ」
「ん……分かりました。それでは質問に答えますのでなにか質問ある人どうぞ」
質問形式ですか、そちらの方がこちらの求める内容がわかりやすくて答える側も楽ですからね。担任グッジョブです。さてと、最初に質問するのは誰でしょうね?
「竜胆さんはPDO、プレアデスディメンションオンラインってゲーム知ってる?」
最初は咲良さんですか、PDOは今世間でかなり流行っているものですからね。もし竜胆さんが既にプレイしているならそれ関連の質問がしやすくなります。
「うん、私もやってるよ。役割は後衛」
竜胆さんがPDOのプレイヤーだということがわかったことで一気に手を挙げる人が増えました。そしてその中から担任に選ばれた人が質問しました。どんなこと聞くんでしょう?
「竜胆さん、僕前衛職なんだけど良かったら今夜パーティ組んでみない?」
おおぅ、まさかド直球で距離感を縮めようとするとは。彼は勇者ですね。
「・・・私もうパーティ組んでる人いるから駄目」
お断りされた彼に周りが色々言っていますね。そして竜胆さんもうパーティ組んでる人がいるんですか、何人パーティーなんでしょう。
その後はジョブを聞いたりする人やよくある質問である好きな事や物なんかも聞いている人がいました。そしてとある女子が投げかけた質問でクラスが静まりかえりました。
そしてその質問というのが、
「竜胆ちゃんって彼氏とかいるの?」
男子諸君が何かを期待しているみたいですがどうでしょう。というかこんな質問に答えない可能性もありますが。
「彼氏はいます。最初に質問されたPDO内で出来ました。可愛くてかっこよくて大好きな人です」
その答えに女子からたくさんの黄色い声が飛びます。そしてそれとは正反対に男子はわかりやすく絶望顔をしていますね。
「もう時間が無いから質問は終わりだ。それじゃ竜胆は・・・そこの入間の隣が空いてるからそこに座ってくれ」
おや、竜胆さんはお隣ですか、次の休み時間が騒がしくなりそうですね。
そしてこちらに歩いてきましたが彼女が私の顔をじっと見つめてきてますね。どうしたんでしょう?面識はないと思いますが・・・そして横の机に荷物を置くと突然私の方に顔を近づけてきました。
「ッ?!ど、どうかしましたか?竜胆さん」
「・・・・・・ちょっとそのままにしてて」
そう言われるとすぐにメガネに手をかけ外されました。さらにじっと見つめられていましたが少しすると顔を離してくれました。突然至近距離で見つめられると普段からやけに距離感の近い女子が多いのである程度は慣れている私でもさすがに照れますよ。
「詩音これからよろしくね」
なっ!?私まだ彼女に自己紹介してませんよ?なのになんで名前が・・・それに先程の笑顔になにか既視感を感じました・・・・・・まさか……
「え、もしかしてマナさんなんですか?」
「ん、せーかい、今日からこっちでもよろしくね」
まさか本当にマナさん……いえ乃亜さんですね、乃亜さんとリアルで会えるとは。もしかしてカイくんこのこと知ってました?朝なにか言ってましたしあれがカイくんからのヒントだったのでは?
まあ、それは別にもういいですね。好きな人とリアルでもあっちでも一緒に居られるのは嬉しいですし。
その後はいつも通り授業を受けていましたが乃亜さんが授業中に手を握ってきたりするので普段と比べて集中出来ませんでした。家に帰って復習しないとですね。乃亜さんには授業中でなければいつしてもいいということで授業中に手を繋いできたりもたれかかってきたりしないように言ったので午後からは大丈夫だと思います。
そしてお昼になりました。これまでのようにカイくんと咲良さんが集まりそこに今日からは乃亜さんも加わります。
「いやー、それにしてもマナちゃんがノアちゃんだったなんてねー。私は全然気づかなかったよ」
「カイくん、今朝言ってたのはノアさんとマナさんが同一人物だっていう伏線だったんですか?」
「詩音連絡先交換しよ」
色々4人で話していると乃亜さんに話しかける機会を探している男子がいますが乃亜さんが壁際に、その乃亜さんの前にカイくんが座りその右斜め前に咲良さんが咲良さんの前に私が座っているため話しかける機会は与えません。
「いやー、それにしてもマナちゃんが入間ちゃんにひとめ惚れしてたとはねー。マナちゃん、告白の決めてはどこだっの?」
「初めて一緒にダンジョンに潜った時から好意はあったけど決めてはこの前のレイド戦。私が踏み潰されそうになった時に突然現れて助けてくれた詩音にドキッとした。それとその後にドラゴンに向けた目もよかった」
「へぇ、顔合わせの少しあとから気になってたんだ。私は気づかなかったよ。入間ちゃんが時々するあの目、あれで入間ちゃんのファンになる人多いからね、好きになるのもしかたないよね」
え、もしかしてファンクラブ発足の原因って私があまりにしつこい人に対して感情を一切込めない視線を向けてたのが原因だったりします?咲良さんの今言った内容的にこの推測外れてなさそうなんですが……
「詩音のあの目は詩音が心から相手に頭にきてる状態だからなぁ……中学の時同性だって言うのを理由にセクハラ紛いのことをしても許されると思った馬鹿な他クラス男子を正拳突き1発で沈めた時とかあの目してたし」
あぁ……あれは嫌な事件でしたね。でも同性なら異性にした場合セクハラで訴えられるようなことしても許されるという考えがおかしいと思うんですけどね。あの時も周囲にいた人の証言の結果私は無罪でしたし。
「・・・ねぇ魁斗、そいつってこの学校にいる?」
「い、いや、さすがに同じ高校には来ないだろ。確か私立行ったはず……詩音にそいつが関わることはないと思うからその黒い何かをそろそろ抑えろ」
「ん、なら問題ない。そいつがこの学校にいたらどうしてやろうかと思ったけどいないならいい」
「・・・このカップル、バカップルなわけじゃないけど互いに相手に危害を加える可能性がある相手に対して殺意高すぎやしないか・・・」
カイくんが何か言ってますが聞こえないので反応しなくていいでしょう。
そして午後の授業も終わり放課後になりました。
「ねえ竜胆さn」
「ねー、詩音一緒に帰ろー」
「いいですよー帰りましょうか」
哀れ乃亜さんに話しかけようとした男子は乃亜さんが私に話しかけてきたので声は届いてないみたいですね。女子は咲良さんから聞いてるのか遠巻きに見てるくらいですが男子はまだ知らないんでしょうね。
ファンクラブ()の人達が拡散してくれることを願いましょう。咲良さん曰くガチ恋勢ではなくあくまでファンクラブであって会員は推しの色恋に文句言うほど害悪じゃない、との事なので会員さんがなにかしてくる心配はありませんね。
「あ、乃亜さん妹迎えに行くので中学校の方によっても大丈夫ですか?」
「ん、大丈夫。妹って天音ちゃんでしょ、連絡先は交換してるけどリアルでの顔合わせは初めてだからちょうどいい」
あぁ、そう言えば乃亜さんと天音は既にお互い連絡を取り合う仲なんでしたね。それでは了承も得られたことですし向かいましょうか。
さて、着きました。いつもより少し遅かったため天音がもう外で待ってますね。そしてその周りを以前ファンクラブ発足の時に見かけた女子生徒が壁のように囲っています・・・一体どうしたんでしょうか、また同級生男子が懲りずに付きまといでもしたんでしょうか?
「天音ー、帰りましょー」
人の壁からひょっこり顔を出しました。
「はーい!・・・・・・ん?ちょっとまって、お兄ちゃん横の女の人誰?」
ヒェッ天音から絶対零度の冷気が放たれているような感覚があります。
「あ、天音、この人は乃亜さんです。天音も連絡先を交換している彼女さんですよ」
「なーんだ、乃亜さんか。お兄ちゃんが彼女いるのにほかの女の人連れてきたのかと思ったよ」
「天音ちゃんこっちでもよろしくね」
「あ、こちらこそよろしくお願いします!乃亜お義姉さん」
「アハハ、天音、そんなわけないじゃないですか。同級生の中に私が恋愛感情を持っている方は乃亜さんしかいませんよ。
それじゃあ帰りましょうか」
「あ、詩音私家に電話しないといけないからここでお別れ。2人ともまたね」
「はい、乃亜さんまたPDOで会いましょう」
「乃亜お義姉さんさようならー」
ノアさんと別れてからの帰りの道中天音に先程の状況の原因を聞きます。
「天音、さっき天音の周りをファンクラブ会員さんが囲んでいたのは何かあったんですか?」
「ん?あぁ、あれはただ友達と話してただけだよ。一対一だと複数人と話せないからあんな感じにみんな並んでたの」
なるほど、何か天音に害を与える人がいた訳では無いんですね。それなら良かったです。
その後はPDO関係の話や他愛のない話などをしながら歩いていると家に着きました。
それでは最低限やるべき事を済ませたらまたPDOにログインしましょうか。
続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。
作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。
昼食時の席は乃亜の席を壁際にして
魁
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乃 |―――| 詩
|―――|
咲
の順




