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25,27日目(日)イベント⑩

「いや、その状況で違うって言われても全く説得力ないからな」


「うん、レオくんの言う通りだよ。私もその状態で言われても納得する人なんてほとんどいないと思う」




・・・・・・いや、この2人特大ブーメランが自分達に刺さってるって自覚無いんでしょうか。隣同士に並んで言ってきてるのはまぁいいんです、ですがお互いの顔の距離が0ってそれでなんで付き合ってないんですか。サクラさんも普段は恥ずかしがってるのに今は普通にお互いの頬がくっつくくらいの距離にいますし。



「・・・・・・シオン、それもしかして無自覚で言ってるのか?自分の状況見た方がいいと思うぞ」


?自分の状況と言われても特に・・・・・・


いや、ちょっと待ってください、なんでマナさんが私の背中におぶさるように乗ってさらにその頭を肩に置いてるんですか!?一体いつの間に……ていうか乗ってるはずなのに重さをほとんど感じないんですが大丈夫なんでしょうか?



「・・・・・・とりあえず宿屋行きません?もう他のプレイヤーの皆さん街に帰ったみたいですし」


「あー、そうだな。今回のイベントの報酬とポイントを使ったアイテム交換もしたいし」




そして私達は宿屋へと向かいました。マナさんですか?もちろん私の背中にいますよ。時折耳元でなにか囁いてきたりしますが。

あと頭にルキスを乗せてスピカと一緒に歩いています。ちなみに装備は普段の方に戻してありますよ。なのでゴスロリ風の衣装を着た女の人が美少女を背負っている状態ですね。そう考えると先程から向けられる視線の数にも納得です。



イナリさんと社畜さんはリアルで予定があるらしく途中で抜け、その後道中でシエルとティアの2人と再び合流したのでメンバー人数自体は増減無いですね。パーティがレオくんのハーレムのようになっただけですから特に問題ありません。


宿屋に着きましたね。泊まる訳でもないですし一部屋でいいでしょう。

女将さんから鍵を受け取り部屋に入ります。中は良くも悪くも一般的なファンタジーの宿屋のイメージ通りの内装ですね。ベットは2つですか、3人ずつですね。私の方にシエルとマナさん、レオくんの方にサクラさんとティアというある意味当然の分け方になりました。




さてとそれでは皆さんそれぞれカタログと報酬を見始めたみたいなので私も見てみましょうか。

まずは報酬からです。ラストアタックボーナスが何なのかも気になりますしね。最初は固定報酬から・・・



レイドボス【不死なる呪竜】討伐報酬

参加した全プレイヤー固定報酬

・呪竜の鱗×3

・呪竜の爪×2

・呪竜の牙×1

・各種低級モンスター素材詰め合わせ×5


ふむ、参加さえすれば最低限素材は貰えるんですね。これは中々にユーザーに対して優しいのではないでしょうか。ボスの固有素材ではない低級素材の詰め合わせも売ればお金になりますし一応装備にも使えますからね。


次は貢献度によって貰える貢献度ランキング報酬です。


貢献度ランキング報酬

PNシオン【ランキング 1位】

・呪核×1

・呪竜の眼×3

・呪潜鋼×30

・呪竜の鱗×300

・呪竜の爪×200

・呪竜の牙×100

・SKP×10

・スキルオーブ『呪蝕の鎖(カースドチェーン)

・固有武器【選択制】

・スキルオーブ×3

・1000万ユル



うわぁ、豪華ですねぇ。ランキング報酬でこれとかラストアタック報酬どうなるんでしょうか。


呪竜素材はこんなに要らないのでオークション掲示板に流しましょう。多分ランキング上位勢の殆どは素材を余らしていると思うのでほぼ捨て値になると思いますが。


スキルオーブと固有武器は美味しいですね。無印スキルオーブ3個ということはランキングによって区切られてるとかありそうですね。100位内が3個で200位内が2個のような感じで。


最後の1000万ユルは今回のイベントで稼げる金額からすると微々たるものですがどれだけあっても困るものではありませんからね。運営としても景品に挙げやすいんでしょう。


ラストアタック報酬

PNシオン

・スキルオーブ『呪眼or魔眼(効果はランダム)』

・スキルオーブ『竜魔法』

・レアスキルオーブ×1



まぁ、さすがに貢献度ランキング1位報酬よりも報酬の数自体は少ないですよね。

ですが明らかにとんでもないとわかるのがそのうち2つもありますね。呪眼と魔眼のどちらかを得るスキルオーブ、これはまだどちらも発見されていないスキルですし竜魔法は竜人というレア種族に使える可能性があると運営が匂わせている程度ですからね。それが報酬とは……最初のイベントとはいえ張り切りすぎじゃないですかね。


他の皆さんもザワザワしてますがここは宿屋なのでどれだけ騒いでも問題ありません。



そして少しして皆さん落ち着きましたね。



「ふぅ、思いの外報酬が豪華でさすがに驚いた。それじゃあカタログの方見るか?


あっ、そうだシオン、俺たち近々クランを設立するつもりなんだけど入らないか?言おうと思ってたけど報酬が豪華すぎて頭から飛んでた」



そう言えばクランはポイント交換期限最終日のアプデでとうとう追加されるんでしたね。どうしましょうか・・・・・・



「入ること自体は大丈夫です。ですが私、自分で言うのもなんですが結構変わったプレイスタイルですけど大丈夫でしょうか?パーティ組めるかもわかりませんし」



「あー、それは大丈夫。みんなシオンはパーティ組めないの前提で話進めてるから」



?一体何を言っているんでしょう???私だって組もうと思えばパーティ組めなくはないんですよ??



「ねえレオ、私はシオンとパーティ組みたいんだけどいい?」



「ん?あぁ、いいぞ。シエルとティアも入ってくれるから別行動多めの2人に代わってもらう」



「やった、レオグッジョブ!!


それじゃあ、シオン不束者ですがこれからよろしくね」



おや、私を置いてマナさんが私と一緒に行動することが決まりましたね。そしてマナさん、そのセリフは嫁入りでもするんですか。




「あ、やっぱりカタログは明日以降でもいいか?リアルで用事がある時間になった。それにイナリと社畜もいる時にした方がいいだろうし」


「私はいいよー、じゃあねレオくんまた明日!」


「私も大丈夫ですよ。皆さんそれではまた」


「私も大丈夫。みんなまたね」


「「私達も大丈夫です!」」



レオくんが1番最初にログアウトするとそれを追うように皆さんログアウトして行きました。今ここにいるのは私とマナさんの2人だけになりました。ちょうど誰もいない今のうちに気になったことを聞いておきましょうか。



「マナさんマナさん」


「ん?シオンどうしたの?」


「いえね、マナさんが私にここまで好意を向けてくれているわけですが一体いつ頃からマナさんの中に好意があったのかと思いまして」



私自身の主観としては女子とは仲良くは出来てますがそれはあくまで同性として見られているようなものであって恋愛感情を向けられることは無いと思っていたので今回ライクではなくラブに近い感情を向けられていることに私自身少し困惑しているんですよ。


「んー、いつからって・・・今思えば初めから好意はあったと思うよ。でも好きって気持ちが大きくなったのは一緒にダンジョン行った時にレイスにビクビクしてるシオンを見た時かな」


あの時ですか、私は気づけませんでしたね……


「でもそれは母性本能みたいなのも理由だったと思うけど今回私が危ない時に助けてくれて心から好きって思えた」



・・・・・・自分から聞いておいてなんですがめちゃくちゃ恥ずかしいですねこれ……なんでマナさんは普段通り言えるんでしょうね。



「シオン、この気持ちはここでしか告白できないと思うから今から言うね。私はシオンのことが好き。この気持ちはシエルにも負けない、私は貴方のことをこれからもずっと隣で支えていたいです。


私にあなたの隣で一緒に居させてくださいッ……」




ッまさかあのまま告白されるとは……でもリアルで会えない可能性が高いならそれも普通ですよね。今どきVRで知り合ったカップルなんて街で適当に指さしても高い確率で当たるくらいいますし。

そしてマナさんからの告白の答えですが・・・・・・




「マナさん、私でよければよろしくお願いします。これから先何があるかわかりませんですがお互い支えあっていきましょう」




うわっと、答えを言うと同時にマナさんに抱きつかれちゃいました。私の後ろにベッドがあったため今は押し倒されたような状況です。

そして胸元に顔を押し付けて擦りつけきてます、ちょっと待ってくださいこの人の前世は猫なんですか??私一応こちらでも性別男なんですけど……



「むふー、堪能した。私もそろそろログアウトしないといけないからシオンまた明日ね」



「はいマナさんまた明日です」



私もログアウトしましょうか。あっちで天音が待ってますしね。












ふぅ、まさか私に恋人ができるとは思ってもみませんでしたよ。まずリアルでも見た目がこれですからね、実性別を答えたら皆さん驚くくらいですし。1度同性が好きな女性の方から告白されましたが私の性別知ってなかったことになりましたしね。



「おーにーいーちゃーん!!お腹すいたー!!」



感傷に浸っているとドアがかなり強めにノックされてその外から天音の叫び声が聞こえてきました。

うちでは両親がいない時は私が料理することになってますから早く作りませんと。



「はーい、今行きますよ!」



今日は少し遅いですからそんなにガッツリしたものでない方がいいですかね、明日の学校に響く可能性もありますし。

お昼の炒飯の残りをレンジで温めその間に溶き卵をフライパンに敷いていきます、半熟になる前に一度火を止め中華風のあんを作ります。そして半熟卵を炒飯に乗せてオムライス風にスプーンで真ん中を切ると中の卵が出てくるようにしまして、最後にあんをかけて完成です。あんにはカニカマも入れてあります。即席天津飯もどきです。


私も天音も普段から少食ですから余り物で作ったこれでも十分な量ですね。







夕飯を食べ終わりお風呂も済ませてお部屋にいます。お風呂でもそうでしたがPDOでのマナさんとのことが頭から離れません。




そう言えば以前咲良さんにカイくんのことで相談された際に咲良さんが言っていたことがありましたね。

曰く好きな人がいるとその人が脳の容量の半分以上を占めるからか無意識下でも目で追ってしまう時がある、でしたか。


現実で会ったことは無いので無意識下でも目で追ってしまうかどうかはわかりませんが確かにマナさんのことがすぐ頭に浮かんできます。告白してくれたあとの泣き笑いの表情や告白の言葉、その時の声のトーンまで思い出そうとすればすぐにでも思い出すことができますよ。






「おにーちゃん、今入ってもいい??」




「んっ・・・天音ですか……少し待ってください……」




・・・天音が来ましたね、いつもならすぐに扉を開ける私ですが今は駄目です。マナさんが頭の中を埋めつくしていますから天音と話すにしても上の空になってしまいますからね・・・・・・








ふぅ、マナさんのことが頭の中で多くを占めているのことに変わりはありませんがその割合が少し落ち着いた気がします。体感ではそんなに時間が経っていないような気がしますがこういう場合大抵がかなり時間が経っているんですよね。



「天音ー、もう大丈夫ですよー」



そう言うと扉が大きな音を立てて開きました。



「おにーー」



天音に押し倒されてしまいました、がこれでも私武術なんかを習得しているので人体の力の入り方は分かっています。



「よいしょっと、どうしました天音?突然押し倒してくるなんて」


「んー、お姉ちゃんが出来たね!って言いに来ただけだよ」



な!?なんで天音がそれを・・・



「カイさんからマナさんの連絡先が送られてきてそれで話してたの。マナさんからお兄ちゃんには言いに行かないでって言われたから黙ってたけどさっき話し終わってマナさんに言っていいよって言われたから言いに来たんだよー」



・・・うちの天音はエスパーでは?

そうですか、マナさんが天音にもう挨拶してくれてたんですね。私も今回のことを天音にどんな風に切り出そうかと思っていましたから、マナさんには感謝感謝です。





さてと、天音に伝えようと思っていたことも伝えられましたし明日は学校ですからね。夕飯を食べたのが遅かったこともありもう12時です。早く寝ないと明日に響きますからもう寝ましょうか。


続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。

作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。

猫蜜柑 @mikanneko__ 作者のTwitter貼っときますので興味ある方はフォローお願いします。基本的に日常ツイと頭に浮かんだ設定流すのがメインです。


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