18,18日目(土)公式イベント③
今回の話には別人視点があります。次に生かす為にも良いか悪いか言って貰えたりすると有難いです。
さてと、森に入りましたがウルフ出てきませんね。探知を使ってこちらから探しましょうか。
あぁ、その前にさっきアレから手に入れたスキルを確認しませんと。何が手に入ったかわかりませんからね。
「『ステータス』」
name:シオン
種族:人族
mainjob:錬金術師 Lv15
subjob:隠者 Lv11
種族Lv:21
HP 237(補正込みで251)
MP 248(補正込みで290)
STR 70
INT 75(補正込みで94)
VIT 30
MND 30
AGI 58(補正込みで67)
DEX 60(補正込みで69)
LUK 47
STP 0
SKP 52
装備補正まとめ
STR +10
INT +15(×1.25)
VIT +15
MND +15
AGI +23(×1.15)
DEX +15(×1.15)
スキル────────────────────
・ノーマルスキル
『閃光魔法 Lv23』『暗黒魔法Lv21』
『裁縫師Lv3』『錬金術Lv18』『鑑定 Lv24』
『料理人Lv4』『虚無魔法 Lv4』『魔力制御 Lv25』『気配探知 Lv24』『隠密 Lv8』『危険予測 Lv16』『魔力探知 Lv10☆』『梟の目 Lv8』
『熱探知 Lv10☆』『魔闘術 Lv23』『縮地 Lv20』『中級剣術 Lv15』『攻撃予測 Lv10』『速読 Lv10』『識別 Lv13』『肉体掌握 Lv5』『投岩 Lv13』
『空歩 Lv10』『歩法 Lv10☆』『人形作成 Lv8』『魔工技師 Lv4』『鷹の目 Lv5』『混沌魔法 Lv12』
『中級杖術Lv4』『中級盾術Lv13』『中級斧術Lv6』
『中級槍術Lv5』『装備重量軽減Lv8』
『石魔法 Lv14』『視覚強化Lv10☆』『鍛冶 Lv6』
『水流魔法Lv16』『魔力視Lv8』『植物採取Lv12』『鉱石採掘Lv11』『中級弓術Lv11』『狙撃Lv8』『罠発見Lv8』『悪路走破 Lv6』『毒耐性Lv4』
『麻痺耐性Lv4』
・マスタースキル
『操糸王術 Lv3』
・エクストラスキル
『切断』『思考拡張』『死霊魔術 Lv10』
『闘王 Lv7』『立体機動 Lv8』
───────────────────────
称号─────────────────────
【運聖兎の加護】【断ち切る者】【管理者の親愛】
【ジャイアントキリング】【隠者】【一騎当千】【孤軍奮闘】【闘王】【操糸王】【人形使い】
───────────────────────
ふむふむ、元々持っていたスキルと同系統のスキルが手に入った場合は統合されて経験値になるみたいですね。混沌魔法より下がさっきの決闘で手に入れたスキルでしょうか。わかりやすくまとめられてますね。武器スキルが多くてごちゃごちゃしてますがまとめられないんでしょうか・・・
それと幾つかは私から見ても有用なのがわかるスキルがありますね。これ害悪プレイヤー征伐プレイとかしたらスキル集めに美味しいのでは?
おや、ステータスを見て色々考えていたら探知に反応がありますね。
「2人とも、探知スキルに反応がありました。ここにほかのプレイヤーがいないとは限らないので早く向かいますよ」
「「はーい」」
「それと2人は道中で金色の魔物を見つけたら最優先で倒してください」
「?なんで?金ピカってレアじゃないの?」
「あぁ、シエルはイベント概要見てないんでしたか。新規限定金策イベントが今やっているので対象魔物を倒すとお金が沢山貰えるんですよ。そして対象と言うのが金色の魔物の事なんです。」
「なるほど、わかったよ。ティアちゃんも支援よろしくね」
「う、うん。上手くできるかわからないけど頑張るよ」
さて、探知に反応があった場所まできましたが・・・なんでこのウルフ達こういう時に限って最大規模の群れで出てくるんですかねぇ。
「お姉ちゃんっ、狼多くない!?」
「シオンさん、私もシエルちゃんに同意です!これ多すぎますよ!」
「ふむ、大丈夫ですよー。2人はそこにいてくださいね。少し間引きますから。」
「えっまびくって……え?」
「え、もういない……」
はぁ、初心者講習を兼ねているんですから出てくるのは最低規模の2、3匹程度でいいんですよ。最大規模で出てくるなら私が死霊魔術用のポイント集めをしている時にしてください。
軽く地面を蹴って縮地を発動、近くの木まで移動します、それから枝に向かって跳躍したら空中で姿勢を整えて木の幹を足場に隣の木に向けてまた跳躍。その途中で投擲用ナイフをウルフの頭を狙って投擲、8本投げて全てヘッドショットですか。これまでより命中率上がってますね。
反対の木に移ったら隠密を発動。そして閃光魔法、暗黒魔法、虚無魔法、混沌魔法を準備。ウルフは私を見失ってるみたいですね。その間に糸を木の後ろから下ろして地面を這わせて数匹掴んだら適当に投げておきます、彼らは後で初心者講習役になってもらいますからね。
そしてそれ以外には先程準備したまま待機状態にしていた4属性魔法を撃ち込んで終わりです。
さてと、2人のところに戻りましょうか。
「2人ともー終わりましたよー!そこに転がしてある2匹を相手に練習しますよ」
「うん、わかった……じゃなくて、お姉ちゃんさっきの何!?いきなり消えたと思ったらいつの間にか狼が2匹しかいなくなってるし」
「ソロでプレイしようとするとあんな感じになりますよ?それに私よりレオさんの方が動きはえげつないんじゃないですかね。
あと早くやらないとウルフが逃げちゃいますよ」
「シエルちゃん、質問責めは後でやればいいから先にこっち優先しよ?」
「うぅ、わかった。お姉ちゃんリアルで色々聞かせてもらうからね!
ティアちゃん、先に私が突っ込むから支援よろしくね!」
「うん、わかった。気をつけてね」
「もちろんっ!それじゃあ行ってくるね!」
言うが早いかシエルは街中では人とぶつかる可能性があるため畳んでいた翼を出して低空飛行するように一気にウルフに接近していきます。Lv1のステータスであの速度とは今後確実に化けますね。
そして腰から門から出る前に私が渡した剣を引き抜きすれ違いざまに脚を狙って切りつけていきます。
「ティアちゃんっ!」
「『ウォーターバレット』『ダークバインド』!」
「ガウッ!?」
反転して急停止したところで切りつけられなかった方のウルフが飛びかかりますがそれはティアさんの放った水、闇魔法での牽制と捕縛魔法によって失敗します。
そしてあのウルフ、空中で動きを止めましたね。それが命取りです。
「『ライトエンチャント』━━━━━ハァッ!!」
そしてその隙を逃さずシエルがエンチャントを使うことによって光属性が付与された剣で飛びかかる姿勢で止まっていたウルフを腹部を一閃。
それと同時にウルフは地面に落ちました━━━
「お姉ちゃん勝てたよっ!」
「シエルちゃん!危ないっ!」
腹部を切り裂かれたウルフがまだ体力を残していたみたいです。傷が大きいため徐々に体力は削られていますが最後の足掻きと言わんばかりに全身に力を込め完全に気を抜いていたシエルに飛びかかりました。
ですがそれを私が許す訳もなく
「『ボイドランス』『ライトニングアロー』『ダークネスバレット』『カオスボール』」
「グギャァッ!?!」
完全にオーバーキルですがまぁいいでしょう。シエルはまだ初めて間もないですからね。今更ですがいくつか注意点を上げておきましょうか。
「シエル、今更ですけどこの世界のモンスターについていくつか説明していきますね。
まず現実と比べて生命力が高いです、普通なら致命傷になるほどの傷や致命傷とまではいかなくても動けないほどの傷などが現実にはありますがこちらにはありません。代わりに致命傷やそれに準ずる傷を負った場合スリップダメージを受け続けることになります。
先程シエルがウルフの腹部を切り裂きましたがあれも現実では即死か良くても致命傷ですよね。ですがここではあれほどの傷を受けてもスリップダメージを受け続けることになるだけで動くことは可能です。
無論それはモンスターだけでなくプレイヤーにも対応してますよ。例えば腕が切り落とされたとしますが普通ならその場から動いたりするのはなかなかにキツイですよね?ですがこちらでは普通に動けますし部位欠損判定にはなりますが今のところ死亡するか時間経過でそれも回復します」
「あと補足としてグロ描写設定というのもあるのでそういうのが苦手ならCGかアニメーションに設定しておくといいでしょう。CGなら血の代わりに紅い粒子が出ますしアニメーションならそれこそアニメ風にされたものになりますから。
これで一通り説明は終了です。もう少し倒していきますか?」
「うん、私はCGに設定しておくね。魔物狩りはあともう少ししようかな。レベルを上げてステータスも強化したいしね」
「私はアニメーションに設定します。私もまだ時間大丈夫なのでもう少しやってみたいです。
あとシエルちゃん、次は私も攻撃してもいい?」
「うん!いいよー。私はタンクみたいなこと出来るようにするね」
2人とも大丈夫みたいですね。それじゃあ続けていきましょうか。あ、レオさんにも念の為メールしておきましょうかね。
「それじゃあ行きましょうか。先程と同じようにまずは肉眼で探しますが見つからなければ私の探知を使って探しますよ」
と言いつつ私自身は探知系全開で索敵してるんですけどね。でも私自身ソロ型の戦闘スタイルなのでシエルとティアの2人とずっとパーティ組み続けては行けないので私抜きでもある程度索敵をできるようになってもらわないといけません。
「お姉ちゃんっ!いま金色の兎いた!私先に行くねっ!!」
少しばかり考え事をしていたらシエルの叫び声で現実に引き戻されました。現実とは言ってもここもまだゲーム内なので厳密には現実とは言えないんですけどね。
金色の兎、新規向け金策イベントの対象モンスターですか。それにしてもシエル速いですねー。
「ティアはシエルの後をついていかなくてもいいんですか?」
「はい……私ステータスのAGIにあんまりポイントを振ってないのでいくら急いでも全力のシエルちゃんには追いつけないですから。シオンさんこそ行かないんですか?」
「私も行きますよ。ただティアがこちらに残ったので追いかけないのか気になっただけです。それじゃあティア、行きましょうか」
「はいっ!」
******
さぁて、あの金色の兎ちゃんはどこかなー!半分無意識で飛び出してきちゃったけど大丈夫…だよね…?今のところお姉ちゃん達がいるところから直線で来れるところだし最悪フレンドコールしよう。
「キューイ!」
おっと考えてたら兎さんが飛び込んできたね。しかもあの構えはドロップキックするつもりかな?それなら上に向かってジャンプ!翼のおかげで普通の人がスキル無しで跳ぶよりも高くジャンプ出来た。そして私がさっきまでいた所に兎さんが蹴りこんだみたい。この翼滞空時間まで稼いでくれるからゆっくり下が見れるのはありがたいねー。下でキョロキョロしてるうさぎさんがバッチリ見えるよ。
身体強化を掛け直してお姉ちゃんから貰った剣を構えた状態で光魔法のライトエンチャントを発動。少しでも一撃で倒せる確率は上げておきたいからね。
声はできるだけ出さないように・・・
「フッ━━!」
「ギュイーッ!?」
一撃じゃだめかー、それじゃあもう1回。それと次はせっかくだし私も攻撃魔法を使ってみようかな?
「『ライトバレット』」
「キュキューイ」
全部躱された、そしてなんか煽られてる?
でも実際にピンチなのは兎さんの方なんだけどね。逃げようとした方に向けて撃ったから方向転換してこっちに向かって来てくれた。
「水の精霊よ我が敵を穿て『ディーナ』」
水の精霊魔法で攻撃、いくつかかするけど他は躱された。
「キュー!」
そして兎さんは勝利を確信したような声音でスキルらしきものを発動、さっきよりも少し早くなった?だけど動きが直線的だね。
「『ライトエンハンス』」
ライトエンハンスで動きを早めて相手の速度に対応。そして相手が狙ってきてるところの前にエンチャントをした剣を置いたら━━━━━━━
「キューッ!?!」
あとは私の予想通りの軌道で突っ込んできた兎さんが剣に当たって光の粒に。そして兎さんがいた後にはお金が入った袋が落ちてる!
「シエルー!!」
あっ、お姉ちゃんだ!後ろにティアちゃんが糸で結ばれてる?
「おねーちゃーん!!」
「ふぅ、これシエルが1人で倒したんですか?」
「うん、ちょっと苦戦したけど1人で倒せたよ!」
「そうですか、それは上々。それでは1度帰りましょうか。お昼も近いですしね」
そっか、もうお昼かー。お姉ちゃん……あっちではお兄ちゃんだけど。お兄ちゃんの作る料理すごく美味しいから今日も楽しみー
続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。
初ランキング入り、記念感謝の追加更新2本目です。1本目は前話になります。




