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外伝SS1,バレンタインデー2019・リアル編

初めての外伝はバレンタインデーSSになりました。小説書き始めてからバレンタインデーに対するヘイトが減少した作者です。


ちょこちょこ本編にも関わることが書いてありますがまぁそれを入れないとバレンタインデーSSとして成立しないので。ネタバレ嫌な人は飛ばしてくれても大丈夫です。本編がSSに追いついた時に見に来てくれればいいのです。


それにこれはあくまで深くてい未来の話ですしね♪

さーて、作りますよー。

まずは市販の板チョコを砕いてその間にオーブンを予熱しておきます。砕いたチョコと外に出しておいたバターをボウルに入れて湯煎します。全て溶けたら湯煎から外して卵黄を入れてササッと手早くかき混ぜます。そこに色々追加してもう一度かき混ぜ終わったら今度は別のボウルに先程使わなかった卵白を入れてメレンゲを作ります。作り終わったらメレンゲを少しずつ入れてはかき混ぜることを繰り返し全て混ぜ終わったら型に入れて台でトントンっとしたらオーブンに入れて焼き上げます。


完成しました、少し甘さを控えたガトーショコラです!

後はクッキーと生チョコを作って準備は完了しました。それでは冷蔵庫に入れて寝ましょうかね。




ふぅ、私が大量のお菓子を作っていた理由ですがそれは今日がバレンタインデーだからですよ!2月14日、聖ヴァレンタインの命日です。平日なのでもちろん学校はあります。さてと、昨日作って切り分けたり袋詰めしたりしておいたお菓子をいつも持っていくカバンとは別のカバンに入れ終わりました。

それでは学校へ行きましょう。



今日はいつもよりカップルが通学路に沢山湧いてますね。さすがバレンタイン、カップルには効果がバツグンだ、とでも言いましょうか。



さて、すれ違うカップルを横目で見ながら歩いていると高校に着きましたね。教室に近づくにつれていつにも増してザワザワしていますがまぁ仕方ないことでしょう。何せ今日はチョコが貰えるかどうかで一喜一憂する日ですから。


「よっ、詩音・・・そのバッグの中身ってあれか?」


「うん、中学の頃からしてるしお返しも一緒に持ってこれるからね」


「詩音ちゃんカイくんおはよー」


咲良さんも来ましたね、そしてその手には私のものより小さいですがやっぱりカバンがあります。


「カイくん!これ、チョコレート。・・・受け取ってくれる?」


「ああ、ありがとな咲良」


「っ!うんっ!!」



……はぁ……これでこのが2人付き合ってないんですからホントわけがわかりませんよね。


「詩音ちゃん、はいっチョコレート」


「ありがと〜、それじゃあ私もお返しするね」


友チョコ?義理チョコ?どちらでしょう。まぁ貰えるだけありがたいんですけどね。


「4種類選べるけどガトーショコラ、クッキー、生チョコ、ミックスのどれがいい?ガトーショコラは甘さ控えめでクッキーはプレーンとチョコの2種類あるよ」


「んー!どれ美味しそう!!全部食べたいからミックスで!」


「了解、はいどうぞっ」


沢山作ってきましたがミックスセットを用意してきたので実際はそこまで大人数に対応してる訳では無いんですよね。


「「「詩音ちゃんっこれどうぞ!」」」


おぉっと、咲良さんにお返し渡したら突然複数の女子からチョコ渡されましたね。


「ありがとうございます。私もチョコ持ってきたんですが複数種類があるので皆さんお好きなの選んでください」


今年のバレンタイン、カイくんにチョコ渡す人はほとんどいませんね。まぁ咲良さんという最大のライバルができることになりますから仕方ないことでしょう。


そして中学の時と同じように私はクラスメイト女子からチョコ、まぁ友チョコ義理チョコですがそれを貰ったり渡したりします。


ん?なんか制服が引っ張られてますね、まぁ誰かはわかりますが。


「乃愛さんどうしたの?」


「ん、今日はバレンタインだから…詩音…これ…」


あっ、乃愛さんからチョコ貰いました!少し照れくさそうに渡してきました。このまま抱きしめたらダメですか?


「しーくんおはよー!これ!バレンタインチョコ!!」


永遠さんからも貰いました。そしてそのまま抱きしめられました。

乃愛さんと永遠さんの2人とはPDOから知り合いましたがリアルでも同じ高校います。


「2人ともありがとう、私もチョコ作ってきたんだけど貰ってくれる?」


「「もちろん!!」」


おぉ、綺麗にハモりましたね。



さてと、そのあとは放課後に男子に余りを配り終えましたし帰りましょうか。配ってる途中あなたが神かと言わんばかりの視線を受けましたがまぁ気にしないでいいでしょう。

今日から数日間はPDOでもバレンタインイベントが

あるみたいですしちゃんと参加しませんとね。




天音を迎えに行ってそのまま帰宅しました。


「おにーちゃん、はいっチョコレート!手作りだよ……って言ってもすぐ横でお兄ちゃんもチョコ作ってたから知ってるよね。今年も私の本命チョコの相手はお兄ちゃんだよ!」


天音からのチョコレート、本命って言って渡されましたが正直天音には兄離れして欲しい気持ちとこのままでいて欲しい気持ちが半々なんですよね。それと昔と今では法律なんかが変わったとはいえ近親婚は認められてないですからね。もし天音の気持ちに応えるならバーチャル婚にするかお互い婚約だけしてその後一緒に暮らすのが世間で言うところの結婚の代わりになるんでしょうか。


まぁそれまでには天音にいい人が見つかったりしていそうですが。


「ありがとう天音。それじゃあ私からもチョコレートだよ。本命なら今日のチョコだけじゃなくてホワイトデーにもちゃんとお返ししないとね」


さて、色々考えることはありますが結局ら今の関係のままが1番ですよね。

今の時代一応配偶者が承認しているならば所謂第2夫人に相当する2人目のお嫁さんを迎えてもいいなんて言う少子化対策のための苦肉の策として施行された昔からしたらありえない制度もありますし。もしかしたら近親婚による問題を解決できる方法もいつか見つかるかもしれませんしね。


さてと、師匠のところにも持っていきますか。甘いものは苦手だけどチョコは好きという若干面倒なタイプなので毎年恒例のビターチョコに砂糖抜きで作った小さめのガトーショコラをワンホールで大丈夫でしょう。



玄関の扉をノックします・・・反応無し。扉の鍵を確認・・・かかってます。よし、いつも通りでいいですね。


「ししょー!今年もバレンタインチョコ持ってきましたよー!!」


「んんん・・・煩いねぇ……そんな大声で叫ばれなくても聴こえるよ。そんなに耳は遠くなってないからね」


奥から出てきたのは和服に身を包んだ20代ほどの見た目の美人さん。この人が私の師匠です、初めてここに来た小学生の頃から師匠の見た目は一切変わってないんですよね。この人外なのでは疑惑。



「今日も例年通りガトーショコラを届けに来ましたよ。師匠の好きな冷蔵庫で1日冷やした状態です」


「おぉ、そうかいそうかい。詩音のがとーしょこらは美味いからねぇ。今日は稽古していくかい?」


「いいえ、師匠も早く食べたいでしょうから稽古はまた今度来ますよ。それでは」



さてこれで渡す予定だった人全員には渡し終えました。両親は今日も仕事なので昨日のうちに渡してありますしね。


それでは家に帰ってPDOのバレンタインイベントにも参加しましょうか。






続きが気になる方などいましたらブクマや感想等など貰えると作者のモチベが上がって続きが出たりするかも。作者の別作品『奈落に落ちたら案の定裏ダンジョン直行ルートでした』の方もどうぞよろしくお願いします。こちらは今作と違って異世界召喚物になってます。クラス召喚です。


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